11/29(水) Porcupine Tree@昭和女子大学人見記念講堂

11/29(水) Porcupine Tree@昭和女子大学人見記念講堂 に行って来ました。セットは以下、

Robert Fripp Solo:
01. 即興 (約28分)

約30分

Robert Fripp(gt,laptop)


Porcupine Tree:
01. Revenant 〜 ( Opening:VG のみ、約3分)
02. 〜 Blackest Eyes ( By Steven Wilson、約5分)
03. The Sound Of Muzak ( By Steven Wilson、約5分)
04. Hatesong ( Lyrics by Steven Wilson, Music by Colin Edwin&Steven Wilson、約9分)
05. Lazarus ( By Steven Wilson、Steven ag、約4分)
06. The Beast ( By Steven Wilson、新曲、約17分)
07. Open Car ( By Steven Wilson、約5分)
08. Buying New Soul ( By Richard Barbieri/Colin Edwin/Chris Maitland/Steven Wilson、Steven ag、約6分)
09. Mother and Child Divided ( By Steven Wilson、約5分)
10. Arriving Somewhere But Not Here ( By Steven Wilson、約12分)
11. The Start of Something Beautiful ( Lyrics by Steven Wilson, Music by Steven Wilson&Gavin Harrison、約8分)
12. Halo ( Lyrics by Steven Wilson, Music by Porcupine Tree、約6分)

Encore:
13. Trains ( By Steven Wilson、Steven ag、約5分)

約96分

Porcupine Tree Member:
Steven Wilson(g,vo)
Richard Barbieri(key)
Gavin Harrison(dr)
Colin Edwin(b)

Tour Support:
John Wesley(g,cho)


Porcupine Tree 単独来日公演3日目最終日は、Creativemanさんそれはちょっと無謀でしょうとも言える@昭和女子大学人見記念講堂です。前々日のダイヤモンドホール、前日の Zepp Osaka からギャップ有り過ぎです。今回の Porcupine Tree の Japan Tour は、実質初めて(早く忘れ去りたい UDO Stock ではあり)であって、かつ日本発売が「Deadwing」1枚(後追いで、「In Absentia」も)、まだまだ浸透している訳ではない中で、行き成り2000って、そりゃあ無茶でしょう、初めから。実際、Europe では浸透していた(勿論、地道に Live 行って実績築いていた )彼らも US 進出時は、小さい Live House 中心に回ったり、Opeth と合同ツアーにしたりしながら時間と労力を費やして、実績築いてきて、漸く最新の US ツアーでホールクラス回れるように成ってる訳で、行き成りホールクラスって無謀過ぎます。その辺の、マーケティングが全く出来てないギャンブルで一発当てて的なプロモートしてるから、日本の呼び屋はダメな訳ですよね。いや、勿論、どこにでもギャンブル的に呼び屋やってるプロモーターはいますけど、それは殆んどの場合個人でやっているケースな訳で、ある程度の規模で、ある程度のビジネス動かすように企業としてやっていくとしたら、しっかりマーケティングやらないとダメでしょう。そんな悪条件の中で、初日約250、2日目約200、3日目約800、かな?ざっと見。頑張った方だと思いますね、もし、次回があるとしたら、今回のライヴを体感して下さった人を中心に、そのしっかりとした集客のベースというか基礎が形作られた気がします。最終日も初日に続いて「また、来年新しいアルバムを携えて日本に戻って来たい」と言っていた Steven Wilson をまた日本に戻してあげたいですね、勿論、何より今回の素晴らしいライヴのその先にあるであろう次の Porcupine Tree のライヴを自分が見たい、体験したいという自分の気持ちが強いのですけどね。

Robert Fripp の本日の即興は、大阪程のノリのよさは無かったですが、始まりと終わりに三方+中央奥で全体にお辞儀をする方式は前日の大阪と同じ形、ただ、この時点から、会場の音の悪さが目立ちました。この人見記念講堂はヘンに音響が良い(勿論、通常のアコースティックが良く響くことを想定、設計された音の良さ)こともあって、中低音のこもり方とか、ヘンに音が回ってくるとかが嫌でした。あれだけパワーあるPA機器揃えているので、寧ろ Zepp Osaka のような(音響的には)デッドな空間の方がよいと思いますね、音で言うなら3公演中最も悪かった気がします、一番良かったのは一番盛り上がりに欠けた@Zepp Osaka と言うのはどういうこと?という感が否めません。是非とも次回は、規模的にも適切な全国の Zepp 回りツアーを希望したいところですね。

初日は All-Standing なので当然と言えば当然ですが、最も盛り上がったのは初日の名古屋ダイヤモンドホールで、ここ人見記念講堂は三公演中二番目に盛り上がったといった感じでしょうか、しっかりアンコールの M.C. にては「来年の夏ぐらいにニューアルバムを持って日本に戻って来るね!」の Steven Wilson よりの高らかな来日公演宣言も出てましたので、よいライヴだったと思います。

何れにせよ、三公演のどれもが素晴らしく、ロックが未だに現在進行形で、まだまだ未開の先が未来に向けて存在していることを実感、体感することが出来るライヴだったと思います。Steven Wilson の総合的な音楽に対する造詣の深さ、意図する構想の深遠さ、素晴らしく高いミュージシャンシップを有する個性的なメンバーを伴なってのそのライヴにおける素晴らしき実践、本当の意味での先鋭と言うものが、ロックのフィールドで為し得るのだと深く感動を持って心から楽しませていただきました。益々、今後の Porcupine Tree の行く末が楽しみになった3日間でした。


#日本側 Steven Wilson の情報発信サイトとしてオーソライズされているSteven Wilson JPBOさんより TB 頂きました、ありがとうございます。



n.p. Porcupine Tree「Deadwing」