04/25(火) Unbeltipo Trio @高円寺 JIROKICHI

04/25(火) Unbeltipo Trio @高円寺 JIROKICHI に行ってきました。セットは以下、

1st Set:
1. Desert for dessert Part 1 & 2 (今堀恒雄作曲、約17分)
2. UBT?? (今堀恒雄作曲、約13分)
3. クローム襲撃 (今堀恒雄作曲、約17分)
4. UBT?? (今堀恒雄作曲、約11分)

約62分

2nd Set:
5. UBT15 (今堀恒雄作曲、新曲:初演、約16分)
6. UBT12 (今堀恒雄作曲、約15分)
7. UBT13 (今堀恒雄作曲、約14分)
8. D.V.Bleach今堀恒雄作曲、約13分)

Encore:
9. UBT11 (今堀恒雄作曲、約12分)

約83分

unbeltipo trio Menber:
今堀恒雄(g,key)
ナスノミツル(b,effects)
佐野康夫(dr)


個人的には、ちょっと間(4ヶ月)が空いてしまいましたが、もろもろの事情で、Stormy Monday では無く、Unbeltipo Trio としては初登場の JIROKICHI に足を運びました(今堀さん自身が初めてだったそうで、意外な事実)今堀さんは相変わらす、拘りのセッティング、key の下に配置している Roland VP-9000 と今堀さん後方のギターアンプ上に置かれたトランク枠のラックにはスイッチャーとコンソール、Boss のマルチエフェクターが組み込まれ、足元にずらりと並んだエフェクト/ヴォリューム/スイッチペダルが圧巻、そしてギターは、いつものクリアブルーのストラト、う〜ん、やっぱり今堀さんという感じ。開始が少し遅れた感じでしたが、どうやらナスノさんが戻ってくるのが遅れた模様で、ナスノさんが楽屋に入ると空かさず今堀さんが出てきて「ナスノくんが戻ってくるのが遅れましたが、まもなく出てきますので、私が場を繋ぎます」の言葉からそれ程置かずに佐野さん、ナスノさんが出てきます。

無言のまま演奏準備に入り、サンプラーでのループを差し込みつつ演奏開始、聴いた感触としては「Desert for desert」っぽかったのですが、ひょっとしたらアルバム未収録の別の曲かも知れません。相変わらず聴いてて嫌になるぐらい巧いです、今堀さん、何故に人間工学を無視しているとしか思えない、ギターで演奏不可能そうなフレージングをいとも簡単に弾いてしまうのでしょうか。今堀さんは当然の事ながら、ナスノさんも暗譜していらっしゃいました、鬼怒さんの「ナスノさんは偉い、常にちゃんと練習してきて完璧になってる、俺はナスノさんを見習ってちゃんと練習するようになった、ナスノさんはとにかく偉い」の言葉が思い起こされます。はい、ナスノさんは偉いです。と言う訳で、佐野さんだけが楽譜を手放せない状況で、1曲目から、今堀さんとナスノさんのバトルが爆発、それを後目に佐野さんは繋ぎとサポートに徹する形で、以前までの今堀さん突っ走り、結構離れてナスノさんと佐野さんがぜえぜえ言いながら付いて来る形態からは一歩前進した形、アッサリ言ってますが、やってる音楽が今堀さんの書いている曲、まるで「音楽文化歴史学的解釈による文化に根付いたプリミティヴサウンドの符号化解析、その実践と応用」のような音楽なので、一歩前進している場所は遥か高みの至高の域、そこにおいての前進なので、これ自体が音楽史における改革的事象だったりする訳です。いや、出来るだけ冷静に語ろうとしてますが、とんでもないことやってます、この人達。

珍しく今堀さんが早くも1曲終了後に語り出す、と思ったら「皆さんはカラオケとか行きます?いや、俺は音楽やっている時って言葉を聞き取ることが出来なくて」に続いてワウを思いっきりかけたワンフレーズを弾き「こんな風に聴こえるんだよ、だから音楽やった後にしゃべれって言っても無理なわけ」とのこと、はいはい存じてます。言い訳いいですから気にせず演奏続けて下さい。Unbeltipo Trio、演奏は超一級ですが、MC は確かに三級以下、今堀さん話すの苦手ですし、ナスノさん、佐野さんもちょっと話さないで音楽演奏してた方が100倍カッコいいですタイプですので致し方有りません。続く2曲目は、どこかで聴いたことがあるような無いような、ハッキリとしませんでしたが、音楽自体はやはり素晴らしい!そして、嬉しいことに3曲目!、Unbeltipo Trio による Tipographica「Floating Opera」収録の傑作曲「クローム襲撃」の演奏をして下さいました、「クローム襲撃」にまた新たな息吹がと感じさせる凄まじい演奏にまた脱帽。


また時間を見つけて更新します。


n.p. unbeltipo「Joujoushka」