01/07(土) 上原彩子@サントリーホール 大ホール

01/07(土) 上原彩子サントリーホール 大ホール に行って来ました。セットは以下、

01. モーツァルト:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K282 (約12分)

02. シューマンクライスレリアーナ op.16 (約31分)

休憩(約15分)

03. スクリャービン:3つの小品 op.45 より 第1曲「アルバムの綴り」第2曲「おどけた詩曲」〜
04. スクリャービン:2つの詩曲 op.69 〜
05. スクリャービン:詩曲「炎に向かって」op.72 (約11分)

06. ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36 (約21分)

Encore 1:
07. ラフマニノフ前奏曲 ト長調 Op.32-5 (約3分)

Encore 2:
08. チャイコフスキー:5拍子のワルツ (約2分)


上原彩子(pf)



行って来ました。自らの表現方向性を見据え、現状を冷静に見つめて着実に力をつけて来ている印象です。オファーは、かなり行っていると思いますが、惑わされないでキチンと冷静に仕事を進めている辺りに、更なる将来への期待を抱いてしまいます。チャイコフスキー・コンクールは単なる入り口にしか過ぎないことを本人が良く分かっているのでしょうね。今回のプログラムも、シューマンの「クライスレリアーナ」に挑戦している辺り、スクリャービンラフマニノフを持ってきている辺りに強く惹かれましたね。実際、演奏も素晴らしかったですね、テクニックに関しては勿論素晴らしいのは当然のことながら、その上での彼女独自の爆発的なリリシズム表現が炸裂していた印象で、ラフマニノフの「ピアノ・ソナタ第2番」が白眉だった気がします、アシュケナージともアルゲリッチともまた違った新たなラフマニノフ弾きとして育ってくれるのではと期待します。という訳で、私の中では益々、彼女のこの先が楽しみになりましたね。また、機会を見つけて彼女のライヴに足を運びたいと思います。


n.p. 上原彩子チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番」