03/04(土) スズキ・小森デュオ@日暮里 Bar PORTO

03/04(土) スズキ・小森デュオ@日暮里 Bar PORTO に行ってきました。まずはセットから、

1st Set:
01. ホボブラジル (スズキイチロウ作曲、小森 ss->bcl->ss、約15分)
02. 幸せのあさって (小森慶子作曲、新曲、小森 cl、約8分)
03. 遠くを (????作曲、小森 ss、約7分)
04. ???? (????作曲、バラード、小森 ss、約6分)
05. Free Way (スズキイチロウ作曲、小森 ss、約9分)

約55分

2nd Set:
06. 0619 (スズキイチロウ作曲、小森 cl、約9分)
07. 校庭 (加藤崇之作曲、小森 ss、約11分)
08. Naadam (林栄一作曲、小森 ss、約10分)
09. Missing(Child) (スズキイチロウ作曲、小森 bcl、約8分)
10. Far East (スズキイチロウ作曲、小森 ss、約12分)

Encore:
11. 犬姫のテーマ (不破大輔作曲、小森 ss、約7分)

約63分

スズキイチロウ(ag)
小森慶子(ss,cl,bcl)


相変わらず素晴らしく高いクオリティを有する心温まる楽曲が満載、それらを丁寧に繊細に紡いでゆく至極のデュオ、そして会場は前回に続いて日暮里 Bar PORTO!、美味しい GARGERY と共に味わう魅惑のハーモニー、美しきオーケストレーション、とてもデュオで演奏されているとは信じ難い優美かつ壮麗な音像がまた GARGERY と良く合います!そんなデュオのオープニングは MC の譲り合い、「今回のオファーはデュオでだったので、そういう場合はどうすればいい?2人で MC する?」と前回は MC 取って下さったのに、やはり気乗りしない様子の小森さん、お客さんからは「うまぱんデュオなんだから、うまが取る方がいいんじゃないの?」に「うまというのはねぇ、イチロウさんの奥さんの描くイラストが、イチロウさんが馬に似ていることからうまのキャラになっていて」と補足説明は小森さん、「えーと、意外にこの業界のギタリストは馬に似ている方が多くて...」イチロウさんもすっかり乗っかり、いつの間にやら漫談状態。そんなマッタリ MC 経由で始められた1曲目は「ホボブラジル」、元々のテーマがボサノヴァ風だったことから付けられたこのタイトル、その後変拍子でのアドリブが難しいと言う演奏者のクレームを受けて現在の曲の形となったスズキイチロウ・カルテット的チェンバー・ジャズ風フリージャズのこの曲、やはり2人で演奏していると言う事実が俄かには信じられない音像の膨らみ、抽象音もこの2人にかかれば、見事な建築物の一つ一つのパーツとなる、小森さんは間奏部を ss から bcl に持ち替え、巧みに音を織り上げてゆき、イチロウさんは名器、David Daily ガットギターを用いて、メイン、サイドカッティング、ベースラインの3役を同時にこなしながらピックを使わずにリリカルに音を紡いでゆく、2人の呼吸は阿吽の如く見事なまでに一致しながら、瞬間の中、空間と言うキャンバスに音像を描いてゆく。続いては、発見の会の「幸福のロン - 幸せのあさって -」にて使用されたメインテーマ、「幸せのあさって」を他のモチーフと組み合わせて今回新曲として新たに書き下ろしたようで、勿論このデュオでの初演は嬉しい限り!あの「幸せのあさって」の郷愁を誘うテーマが、小森さんのクラで慈愛に満ちた色合いを持ち、更にリリカルに膨らみを持たせるようなイチロウさんのサポートを受けながら見事に具現化していました。早くも名曲の貫禄を持った素晴らしい新曲が披露されました。


また、時間見つけて更新します。


n.p. スズキイチロウ・カルテット「Far East -Live at Knuttel House-」