07/06(金) 坂田明YOSHI!@郡山 PEAK ACTION

07/06(金) 坂田明YOSHI!@郡山 PEAK ACTION に行ってきました。セットは以下、

1st:
01. 即興1 (坂田 as、鬼怒 eg、約15分)
02. 即興2 (坂田 cl、鬼怒 eg、鈴木 cs、 約12分)
03. Ballade For Taco (坂田明作曲、坂田 as、鬼怒 eg、約10分)
04. 即興3 (坂田 as、鬼怒 eg、約17分)

約62分

2nd Set:
05. A Good for Nothing - 役立たず - (坂田明作曲、坂田 vo&cl、鬼怒 ag、約14分)
06. 鰰[hatahata] (坂田明作曲、坂田 as、鬼怒 ag、約14分)記録映画「白神の夢」より
07. 貝殻節 (鳥取県民謡/松本穣葉子作詞、坂田 vo->as->vo、鬼怒 eg、約9分)

終電時刻の為、途中で帰宅

約44+α分

坂田明 YOSHI! Member:
坂田明(as,cl,vo)
バカボン鈴木(b,cs)
( b はフェンダージャズベフレット抜き、cs は Chapman Stick)
鬼怒無月(ag,eg)
( ag はガットギター、eg は Bacchus Les Paul Model )
ヤヒロトモヒロ(perc)


坂田明 Yoshi! が東北ツアーを敢行し、郡山公演も行われ、そして場所が郡山 PEAK ACTION だと伺ってしまうと、例え平日とは言え、この機会を外す訳には行かなくなってしまいますね。勿論結果は大正解、素晴らしい音楽が、奇跡的瞬間の中にものの見事に織り成されていました。

まず鬼怒さんとヤヒロさんのコンビネーションの凄まじさは、多くの人が自明との認識の元、良くご存知だと思いますし、Resonance Vox 時代から続くバカボンさんとヤヒロさんのリズムコンビネーションの凄まじさもこれまた多くの人の知るところでしょう、そこに渡辺香津美さんを彷彿とさせる鬼怒無月さんとバカボンさんというコンビネーションも加わるわけで、この恐ろしきトライアングルの行き着く先には常に未曾有の音楽的刺激の世界が広がっています。そして、そのモンスタートリオを束ねる形でリーダー坂田明さんが率いている、音を奏でる前から常に圧勝が見えている恐ろしきカルテット、YOSHI! 「よし、それでいこう!」と言うことで YOSHI! と坂田さんが名付けたというこの YOSHI! 結成当初から勿論凄まじい演奏でしたが、ここのところのバンドとしての充実度の高さは、既にして至高の領域、どうしても少なからずムラっ気が出がちな坂田さんにですが、YOSHI! の時には、そのブレすらも知らず知らずの内に最小限に押さえ込まれ、かつモンスタートリオに触発されてか、坂田さん自身、かなり高いポテンシャルを維持し続けていらっしゃる印象です。しかも本日は、出だしの一音からそれと分かる、坂田さんのアルト、絶好調です!!

一曲目は完全即興、出だしは坂田さんのアルトサックスがバラード調にリードする形、神々しいまでの光を放ちつつ奏でられる慈愛に満ちた奇跡のアルトサウンド、そのサウンドの柔らかさに更に輪郭を整えるように鬼怒さんがロングトーンのギターでサポートし、バカボンさんがその柔らかさにウォーミーな厚みを加え、ヤヒロさんがヴェールのようなパーカッションで包み込む、既にしてこの一曲目で行き成りノックアウトされてしまいました。続く2曲目も完全即興、鬼怒さんがプログレ風なギターで飛び出し、坂田さんは楽器をスタンドに立てかけてステージ後方で様子を見守る、バカボンさんがチャップマンスティックを取り出し、鬼怒さんに絡み付いて行く様に摩訶不思議なサウンドを織り成す、ヤヒロさんも待ってましたとばかりにサウンドの爆発を煽り捲くる、程なくし頃合をみて坂田さんがクラリネットで入ってくる、まさに暗黒プログレサウンド爆発!ここで MC を取る坂田さん、たこ八郎さんとの思い出を語りつつ「Ballade For Taco」へ、また、ここでの坂田さんのアルトサウンドは絶品!第一部最後には変拍子による爆裂プログレ風完全即興を持ってきて幕を閉じる。

第二部も素晴らしい音楽が織り成されていましたが、私は残念ながら途中で終電時刻となり無念の思いで中座、しかしここまでのサウンドに浸ることが出来た喜びは代えがたいものがあります。

トンでもなく高いレベルの音楽ながら、まだ”この先”を多いに期待/感じさせて下さる坂田明 YOSHI!、益々楽しみな状況です。


#Aきやま@山猫軒さんのブログ Studio山猫軒 にて本ライヴのレポ 眼福!★坂田明YOSHI!ライヴ がアップされてます。



n.p. 坂田明「ミジンコ 静かなる宇宙」DVD