10/06(木) Johanna Juhola@Finland Cafe

eiji002005-10-06

10/06(木) Johanna Juhola@Finland Cafe に行ってきました、セットは以下です。

01. Miette ( By Johanna Juhola、フランス映画「Lost Children」の主人公をイメージした曲、約6分)
02. Preparense ( By Astor Piazzolla、約4分)
03. Lintuvaaranの不眠 ( By Johanna Juhola、約6分)
04. ???? ( Maria Kalaniemi に教えてもらった Trad、約3分)
05. ???? ( By Johanna Juhola、約4分)
06. くじら ( By Johanna Juhola、約6分)
07. ???? nightmare ???? ( By Johanna Juhola、約4分)
08. ???? ( By Johanna Juhola、約4分)
09. Grana Od Bora ( Bosnia Trad arranged by Bojan Zulfikarpasic、約3分)
10. One Little Polka ( ???? Trad、約4分)

Encore:
11. ???? (????作曲、約2分)

約56分

Johanna Juhola(acc)


時間的には、18:30 〜 と言うことで、平日、会社帰りに立ち寄るにはかなり厳しい開始時間ながら、漸く都合付けて足を運んでみました。会場に着いた時には既に演奏が始まっており、席に着き聴いていたところ、どうやら1曲目の途中だったようで、Tuki Productions Blog によると、オープニングはアコーディオンを弾きながらの入場だったようですね、やはり始めから見たかったですね。こちらもブログにもありますが、PA の調子が悪いらしく、途中から PA を切っての演奏となります、耳を惹く情緒的なメロディを色彩豊かな音色で彩られた曲は、どうやらフランス映画で使われていたようで、聴いてみて成る程と思えるエスプリの効き具合だったように思いますね。続いては、ピアソラの「プレパレンセ」、2002年の国際アストル・ピアソラ大会優勝の話を聞いていたので、もっとタンゴタンゴしている演奏かと思ったら、さに有らず、かなり大胆な演奏で、これは明らかに Post Tango、Post Piazzolla を意識しているものと思われますね、私的にはアコーディオン版喜多さんと言いたくなる程の演奏の切れ味の鋭さ、テクニックを超えたテクニック、限りない叙情性を伴って奏でられるアバンギャルドな切り口、またまた素晴らしい演奏家に出会ってしまった嬉しさに、思わず狂喜してしまいそうになりました。次の音楽、この線の向うの表現を切望し、切り開いている真摯なミュージシャンは、民族や国に関わらず、やはりしっかりといらっしゃるのだと言う思いを新たにしました。また、続くヨハンナのオリジナル「不眠の歌」を聴いた時にも更に驚いてしまいました!喜多さんのオリジナル「夢」を思い起こさせる曲で、あの喜多さんの「夢」を聴いている時の不思議な感覚が蘇ってくるかのようでした、素晴らしい曲ですね。その後も素晴らしいオリジナル曲の素晴らしい演奏が続き、9曲目に「次はバルカンの曲で、タイトルと作曲者が分からないので、分かる人は私に教えてね」との MC、まさかと思いつつも佐藤芳明さんのよく取り上げる”あの曲”を予想しつつ演奏を待つと、果たしてボスニア・ヘルツェゴビナの Bojan Zulfikarpasic がボスニア民謡をベースにして書いた曲「Grana Od Bora」だったのです!本編最後にこれまた素晴らしいトラッド「One Little Polka」を持ってきて、熱狂的アンコール要請に応えて、アコーディオンを弾きつつ退場していくのですが、これがオープニングを踏まえての演出だったのは、後で知り、ここにも唸らされました。終演後、空かさずヨハンナの CD を購入し、サインをして貰いつつ、先程の演奏曲が「Grana Od Bora」で、作曲は Bojan Zulfikarpasic であることを伝えたところ、かなり喜んでいました。是非とも、SALLE GAVEAU、特に喜多さんと共演して欲しい素晴らしい音楽家ですね。来年に出る予定のソロもかなり期待できそうです。本当に素晴らしい演奏家ですので、興味と機会のある方は是非とも Finland Cafe に足を運んでヨハンナの素晴らしい演奏に触れてみて下さいませ。


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n.p. Duo Milla Viljamaa & Johanna Juhola「Piazzolla Passage」