01/08(月) 足立兄弟@大泉学園 in F

01/08(月) 足立兄弟@大泉学園 in F に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. Her Holly Stumbling Block (足立宗亮/足立龍介作曲、約4分)
02. Spring Silky Shower Landscape ( By AUSIA、約4分)
03. Ambush 〜 Back Track (足立宗亮作曲、約11分)
04. Fleance ( By Bridges, Sweeney, Minns & Buckmaster、約4分)
05. Magpie A Gigue 〜 Night Dance (足立宗亮作曲、約7分)
06. Darkness at the Speed of Light (足立宗亮作曲、約12分)

約60分

2nd Set:
07. Unknown Troops (足立宗亮作曲、約4分)
08. Slow Poison (足立宗亮作曲、約4分)
09. Jack Frost and the Fooded Crow ( By Ian Anderson、約5分)
10. Sister Crime (足立宗亮作曲、約9分)
11. Hard Line (足立宗亮作曲、約10分)

Encore:
12. New York Mining Disaster 1941 - ニューヨーク炭鉱の悲劇 - ( By The Bee Gees) 〜 Guilt (足立宗亮作曲、約6分)

約41分

足立兄弟 Member:
足立龍介(gt)
足立宗亮(gt,vo)


半年振りの足立兄弟のライヴ@大泉学園 in F、途中に宗亮さんのバンド、神楽発足がありましたので、それが足立兄弟の音楽的方向性にどういった影響を及ぼすのかがとても気になる中、足を運ばせていただきました。やはりその予感は当たらずとも遠からず、ここ2回ほどの足立兄弟ライヴで見られた宗亮さんのエレクトリックな試みが影を潜め、本来のアコースティックな方向性が前面に出た印象で、改めて足立兄弟の孤高の音楽の姿が、よりハッキリとした輪郭を伴なって巨大に聳え立っていた気がします。また、足立兄弟の活動も結成30年になるそうで、そのじっくりと磨き抜かれ、研ぎ澄まされた至高の音に、ただただ身を晒し、心を開きつつ楽しみつつも、その一音一音に込められ、宿命的に背負わされている音楽文化の歴史的な背景にも同時に思いを馳せる素晴らしい一時を堪能させていただきました。

また、不幸中の幸いと言う訳ではないですが、第一部3曲目の「Ambush」〜「Back Track」の演奏後に宗亮さんのガットギターの弦が切れるというハプニングがあり、その場つなぎとして龍介さんが語る「サイケデリックが生まれて40年」のお話しにも深く感銘を受けました。足立兄弟の音楽的な血や肉には、その当時の本物の体験が宿っていて、それも含めて聴く者に音楽を通して歴史が伝わるからこそ、この唯一の特別な感動が生まれるのだと改めて実感させていただいた次第です。

そして、第一部の最後に龍介さんが「...と言う訳で、当時は Beatles, Roling Stones, Cream, Jimi Hendrix 等の連中が黒っぽいものに憧れて、挙って自分達の音楽性に取り入れる動きがありましたね」を受け、宗亮さんより「James Brown に捧げる意味を込めて」という形で「Darkness at the Speed of Light」が演奏されました。その美しき楽曲が、お二人の一音一音に魂の込められた奔流的高速フレージングを伴なって、切なく響いていました。


また、時間を見つけて更新します。


n.p. 足立兄弟「銜石」