02/24(金) 笛・幻想の旅@東京オペラシティ

02/24(金) 笛・幻想の旅@東京オペラシティ に行って来ました。セットは以下、

笛・幻想の旅

其の一【一噌幸弘グループによる】
01. 落石覚悟 (一噌:能管、吉野、約5分)
02. ズウター(一噌:田楽笛、吉野・太田・鬼怒、約7分)
03. つの笛即興曲二番(一噌:つの笛、リコーダー、吉野・太田・鬼怒、約7分)
04. Isso’s ジーグ(一噌:田楽笛、吉野・太田・鬼怒、約8分)


其の二【一噌と東フィルメンバーによる】
05. J.S.バッハ管弦楽組曲第2番(一噌:能管、鬼怒 ag、山田 チェンバロ、約21分)
05-1. Ⅰ. Ouverture
05-2. Ⅱ. Rondeau
05-3. Ⅲ. Sarabande
05-4. Ⅳ. Bouree 1-2
05-5. Ⅴ. Polonaise-Double
05-6. Ⅵ. Menuet
05-7. Ⅶ. Badinerie


休憩 (約16分)


其の三[語らひ]

一噌幸弘と田中美登里(TOKYO FMパーソナリティ)によるトーク(約13分)


其の四【一噌幸弘グループとフル編成オーケストラによる】
06. 一噌幸弘(山田武彦 編曲):組曲《笛ファンタジア》 (一噌:能管、田楽笛、篠笛、つの笛、リコーダー、約56分)
06-1. 第一楽章「まごたろう」「13.5拍子の舞」
06-2. 第二楽章「いとみみず」「空乱12拍子」
06-3. 第三楽章「田楽幻想」「美病ん」


[アンコール]
07. J.S.バッハチェンバロ協奏曲第3番 BWV1054から第3楽章 (一噌:能管、約5分)

約155分


[出演]
能管、田楽笛、篠笛、つの笛、リコーダー:一噌幸弘
ヴァイオリン(Acoustic/Electric):太田惠資
ウッドベース吉野弘志
ギター(Acoustic/Electric):鬼怒無月
チェンバロ&編曲:山田武彦

指揮:金 聖響
東京フィルハーモニー交響楽団



世紀の一戦、勿論行って来ました!これを逃しては一生の悔いが残りますからね、一噌さんとその盟友鬼怒さんが、東京フィルのメンバーと共に、500年の場所と時を越え、バッハとのコラボレーションを行う、そんな瞬間に立ち会うことが、出来た、もう無上の喜びです、正直、演奏中溢れてくる涙を止めることが出来ませんでした。そして、これは終わりでも終点でもありません。お二人のような真のプロフェッショナル・ミュージシャン、アーティストにとっては、これがまた新たなる挑戦への第一歩でもある訳です。いや、ホントに素晴らしかったです。そして、当初は余り期待はしていなかったのですが、組曲「笛ファンタジア」、この大曲がまた素晴らしかった。私はお恥かしながら、編曲を担当された山田武彦さんをよく存じ上げていなかったのですが、山田さんの編曲が素晴らしかった、一噌さんの曲を活かしながら、その込められた一噌さんの”想い”を見事なまでにオーケストレーション・アレンジの中で昇華させていらっしゃいましたし、東京フィルとその指揮者、金 聖響さんがまた素晴らしくて、極々一部、一噌グループとオケの間で少々のズレが発生したところもありましたが、この短い期間の中、それ程時間を確保出来ない状況で、ここまでの完成度に仕上げたのは、携わった関係者全てのプロフェッショナルな仕事の賜物と拍手を送らずにはいられません。この素晴らしさに一旦触れてしまうと、やはり4年前の Steve Vai の「炎の弦」は今更ながらちょっとお粗末な感が否めませんね、今回の録音は、MusicBird で流されるだけのようですが、何とか音源化して、世界発信して欲しいものですね、日本に一噌、鬼怒あり!と世界に訴えかけたい気持ちで一杯です。こんな素晴らしい音楽に、その気になれば日常的に触れることが出来る我々はなんて恵まれているのでしょう!この幸せを噛み締めつつ、また一噌さん、鬼怒さん、そして太田さん!(笛ファンタジア中&アンコール曲のバッハのチェンバロ協奏曲中でヴォイス爆発!金 聖響さんのブログ:前述[出演]のリンク先でその反則ぶりが語られています、太田さんファン必見!)吉野さん、皆さんのライヴに足を運びたいところです。



n.p. 一噌幸弘「リーヤリ」