10/03(月) COIL@関内 Stormy Monday

10/03(月) COIL@関内 Stormy Monday に行って来ました。先ずはセットから、

1st Set:
01. COIL 9/29 (鬼怒無月作曲、新曲、仮タイトル、約10分)
02. Red Shift (早川岳晴作曲、旧:早川、4th 収録、約9分)
03. Wild Life (鬼怒無月作曲、1st/4th 収録、約10分)
04. Hoochie Coochie Man ( By Muddy Waters、約13分)
05. No Mean City (鬼怒無月作曲、旧:マルエー、4th 収録、約8分)

約55分

2nd Set:
06. Wind of Light (鬼怒無月作曲、旧:風は光る、4th 収録、約12分)
07. Caminante (早川岳晴作曲、旧:アフロ、4th 収録、約11分)
08. Spoonful ( By Willie Dixon, 2nd 収録、約13分)
09. Sand (鬼怒無月作曲、2nd/4th 収録、約10分)
10. Earthman (鬼怒無月作曲、2nd 収録、約16分)

Encore:
11. I've Got My Mojo Working ( By Muddy Waters、約6分)

約80分

COIL Member:
鬼怒無月(g)
早川岳晴(b)
田中栄二(dr)
中山努(key)


当初は足を運ばない予定でしたが、ついつい関内に足が向いてしまいました。東北ツアー前関東周辺最後であり、Stormy Monday 自体も久々となる本日のライブ、何と鬼怒さんのヴォーカル曲が3曲も!驚きと共に無茶無茶嬉しかったです。ここ Stormy Monday も基本的に Blues のお店なんですね、しっかり休憩中などに流れていた音源も SRV のものでした。そんな状況で鬼怒さんの Blues 魂が揺さぶられない筈がないでしょう、それもあって、恐らくヴォーカル曲3曲だったのでしょう。そんなライブ冒頭を飾るのは、何と前回「月」で初演であった新曲の「COIL09/29(仮)」、前回は殆どリハも出来なかった為か、鬼怒さん以外のメンバーの方の動きやコントリビューションが当然ながら少なかった印象なのですが、楽曲の素晴らしさは前回でも十分堪能できました。今回はもう COIL の演奏として完成版と言っても良い印象、メンバー間それぞれの絡みが絶妙で、吉田さんの是巨人の楽曲に対する鬼怒さんからの回答とも言えるこの素晴らしき楽曲が、COIL メンバーの個々のコントリビューションを得て、タフで、ハードで、グルーヴィな極上の演奏となって、ライブ空間を縦横無尽に暴れまわっていた印象です。「Red Shift」「Wild Life」と持ってきて、4曲目には久々の「Hoochie Coochie Man」、鬼怒さんのハスキーで渋いヴォーカルが、また鬼怒さんのギターにも良い影響をもたらしていた気がします。1部最後には「No Mean City」を持ってきてまして、早川さんの BPM 早過ぎ超絶4ビートが炸裂してました、この無茶苦茶な高速フレージングの中、しっかりビート感を保ち続けながら暴れまわるベースランニングは驚異以外の何物でもないですね。前々回から完全復調と思っていたのですが、今回の突き抜けたベース演奏を聴いて、これこそ早川さん!を実感、正に完全復調されたようです。仙台方面の業界のご意見番、口煩い御大からの言葉をシャットアウトする為か、東北ツアーにしっかり間に合わせてきましたね。2部の1曲目は「Wind of Light」、冒頭のテーマ演奏を一回通した辺りで、鬼怒さんの1弦が切れますが、他の3人は全く動じず、早川さんのリードと煽りで無茶苦茶分厚い演奏を続けます、鬼怒さんの方も切れた瞬間から右手をギターケースに伸ばし、空かさず弦の張替えを行い、しっかり途中から演奏に戻り、鬼のようなソロも見せて下さいました(演奏後の MC で本人曰く「手間取ってしまった」)、中山さんの絶妙のセンス溢れるオルガンサウンドも全開、田中さんの極端なオープンハンドによる変則ドラミングもキレ捲くり、もう、完全無欠の COIL が更なる高みで完成された印象です。「Caminate」と続け、次には早くも本日鬼怒さんヴォーカル曲2曲目の「Spoonful」、休憩中にかかっていた Stevie Ray Vaughan に触発されてか、更にエッジ感を増した切れ味鋭いフレージングと噛み付きかからんばかりの気迫のヴォーカル、凄まじいブルース演奏に、鬼怒さんの周りから青白い炎が吹き上がらんばかりのオーラが発散されていた気がします。既に生きながら伝説の域ですね、これは。そして、久々の名曲中の名曲「Sand」〜「Earthman」と持ってきてライブ本編を閉じ、アンコールには本日3曲目!のヴォーカル曲「I've Got My Mojo Working」、ブルースマン鬼怒無月、ここにあり!の形でライブを締め括ります。さあ、最高の形で東北ツアー前に準備が整ったようです。

そんな COIL のライブ&東北ツアー、いよいよです!前回のレポに引続き、リマインドとして下記にリストアップしておきます。お近くの会場での COIL のライブ、お見逃し無く!!

10/13(木)Coil  東北ツアー いわき市 Bar QUEEN(0246-21-4128)
開場19:00-,開演20:00-/前売り\2,500-,当日\3,000-(w/d)
10/14(金)Coil  東北ツアー 共演:Otaria's Bloc(k) 盛岡 Jazz&Live 開運橋のジョニー(019-651-6150)
開場19:30-,開演20:00-/前売り\2,500-,当日\3,000-(w/d)
10/15(土)Coil  東北ツアー 仙台サテンドール2000(022-225-1743)
開場18:30-,開演19:30-/前売り\2,500-,当日\3,000-(w/d)

そして、東北ツアー最終日の@郡山ピークアクション(秋山さん)からは以下の告知をいただいてます。

レーベル「まぼろしの世界」を主宰し、「ボンデージフルーツ」で国内外 からの評価も高い日本アヴァンギャルド音楽シーンの牽引車・鬼怒無月gが初のメジャーデビューソロアルバム「WILDLIFE」を携えて 自己のバンド・COILとともに郡山ピークアクションに登場します。先日、吉田達也ds・ナスノミツルbとの是巨人でも素晴らしいプレイを見せてくれましたが、今回もモア☆ベターよ。

10/16(日)at郡山ピークアクション 024-991-0533
>> OPEN 18:30 START19:00
>> 前 ¥2500 当¥3000(w/1drink)
問合せ:Studio山猫軒(秋山)090-2022-5712
QYK00633@nifty.ne.jp
http://gakuiku1214.cocolog-nifty.com/yamanekoken/
COIL(コイル):
鬼怒無月 guitar
●早川岳晴 bass(生向委〜どくとる梅津バンド他)
●中山 努 keyboards(ピチカートファイヴオリジナルラヴ等のサポート他)
●田中栄二 drums(気鋭の実力派ドラマー。数々のサポートワークや自己のバンド(劇団?)ピンチ座でも活躍)
この4人の一筋縄では行かない男たちが展開する、一筋縄では行かない演奏を是非ご堪能ください!


併せて、早川さんの在籍されていた伝説的バンド、SALT の幻のアルバムが CD で発売されました!COIL のライブに今のところは持って来て下さっていますので、COIL のライブの際にお買い求め頂けますよ!勿論、早川さんの オフィシャルサイトStudio Wee でも購入できます。そんな幻の音源発売に伴って、伝説のバンド SALT、2回限りの復活らしいです。

10/09(日) SALT:<86,90,91>発売記念復活ライブ#1/2@西荻窪 アケタの店
10/28(金) SALT:<86,90,91>発売記念復活ライブ#2/2@国立 NO TRUNKS


n.p. 鬼怒無月「Wild Life」