03/02(金) 喜多直毅 + the Tangophobics@大塚 Greco

03/02(金) 喜多直毅 + the Tangophobics@大塚 Greco に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. Preludio Nochero - 夜のプレリュード - ( By Leopoldo Federico、約5分)
02. Responso - 冥福の祈り - ( By Anibal Troilo、約5分)
03. Desde El Alma - 心の底から - ( By Rosita Melo、約4分)
04. Canaro En Paris - パリのカナロ - ( By Alejandro Scarpino、喜多 vn, 田中 cb & 竹内 gt trio、約3分)
05. Sur - 南 - ( By Anibal Troilo、喜多 vn, 田中 cb & 竹内 gt trio、約4分)
06. El Choclo - とうもろこし - ( By Angel Villoldo、喜多 vn, 田中 cb & 飯田 pf trio、約4分)
07. Tema Oton~al - 秋のテーマ - ( By Anibal Troiro、約7分)
08. La Cumparsita - カーニバルの行列 - ( By Geraldo Hernan Matos Rodriguez、約6分)

約53分

2nd Set:
09. Milonga De Mis Amores - 我が愛のミロンガ - ( By Pedro Laurenz、約5分)
10. サーチェロ波止場の霧 (約6分)
11. Los Mareados - 酔いどれたち - ( By Juan Carlos Cobian、喜多 vn & 阪田 vc duo、約4分)
12. Como Dos Extran~os - 見知らぬ同士のように - ( By Pedro Laurenz、喜多 bn, 阪田 vc & 竹内 gt trio、約3分)
13. Kicho - キーチョ - ( By Astor Piazzolla、約9分)
14. Romance Del Diablo - 悪魔のロマンス - ( By Astor Piazzolla、約3分)
15. Bordoneo y 900 ( By Osvaldo Ruiggiero、約3分)
16. Lo Que Vendra - 来るべきもの - ( By Astor Piazzolla、約5分)

Encore:
17. ????(約5分)

約69分

喜多直毅 + the Tangophobics Member:
喜多直毅(vn)
阪田宏彰(vc)
竹内永和(gt)
飯田俊明(pf)
田中伸司(cb)


音楽全般、特にタンゴ方面にに疎い自分は認識していなかったのですが、喜多直毅さん率いるタンゴユニット、Tangophobics の演奏は、2年ぶり( By 喜多さん MC:実際には約1年半ぶり)とのこと、余りにも多岐な表現ベクトルに同時に進み出ている為か、今や自らの出自であるタンゴ方面の表現比重がすっかり落ちていつつも、表現活動自体はトンでもないことになって来ている喜多直毅さんが、今、表現するタンゴ。個人的には初の”喜多直毅 + the Tangophobics”のライヴですので、とても楽しみに足を運ばせていただきました。

実際に足を運ぶと、流石タンゴ界の至宝、喜多直毅さん率いる the Tangophobics、勿論1年半ぶりというのもあるのでしょうが、予約をして行かなかったのがそもそもの間違い、平日にも係わらず満員御礼予約で席が埋まっているとのことでした。早めに会場に着けば何とかなるだろうと言う私の目論見は脆くも崩れ去りました。しかし、幸運なことに予約した方の到着が開演予定時間を過ぎてしまった為、私も何とか席に着くことが出来ました。予約して遅れた方、ゴメンなさい。

そして、本編が始まり、行き成り喜多直毅ワールドへ!余りにも素晴らし過ぎて驚いちゃいました。何て言ったらよいのやらと言った感じですが、タンゴのフォームはキチンと維持されていながら、もうスッカリ高次元の別のものになってしまっている印象で、上質なチェンバーミュージックが、高濃度、高密度な情感を伴なって熱く、扇情的に展開している!編成として、バンドネオンを含んでいない&喜多さんのアレンジが際立っているのもあってか、本当に良い意味でタンゴじゃ無いみたい!!御本人も”変態アレンジ♪”と嬉しそうに仰ってらした「Responso」、これがキチンと弾けたらチャイコフスキー国際コンクールでも第1位取れるよと仰ってらした「Los Mareados」、もう凄まじい限りの表現世界!

タンゴがどうとかいう次元ではないところで、歴史に残すべき素晴らしい表現が生み出されている、「この人を見よ!」では無いですが、今の喜多直毅さんの表現は、見逃すと一生後悔しそうな、途轍もないところに手をかけていらっしゃる気がします。この日リハがあったと喜多さんが仰ってらした、3月13日(火)に吉祥寺 STAR PINE's CAFE 行われる喜多バンド(仮名)のライヴ、何があっても見逃せません!!


3月13日(火) 喜多バンド(仮名)@吉祥寺STAR PINE'S CAFE

喜多直毅(vln)バンド
佐藤芳明(acc)
鬼怒無月(gt)
黒田京子(pf)
吉野弘志(bs)
芳垣安洋(dr)
さがゆき(vo)

日時:3月13日(火)18:30開場/19:30開演
場所:STAR PINE'S CAFE http://www.mandala.gr.jp/spc.html
料金:¥3600(前売り)¥4000(当日)ドリンク代別
チケット予約・販売: STAR PINE'S CAFE店頭又はチケットぴあにて。



n.p. 喜多直毅 + the Tangophobics「Tangophobia」