04/22(土) 喜多・黒田・Chris@大塚 GRECO

04/22(土) 喜多・黒田・Chris@大塚 GRECO に行ってきました。セットは以下、

1st Set:
01. 吹雪 (喜多直毅作曲、Chris jb->caj、約8分)
02. Ondine (黒田京子作曲、約10分)
03. 春 (喜多直毅作曲、新曲、Chris req、約9分)
04. 絵の中の戦争 (喜多直毅作曲、3部:暴動・燃える町・プロパガンダ、Chris caj->jb、約9分)

約45分

2nd Set:
05. タイトル未定 (喜多直毅作曲、新曲、Chris p-req、約7分)
06. 風の踊り (齋藤徹作曲、Chris jb->req、約15分)
07. 空に吸はれし心 (喜多直毅作曲、石川啄木シリーズ2、新曲、喜多 vn & 黒田 pf duo、約7分)
08. 機械のカラダ (喜多直毅作曲、Chris caj->jb、約8分)

約45分

3rd Set:
09. タイトル未定 (喜多直毅作曲、石川啄木シリーズ1、短歌メモ忘れ、新曲、Chris caj、約6分)
10. 夢 (喜多直毅作曲、Chris しゃもじ + caj、約4分)
11. アルコス (鬼怒無月作曲、旧仮タイトル:ワルツ、約6分)
12. LAGASH ( By Christopher Hardy、喜多 vn & Chris tar duo、約14分)
13. 板橋区 (喜多直毅作曲、約11分)

約52分

Member:
喜多直毅(vn)
黒田京子(pf)
Christopher Hardy(perc)



このトリオの組み合わせは久々、2004年8月28日の初組み合わせ@新橋サムデイ以来1年8ヶ月ぶりではないでしょうか?それも、としまジャズ・クルーズとしての公演となり、クルーズ目的ではない私としては、思いっきり 3rd Set 全てを楽しめる状況!ありがとう、TJC!でも、喜多さんのオリジナル曲中心に 3rd Set を演奏すると言うのは、ミュージシャンの負担が大き過ぎで、3rd Set 終了後の御三方の疲弊具合を見ると、また来年に繋げると言う意味では今後解決しなければいけない課題でしょうね。

聴きどころは勿論満載!黒田さんのオリジナル名曲中の名曲「Ondine」、喜多さんの啄木シリーズ含む最近の新曲4曲、齋藤徹さんの「風の踊り」、鬼怒さんの叙情的名曲「アルコス」、クリスのソロ「Touch」収録のアラブ/アンダルシアの古典的メロディをベースにクリスが書き下ろした「LAGASH」、そして最後の最後に喜多さんの仕掛けが爆発した名曲「板橋区」、そのどれもが素晴らしく、先鋭的であり叙情的、新しい音楽の一つの方向性を明確に提示、実践して下さっています。

クリスのジェンベを組み合わせた今回のパーカッションセットも新鮮でした。皮張りのレクとプラスチック張りのレクの使い分けも見事でしたし、カホンも組み合わせてコーディネートされるキレのよいリズム空間は流石クリスならでは感があります。「夢」ではいつものボーン・カスタネットを忘れたらしくお店からしゃもじを借りての演奏にビックリ、そして「LAGASH」におけるタールソロがまた圧巻でしたね。1st Set は、クリスがベースレストリオであることを意識過ぎた為か、パーカッションの音数がちょっと多過ぎ、前面に出過ぎの印象がありましたが、2nd Set 以降では、1年8ヶ月前の魅惑のハーモニーを思い出したかのように、しっかり素晴らしい構成、バランスに戻っていた気がします。


また、時間見つけて更新します。


n.p. 喜多直毅「Hypertango」