01/18(木) 鬼怒無月ソロ@渋谷公園通りクラッシクス

01/18(木) 鬼怒無月ソロ@渋谷公園通りクラッシクス に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. 即興1 (約12分)
02. Cat box (鬼怒無月作曲、約6分)
03. 即興2 ( w/t 松田 vo、約5分)
04. Pitanga! (松田美緒作詞・作曲、w/t 松田 vo、約4分)
05. 3 Views Of A Secret ( By Jaco Pastorius、約7分)

約42分

2nd Set:
06. 即興3 (約13分)
07. What's new pussycat ? - 何かいいことないか子猫チャン - ( By Burt Bacharach、約4分)
08. 即興4 ( w/t 松田 vo、約10分)
09. Paraiba ( By Luiz Gonzaga、w/t 松田 vo、約5分)
10. La Pasionaria ( By Charlie Haden、約11分)

Encore:
11. Raindrops keep fallin' on my head - 雨にぬれても - ( By Burt Bacharach、約4分)

約57分

鬼怒無月(g)

Special Guest:
松田美緒(vo)


数あるライヴの選択肢の中でも、ついつい選んでしまう鬼怒無月さんのソロギターライヴ。個人的には、いつもギターと言う楽器に無限の表現可能性があると教えてくれる素晴らしいギタリストであると認識しています。鬼怒さんは、昔から一貫してギター表現の可能性を追求し、実践し、前進の歩みを止めることがない。普段物静かで一見普通の人、だが一旦ギターを手にすると豹変し、あらゆる表現方向性に縦横無尽に広がり、その空間にあるべき音を瞬間の中に紡ぎ出す。

出てくる音は常に鬼怒色、クラシック、ブルース、ロック、ジャズ、フュージョン、演歌、民族音楽、前衛、その他ありとあらゆる全ての音楽表現を用いつつ、そのどれでも分けることの出来ない唯一無二のサウンドを生み出します。テクニック至上主義と誤解される事も多いですが、実際は自らの表現ではないものには只管背を向ける拘りの人です。「上手く弾くことになんか、何の意味もない」とサラリと仰る言葉も鬼怒さんが発するからこそ、そこに重みが出てくる、個人的にはそんなイメージで捉えています。結果生み出されるギター表現は巧みですが、決して天才肌の人と言うイメージを感じることはありません、全てはその表現活動という場で、自らの身体を駆使しつつあるべき音と格闘し、身体に叩き込んで身につけたものというイメージですね。

鬼怒さんに接するミュージシャンの多くが語るように、兎に角四六時中、片時もギターを離す事無く、時間があれば練習に次ぐ練習、自らの表現を磨き続けるというその姿はとても現代に生きる人とは思えない、まるでギター修行僧、その内、Steve Morse みたいに車を運転しながらも練習できるギターとか作って「これあると車運転しながらギターの練習できるんだよ」と嬉しそうに語る姿が容易に想像できてしまうのが何より怖いです、止めて下さい、危ないですから。そんな鬼怒さんの音楽表現の前では、上っ面だけのテクニックで奏でられた音など一発で吹き飛ばされてしまう。本当にピュアな、魂の込められた至高の音を奏で続ける真摯な人、その修行道の途中の音に触れることが出来ることはこの上の無い幸せです。今この瞬間も更なる高みを目指し、己の音を磨き続ける孤高のギタリスト、それが私の鬼怒無月像なのです。

そんな鬼怒さんの表現本質に最も純粋に近づくことが出来る鬼怒無月ギターソロ、やはりついつい足を運んでしまいます。そして、何と本日は、松田美緒さんが飛び入りで参加して下さる模様、


また、時間見つけて更新します。



n.p. 鬼怒無月「Quiet Life」