04/11(水) Salle Gaveau@le triton, Paris

eiji002007-04-11

04/11(水) Salle Gaveau@le triton, Paris に行ってきました。セットは以下、

1st Set:
01. Alloy鬼怒無月作曲、鬼怒 ag、約10分)
02. Parade (鬼怒無月作曲、鬼怒 LP、約7分)
03. Pointed Red (鬼怒無月作曲、鬼怒 LP、約12分)
04. Nullset (鬼怒無月作曲、鬼怒 LP、約8分)
05. Seven Steps to "Post Tango" (佐藤芳明作曲、鬼怒 LP、約16分)

約60分

2nd Set:
06. Strange Device (鬼怒無月作曲、1st未収録、鬼怒 LP、約10分)
07. Tempered Elan (鬼怒無月作曲、鬼怒 LP、約9分)
08. Arcos (鬼怒無月作曲、鬼怒 ag、約12分)
09. Crater (鬼怒無月作曲、鬼怒 LP、約15分)

Encore 1:
10. Calcutta (林正樹作曲、鬼怒 LP、約6分)

Encore 2:
11. Pointed Red (鬼怒無月作曲、鬼怒 ag、約5分)

約64分

Salle Gaveau Member:
鬼怒無月(gt)
( LP:Bacchus Les Paul Model、ag:ガットギター:新調)
喜多直毅(vn)
佐藤芳明(acc)
鳥越啓介(cb)
林正樹(ep)


遂にやってきました!Salle Gaveau 世界デビューライヴ@ le triton, Paris! RIO 2007 の前哨戦的な形でブッキングされたようですが、この MAGMA のホームグラウンド的なライヴハウスで、Salle Gaveau が世界デビューライヴを行うことには何となく運命的なものを感じます。パリっ子音楽ファンの濃いところが集まると思いきや、それ以上の展開に!先ず、ライヴ始まる前に GONG の sax 奏者がいらしてました、私は音だけしか知らず初めて見たので定かでは有りませんが、恐らく Didier Malherbe です!そして、MAGMA, ZAO の立て役者 Francois Cahen(こちらは当然私でも分かります)、他にもプログレ系の猛者がリハ終了後の Salle Gaveau の皆さんとお食事タイム!私はちょっと離れて呆気に取られて見守っていました、凄ぇー!

そして、会場物販にて、海外限定発売の Salle Gaveau の DVD(@アサヒアートスクエア丸まる収録!)が販売されてまして、勿論ゲットしました!こちらで売ることが前提なので PAL、All Region です。

観客ムチャムチャ濃いです!ってのも当たり前で、先程のプログレ系の濃いメンツが前の方にしっかり陣取ってますし、何と私の横で最前列中央をゲットしたのは、地元の佐藤芳明さんの大ファン!英語も話すので開演前から話し込みました。

私「今は、Richard Galliano が日本に行っていてライヴやってるんだよね、見たかったけど同時に二ヶ所にはいられないしね」

彼「Richard Galliano は僕自身良く知ってるし何度も見たことがあるけど、君が正解だよ!こっちには Sato がいる、東京で Richard を見るよりずっと素晴らしいものが体験できるよ!」

とのこと、彼とはその後も盛り上がって話し込み、開演前から、乾杯!と最前列でやってました。その彼、佐藤さんのパリ留学時代から知っているようで、佐藤さんに完全に惚れ込んでます。いいファンが確りいますし、やはりパリは佐藤さんのホームの感が強いですね。

他にも、後方ながら日本人らしき若者の姿も見えました。卒業旅行の序でに立ち寄ったのか、はたまた濃い Salle Gaveau ファンか(笑)

本編は、以前から話題に上がってましたが、佐藤芳明さんのフランス語 MC 爆発!おー、ジョーク言って(私は分かりませんが...)ます、あー、受けてます、しかし、そんな佐藤さんのクレバーな素晴らしいフランス語 MC を超えたのが、鬼怒さんの英語 MC!やはり天性の持ってるものの違いか、どっかん、どっかん爆発のバカ受け!会場沸いてます、鬼怒さんスゲェ、やはり常日頃ライヴで磨かれたものは、MC さえも世界共通なのでしょうかね。

先月の日本における壮行公演@アサヒアートスクエアから丁度1ヶ月、ここのところの Salle Gaveau の演奏の充実振りは、見ていても恐ろしく身震いする程の興奮に包まれます。何と言っても、毎回世界記録更新状態で、常に最新のライヴが過去のライヴを上回る充実振りですので、かなりの期待を持って足を運ばせていただきました。

本日の Salle Gaveau、鬼怒無月さんは前回に引続き Bacchus の Les Paul モデルと新調されたと思われる真新しいガットギターで臨むようです。佐藤芳明さんも前回同様、ピックアップマイクは中央一本タイプで臨むご様子、最近バータイプ、3本タイプと様々変えてきた中でのこの選択に落ち着いたようですね。喜多直毅さんも前回同様新しいピックアップマイクのご様子、鳥越啓介さんはいつもよりこじんまりした感じですが相変わらずウッドベースとは思えないエフェクト類が足元に確りあるようです。そして林正樹さん、今回は会場の YAMAHA Grand Piano、かなり状態もいいようで、鍵盤の貴公子の全開のパフォーマンスが堪能できそうです。

世界デビューライヴ冒頭を飾る記念すべき1曲目は「Alloy」、1st Album「Alloy」のタイトル曲であり冒頭を飾る Salle Gaveau の看板曲とも言えるこの曲にて幕を開きます。鬼怒さんは前回同様、1st Set では使用していなかったガットギターにての演奏となる模様です。鬼怒さんのカウントから演奏開始、冒頭のテーマ合わせから喜多さんが飛び出し、パラレルに林さんが軽やかなタッチでカウンターを当てる、鬼怒さんはカッティングで、佐藤さんは蛇腹叩きで、鳥越さんはボディ裏面叩きとスラップでパーカッシヴにサポートし、世界デビュー冒頭から5者のサウンドが個性豊かに溶け合う様に、会場の観客一同が息を呑む雰囲気が支配していました。まさに"Alloy"[合金]サウンド! Salle Gaveau の演奏は、余りにも高度で膨大な音楽的情報量を有し、かつ多面的に意識されたサウンドあるため、どなたか一奏者のパートを任意に抜き出してそれだけピックアップして聴いてしまうと、聴き手が落とし穴に嵌り込んで大きな誤解を生む一因となりがちで、その点は初めてこの凄まじい音楽に触れるここでの観客に対しては気になっていましたが、濃いパリっ子音楽ファンに対しては単なる杞憂だったようで、凄まじいリアクション!1曲目の選択から大正解、だからこそのタイトル曲であり、アルバムの冒頭を飾っている訳で、やはり鬼怒さんの深遠かつ精緻なる配慮と音楽的伏線の巧みさには改めて驚愕せざるを得ません。

2曲目に畳み掛けるように持ってきたのは、個人的に Salle Gaveau のテーマ曲とさえ思える「Parade」、しなやかで力強いいつもの鳥越さんのランニングベースにて道の大枠を形取り、林さんのいつもにも増して力強いダイナミズム溢れるタッチの鮮烈なフレーズが音像の立体感を鮮やかに生み出し、佐藤さんの分散フレージング伴奏、喜多さんのパリでも容赦ない微分音パッセージがエキセントリックに時空の歪みをも音楽的に表現します、そんな鮮やかに彩られた4者4様の個性的な音によるストリートを、鬼怒さんがレスポールを用いてのメインメロで強烈に個性を放ちつつ行進をするように進んで行く、そんな曲想が個人的には堪りません。特に本日はホームとも言えるこのパリであることを意識してか、佐藤さんのサウンドが大爆発!アクションも大きく、切れ味鋭いフレージングで全体サウンドを引っ張る感さえうかがわせます、負けじと間奏部で爆裂する喜多さんソロ、更に遅れて成るものかと続く林さんのアブストラクトながら、眩いばかりの強烈な光を放つソロパッセージ、本日は YAMAHA のピアノさえも光輝いて、3トップ状態による波状攻撃が狂おしいばかりの切れ味を持ってぶつかり合う、この Salle Gaveau の「Parade」は、Tango と Progressive Rock の未だ嘗て存在しなかった橋渡しとなり、その先に続く Post Tango/Hyper Progressive Rock の有るべき新たな境地を切り開いているように強く感じられます。

ここで佐藤さんの流暢なフランス語 MC が軽やかに展開、数秒前の爆裂演奏がまるで嘘のように会場内に緩やかな空気が流れる。前二曲のタイトルをコールし、続いてメンバー紹介、林さん、喜多さん、鳥越さん、そしてご自身を紹介した後に、コンポーザーでありリーダーでありギタリストとして鬼怒さんを紹介、とてもパリ初演とは思えない流暢さと客席が一体となった感覚、まるでいつも定期的に演奏しているかのような雰囲気に包まれ、そのしっとりした空気感をガラッと変える佐藤さんのタイトルコール!

3曲目は「Pointed Red」、元々は 2004年 1/29 に書かれたことから 1/29 Tango と仮タイトルがついていたプログレ色の強い超絶技巧曲、パリでも全く持って容赦しません。鬼怒さんが Play Post Tango and More( Salle Gaveau の当時の名称)に持ってらした当初は、トンでもなく演奏が難しい超難曲を書かれたと思っていたのですが、その後の新曲も尽く難曲尽くしや、初演から見事に合わせてらしたこの超絶技巧集団の演奏に、何度かのアレンジ変えを経て数多く触れ(一度たりとも同じ印象は無いですが)、当たり前のように聴いてしまっていましたが、高速ユニゾンと対位フレージングが、キメとして交錯しまくるトンでもない曲であり、演奏で、改めて凄い曲だと実感させていただく至高の演奏、演奏後やはり大爆発の観客席!Salle Gaveau s'il vous plait なる言葉も飛び出し、この凄まじき音楽そのもの=Salle Gaveau と認識され、大いなる敬意を持ってパリに受け入れられているようです。

4曲目は元々「可愛い曲」という仮タイトルを持っていた「Nullset」、演奏ヴォリュームこそ低く、メインテーマは可愛い装いを有しているが、Salle Gaveau にかかると一聴して分かる捻り効き捲くり、アバンギャルド全開の演奏、ここがパリであることも意識されてか、いつも増してエスプリ感が効いているウィットに富んだ演奏になっていた気がします。静謐に、それでいて内情激しく展開する丁々発止の連続、メンバーの皆さんからも演奏中思わず笑みがこぼれ、聴いているこちら側もワクワクしつつ、笑みを浮かべてしまう素晴らしき演奏、感服します。他の観客もそうだったようで、演奏後に思わず感嘆の声を漏らす方が其処彼処に居られました。

5曲目第1部最後を飾るのは佐藤芳明さんの傑作大曲「Seven Steps to "Post Tango"」、本日はホームの利を活かしてか演奏の素晴らしさがいつもにも増して際立っている佐藤さん、余りも素晴らしくバランスが取られているので普段はある種の大人しさ、控えめ過ぎ感を感じてしまうことがありますが、本日の佐藤さんはアクションも大きく、飛び出し方やフレーズの切り込み感が素晴らしく、こういう佐藤さんを多くのファンは期待しているのではないでしょうか、そんな激しいながらも気品漂う佐藤さんのアコーディオンによる冒頭のメインテーマが狂おしいまでに美しく響き、鳥越さんのパーカッシヴなベースが力強く低音部を支え、林さんの煌びやかな極上のタッチが流麗に気品の高さを引き立たせ、鬼怒さんのワウをかけたギターが音像に厚みを加え、喜多さんの先鋭的なフレージングが狂気感を一手に担う、間奏部の佐藤さんのアコーディオンソロによるテーマ変奏と大きなアクションが際立つ、引き摺られるように鬼怒さんと喜多さんも見事なソロで応える、一気呵成に全てを昇華するエンディングへ、最後締める佐藤さんの踏み込みは史上最強、その揺れはパリ市内に地震を引き起こしたのではと思えるほど、高貴かつ激烈なるピアソラへのオマージュとはまさにこの曲と演奏に対するもの、素晴らしい限り。


第2部1曲目、トータル6曲目は遂にタイトルの決定した(恐らく DVD にタイトル印刷する為に)鬼怒さんの新曲「Strange Device」、第2部冒頭も容赦ありません、行き成りのこのプログレ要素溢れる曲での再幕開けは余りに刺激的、鳥越さんのパーカッシヴなアルコが響き渡る中、鬼怒さんのリフが走り、喜多さんの生々しいバイオリンが空間を切り裂き、見る見るうちに弓の毛がバラけてゆく、それを見越してか本日は喜多さん2本の弓をステージに持っていらしてました、林さんの重厚なタッチによる暗黒フレーズが全体サウンドを支え、佐藤さんは口笛を交えたフレージングから一転重厚かつリズミカルに切れの良いフレーズを連発、5者5様に気合充実。この5者が織り成す音にちょっとでも触れるだけで、心と身体、魂が奪われてしまうような未だ嘗てこの世に存在せず、この5人がいて初めて生み出される刺激的な奇跡のサウンドが展開してゆく、もうこの一曲でパリが、世界が震撼していることを確信させてくれる素晴らしい演奏、究極的アンサンブルの極致。やはり演奏後には大拍手喝采、いきなり観客席は興奮の坩堝。

7曲目は当初「ミニマルタンゴ」と呼ばれていた鬼怒さんの「Tempered Elan」、残念ながら前回の@アサヒアートスクエアで演奏されていませんでしたので DVD には収録されていません。冒頭静かに佐藤さんのアコーディオンによる音響的フレージングが空間を開き、林さんの軽快な高音アブストラクトフレーズがサウンドレイヤーを重ね、鳥越さんのベースランニングが美しき音楽的色調を整える、零れるような美しいトーンで鬼怒さんのギターがテーマ演奏、喜多さんがその裏を取るように美しきヴァイオンによるテーマ演奏を重ね合わせる。美しい、限りなく美しく静謐なる音響空間がたおやかに緩やかに開けてゆく、その空間内を狂おしいばかりに喜多さんのソロがどこまでも遠くへ流れてゆく、伴なう鳥越さんのアルコがまた美しい限り、人類はついに音楽的至高の世界、天国とはかくあるべしとでも言えるこの世界を構築するに至った。パリの観客も大絶賛、普段日本では大きく受ける印象は薄いですが、パリでは大うけでした「Tempered Elan」、勿論至高の演奏があってのことですが。

8曲目は「Arcos」、鳥越さんのベースソロから導入、鳥越さんワールド全開!ハーモニクスの多彩な使い方が絶品で、空間を満たすサウンドの余りの美しさに思わず魅入られてしまいます、ここパリでも観客が鳥越さんワールドに引き込まれている様子がしっかりと窺えます。その後、全員が見事なまでにサウンドをまとめ上げます、アンダルシアの情感の激しさはパリのアバンギャルドによく合いますね。喜多さんも自らのライヴでも一時期良く取り上げていた鬼怒さんの近年のオリジナル曲の中でも一際抒情的なこの泣きの傑作曲、この曲の演奏における喜多さんの間奏部のソロとメインテーマの変奏は、狂わしい程の情感が篭った演奏で、その聴く者の身体を貫き、直接心を激しく揺さ振る魂のフレージングが私を捉えて放してくれません。勿論それはパリでも変わらず、鳥越啓介ここにあり、喜多直毅ここにありをパリの観客の心に深く刻み付けたものと思われます。

ここで再び佐藤さんのフランス語 MC、演奏された曲のタイトル紹介、明後日 RIO 2007 で Salle Gaveau のライヴがあること、物販で CD は勿論、DVD も販売していること等を告知、その後に鬼怒さんにマイクが渡され鬼怒さんの英語 MC が出ました、行き成り「I can't speak French.」これ一発で何故か会場が沸く!続いて「Sato Yoshiaki!! He is the best French speaker in Japan!! He speaks French, English..., all languages!!」またまた会場大うけ!一旦「Thank you for all very good audience, place, thank you!!」でぐっと観客を引き込み、最後に「Sorry, I can't speak French.」何故かまたまた大うけ!観客の心を一気に持っていきます、人を魅了するのは、語学力でも修辞性でもなく、それは世界共通なのだと深く認識させていただきました。一方、ちょっと納得がいかない様子の佐藤さんの表情がとても印象的でした(笑)

9曲目本編最後を飾るのは、この位置が定位置となりつつある「Crater」、King Crimson とタンゴの融合、宇宙とタンゴの融合を思わせる鬼怒さんのこの大曲、しっかり全員のソロ回しも取り入れて、至極、究極の約15分間の演奏、特に鬼怒さんのソロから、林さんのソロ、喜多さんのソロと繋ぐ辺りでは、鳥肌どころか息をするのも忘れ、人類が築いてきた音楽的英知の更に遥か高みにて奏でられる至高の音楽にただただ魅了されている自分がいました。見事な演奏にてライヴ本編を纏め上げます。

勿論、凄まじいばかりの拍手喝采の渦が巻き起こり、続いてアンコール要請の拍手が起こります。いつもは楽屋に引っ込まない鬼怒さんも一度しっかり楽屋に戻り更に少し溜めてから再度ステージに。

曲は、Salle Gaveau の 1st に収録されているのは勿論のこと、クワトロシエントスの「4月のうた」にも収録されている林さんのオリジナル曲「Culcatta」、タンゴはどうしても暗い曲に成りがちなので、敢えて明るい曲調を意識して書かれ、そこからタイトル曲も取られたこの曲、明るく聴いていて楽しいのですが、捻りが聴きまくっていて様々な角度で楽しめる素晴らしい曲です。鬼怒さんはにこやかな表情ながら勿論気合入りまくり、その上喜多さんと林さんの仕掛けの凄まじさには曲調の明るさもあって最早笑うしかない状態、鳥越さんも明るく楽しそうにアグレッシヴな仕掛け満載でパーカッシヴに煽りまくり、本日絶好調の佐藤さんの大胆な蛇腹アクションとアグレッシヴフレージングが炸裂、凄まじい演奏でした。

再び割れんばかりの拍手を受けて、何とダブルアンコール、持ってきた曲は「Pointed Red」の短いバージョン、鬼怒さんはアコギでの演奏、これがまた先程の演奏とは全く色合い、アプローチが違った演奏で、Salle Gaveau の懐の深さを更に垣間見せる素晴らしい演奏でした。Salle Gaveau の世界デビュー大成功です!!


この素晴らしいライヴに立ち会うことが出来て本当に良かったです、限りない感謝を全ての関係者に深く捧げたいと思います。


そして、次はいよいよ RIO 2007!!日本が生んだ世界の Salle Gaveau が、RIO 2007 3日間の幕を開けるトップで登場します。集え、そして活目して見よ、日本の、いや人類の生んだ奇跡のバンド、Salle Gaveau のライヴを!



n.p. Salle Gaveau「Official Live Bootleg DVD 2007」