07/31(火) 梅津和時 KIKI BAND@六本木 STB139

07/31(火) 梅津和時 KIKI BAND六本木 STB139 に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. Outer Stopper (早川岳晴作曲、梅津 as、鬼怒 strat、約9分)
02. Harpy (梅津和時作曲、梅津 as、鬼怒 strat、約7分)
03. We have no Banana!! (鬼怒無月作曲、仮タイトル:ゴリラジラ、梅津 as、鬼怒 strat、約6分)
04. Dogged Dog - 不屈の犬 - (梅津和時作曲、梅津 as、鬼怒 gtn、約9分)
05. Rumba Del Acantilado (早川岳晴作曲、仮タイトル:タケハルンバ、梅津 as、鬼怒 gtn、約11分)

約47分

2nd Set:
06. Black Jack ( By Joe Trump、梅津 as、鬼怒 gtn、約10分)
07. Afirah Majimn (早川岳晴作曲、梅津 as、鬼怒 strat、早川 cb、約12分)
08. Nowhere House (梅津和時作曲、梅津 cl、鬼怒 gtn、早川 cb、約12分)
09. Viva Chuo-Line Jazz - ビバ中央線ジャズ - (鬼怒無月作曲、梅津 as、鬼怒 gtn+slide、約6分)
10. Hot AX (鬼怒無月作曲、梅津 as、鬼怒 strat、約10分)

Encore:
11. Monkey Mash (鬼怒無月作曲、梅津 as、鬼怒 strat、約3分)
12. Fucking Ada ( By Ian Dury/John Turnbull、梅津 as、鬼怒 strat、約5分)

約67分

梅津和時 KIKI BAND Member:
梅津和時(as,cl)
早川岳晴(eb,cb)
鬼怒無月(g)
( gtn は Ivory Body & Persian Red Pickup の New Guitar、strat は Vanzandt Stratcaster Purple KIDO Signature Model)
Joe Trump(dr)


新譜「DEMAGOGUE」発売記念 TOUR 2007 「STOP!THE KIKI!!〜誰が奴らをとめられるのか!?」 ツアー初日です、勿論足を運びました。オレゴン州ポートランド在住の Joe Trump が参加しているこの KIKI BAND は、どうしてもライヴの頻度が落ち、タイトなスケジュールとなってしまう為、元々素晴らしく価値あるライヴであったのが、更にその一回一回の価値を高めている状況、またまた今ツアー中1回のみとなる本東京公演は是が非でも外せませんよね!その過剰かとも思える期待を一切裏切らない真の、魂のプロフェッショナル集団、KIKI BAND はモノの見事に期待を超える、男臭い、タフで、聴く者の魂を揺さ振り、心に炎を宿す熱い最新最高のライヴを今回も体験させて下さいました。

メンバー一人一人が、一音でその生き様、在り方を語ることが出来る各楽器の巨匠揃い、メンバーの皆さんの物理的な背は決して高くは無いどころか低い筈なのに、一旦ステージで音を奏でるや、その音の存在感で巨人と化すツワモノ揃い、そんなツワモノが相乗効果を持って織り成す骨太な魂の音楽、それはライヴの幕を開ける1曲目、新譜「Demagogue」と同じく早川さんの「Outer Stopper」頭の全員の一音で全てが理解できました。

そして今回、何と鬼怒さんは、パープルのストラトに加えて、新しいと思われるギターを持っていらっしゃいました。アイボリーのボディーでピックアップのところがえんじ色というか、パーシアンレッドのもの、ちょっとヘッドの感じが、バッカスッぽいような、そうじゃ無いような...気になります。音は、重量感のある骨太なストラトと比べるとかなりライトな音です、やはりバッカスレスポールに近い感じでしょうか、それでいてしなやかさも併せ持っており、ストラトが重量感がありつつも切れ味鋭い青龍刀、今回のギターが細身の切れ味鋭い日本刀といった感じでしょうか、その重量感とシンプルな骨太感を全面に出したい時にはストラト、ワウをかけたり、スライドバーを使用したり変化させてより繊細さを全面に出したい時にはこのギターと言った印象で、やはり「ビバ中央線ジャズ」はこのギターで演奏して下さいました。改めて、どこまでも追求の歩みを止めない鬼怒さんのギターサウンドに対する”想い”の強さは史上最強、勿論、その結果は、頭の一音から、アンコールの「Fucking Ada」でフェイドアウトさせるところまで徹頭徹尾貫かれていました。

そして、Joe Trump、やはり凄く凝ってます、STB139 のハコドラムを基本としながらも拘りのセッティング。左手にある小さいスプラッシュ、中央のカウベルとその上部の重ねプレート、そしてその上に一際高く配置された重ねシンバル、オープンハンドセッティングチューニングもタイト過ぎず、ルーズ過ぎず、彼の持ち味であるとてもオープンハンドとは思えない強靭な(スナップではなく)腕全体での重量感のあるショットを活かす絶妙のチューニング、相変わらずバスも一撃必殺、John Bonham のパワフルさと Vinnie Colaiuta の bpm 単位での出し入れが可能な超絶テクニックが同時に一人の身体に相変わらず存在してます、やはりこのドラムは強烈無比です!

リーダー、梅津さんのアルトサックスも相変わらず素晴らしいですね、魂の篭った心の咆哮が気合と共にアルトサックスを介して飛び出してくる。このサウンドの迫力、テクニック、情感、どれを取っても他の追随を許さない唯一無二の梅津サウンド、でもこれだけはと思える「Nowhere House」にては、しっかり期待通りのクラリネットに持ち替えて下さいました。その他の曲は全てアルト一本による潔い演奏、もう風格が違いますね、突き抜けています、梅津さん!!そして梅津さんの書かれるオリジナル曲も素晴らしい傑作曲ばかり、特にバラードの味わいは格別、本日の「Nowhere House」、聴いていて、溢れ出る涙が止まりませんでした。

そして、お待たせしました! KIKI BAND と言えば早川さん!と言うぐらい板についている、比類無き豪腕ベーシスト早川岳晴さん、暴力的なまでの横殴り轟音ベースは普通なら完全に浮いてしまうところ、ところが KIKI BAND では完全にバンドサウンドとして一体化し、そのバンドサウンドの強烈なフックと味わいに欠かすことの出来ないものとなっていますね。本日もエゲツないまでに歪んでまして、会場がビリビリ鳴り捲りでした。そして何と早川さん、今回はウッドベースも持参です!しっかり「Afirah Majimn」と「Nowhere House」でウッドベースを使用されてました。


そんな強力なメンバーでやってくれます、新譜「Demagogue」からの全曲演奏です!強烈な魂のグルーヴは最初から最後まで貫かれ、アンコールの2曲目、最後を飾る「Fucking Ada」にて4人全員の魂の大絶叫、凄まじく、神々しく、美しい演奏でした。素晴らしい KIKI BAND の演奏、ツアーはまだ始まったばかり!下記の日程で続きますので、お近くの方はお見逃しなく!!



新譜「DEMAGOGUE」発売記念TOUR2007
「STOP!THE KIKI!!〜誰が奴らをとめられるのか!?」

■8月1日(水)2日(木)名古屋TOKUZO
*8月1日 KIKI 第一夜 新曲特集〜DEMAGOGUEから
*8月2日 KIKI 第二夜 名曲集
開場18:00 開演19:00
前売¥3,000 当日¥3,500 通し券¥5,000 いずれも+drink
*6月1日より前売り開始
〒464-0850
愛知県名古屋市千種区今池1-6-8
ブルースタービル2F TOKUZO
問:TEL&FAX 052-733-3709
メール予約:info@tokuzo.com
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■8月3日(金)京都磔磔
開場18:00 開演19:00
前売¥3,000 当日¥3,500 +drink
*6月9日より前売り開始
〒600-8061 京都市下京区富小路仏光寺下がる
問: 075-351-1321 FAX 075-351-0208
メール予約:takutaku@geisya.or.jp
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■8月4日(土)神戸ウィンター・ランド
開場18:30 開演19:30
前売¥3,000 当日¥3,500 +ドリンク.フード代¥1,000
*6月2日より前売り開始mail:
〒650-0003
神戸市中央区山本通2-4-27 ネザーランズセンターB1
TEL:078-252-8030
メール予約:mail@kobewynterland.info
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三ノ宮駅より、徒歩にて約10分/新神戸駅より、車にて約5分



n.p. 梅津和時 KIKI BAND「Demagogue」