01/13(土) タンゴダンスショー『ノクトュルナ』@赤坂草月ホール

01/13(土) タンゴダンスショー『ノクトュルナ』@赤坂草月ホール に行って来ました。

16:00 からの公演:

約68分

オルケスタ会田桃子:
会田桃子(vn)
小泉博一(vn)
北村聡(bn)
早川純(bn)
熊田洋(pf)
東谷健司(cb)

ダンス:
ジョルジュ高橋&リタ
亮&葉月
MASA&YUKA

特別ゲスト:
オスカル&ジョルジーナ
フォーエバータンゴ現役ダンサー)


普段はタンゴダンスショーには余り足を運ばないので、演奏陣が豪華メンバーながら、今回も見送ろうと思っていたのですが、1週間ほど前に音楽演出&自らのオルケスタでの演奏をされる会田桃子さんから、かなり音楽に力を入れているし、オルケスタだけの演奏パートもあると伺って、とても楽しみに足を運ばせていただきました。

オープニング、幕が閉じた状態にて先ずは妖しげな熊田さんの暗黒ピアノフレージングによるソロにて導入、ここでゆっくり幕が開く、まるでドラキュラを思わせるオスカルがステージ手前にて一人佇み、まだダンスをしていないも係わらず表情と仕草のみで全てを語り出す、流石は世界最高峰の現役タンゴダンサー。徐にステージに上り、オルケスタの横について手をかざし、指を鳴らす。それに呼応するように、オルケスタの演奏が始まり、会田さんのヴァイオリンが美しく咽び泣くように空間を支配する。

オルケスタ会田桃子の音楽、舞台、照明、そして4組のタンゴダンサーによるダンス、全てが一体となったタンゴダンスショーが展開してゆく、珠玉の如きアルゼンチンタンゴナンバーも、会田さんの見事なアレンジでこのショーの為にまた新たな息吹を吹き込まれたかのよう、曲間は殆んど取らず、場面を切り替えるように次々と曲を繋いでゆく、タンゴダンスと次のタンゴダンスの間には、オルケスタのみによる曲演奏が、ナレーションのような形で挟み込まれ、次の舞台を呼び込む。この日本最強とも言える演奏陣はまさに圧巻、舞台後方左手にスタンウェイが配され熊田さん、残る五人は後方中央の雛壇に上り、その中央が会田さん、前面左手に北村さん、前面右手に早川さん、後方左手に東谷さん、後方右手に小泉さん、配置までも整然として美しく、何より奏でられる音楽の完璧なまでに際立つ美しさに魅了される。中盤の盛り上がりはリベルタンゴ、そしてカーテンコールの締めはノクトゥルナでしょうか。20曲ほど演奏されたと思いますが、其の内6曲はオルケスタのみによる演奏、曲間を殆んど取らないこともあって、始めから終わりまで息つく間もなくあっという間の気がしましたが、実際は約70分弱のヴォリューム。やはり流石のスペシャルゲスト、オスカル&ジョルジーナのダンスは圧巻でしたし、MASA&YUKA ペアも素晴らしい表現力で、この先が楽しみ、価値ある素晴らしいタンゴダンスショーでした。


益々、今後の会田さんの活動が楽しみになりました。


n.p. Quatorocientos「Cancion de Abril - 四月のうた -」