06/07(火) COIL@新宿 Pit Inn

06/07(火) COIL@新宿 Pit Inn に行って来ました。先ずはセットから、

1st Set:
01. Cadena (鬼怒無月作曲、旧:Funk、約10分)
02. No Mean City (鬼怒無月作曲、旧:マルエー、約6分)
03. Caminante (早川岳晴作曲、旧:アフロ、約12分)
04. Bustared (鬼怒無月作曲、新曲、約7分)
05. Verano (鬼怒無月作曲、旧:アラブ、約4分)
06. Red Shift (早川岳晴作曲、旧:早川、約11分)

約52分

2nd Set:
07. 5/4 (鬼怒無月作曲、新曲:仮タイトル、約7分)
08. Wild Life (鬼怒無月作曲、1st 収録、約11分)
09. Prodigal Song (鬼怒無月作曲、約8分)
10. Sand (鬼怒無月作曲、1st 収録、約13分)
11. Wind of Light (鬼怒無月作曲、旧:風は光る、約12分)

Encore:
12. Spoonful ( By Willie Dixon, 2nd 収録、約9分)

約73分


メンバーは、リーダーの鬼怒無月(g), 早川岳晴(b), 田中栄二(dr), 中山努(key) の最強の轟音パワーユニット、COIL です。鬼怒無月名義の 3rd ソロ、実質 COIL の 4th となる「Wild Life」の発売も7月21日に控えこのた COIL のライブ、益々、有機的なバンドグルーヴ/サウンドに磨きをかけ、個々の充実した楽曲とバンドメンバーの瞬間的に楽想を捉えた即興によって、正に Live でこそ体験して欲しい、瞬間の芸術が空間に織り成され、時として奔流ともなる轟音が渦巻くように展開する。まだ、実質 COIL の 4th も発売前なのにこの日は2曲の新曲を盛り込んで下さいました。この2曲とも、この4人の第3期 COIL に相応しい明るいメロディに不可思議な展開が、力技的グルーヴでまとめられ、それで居ながら個々の音が尖って、暴れまわっている印象で「Bustared」(聞き間違えてなければ)は正にタイトルがロックしてます。「5/4」は元々は 9/4 拍子で作っていた曲を演奏していたところ、お客さんから「5拍子ですよね」と言われ、その方が簡単かなと思って、5拍子で書き直したら、やはり難しかったという鬼怒さんらしい経緯を経つつ演奏されながら、まだ仮タイトルと言うファニーな曲でして、演奏後の鬼怒さんも納得(前日のドルフィーでは誰がどの拍子をやってるか分からなくなった By 鬼怒さん)の素晴らしい演奏でした。久しく失われてきた Rock が本来持っていた野卑さとパワーが溢れんばかりに見て取れ、咽返るような男臭さを携えて奏でられる力強い演奏には、すっかり '60年代にタイムスリップしてしまったかのような錯覚さえ覚える、2部に配された、哀愁の楽曲も古い例えながら「男の哀愁」を感じさせてくれる。勿論、鬼怒さんが使用する Guitar は、水色の Vanzandt ストラト、やはり COIL と言えばこのギターでしょう。でも、アンコール「Spoonful」だけは、久々のサンバーストのストラトを使用されてました。この充実しまくっている COIL のライブ、出来るだけ見逃したくないところで、また、機会を見つけて足を運びたいと思います。


n.p. ホッピー神山「A meaningful meaningnessless 〜意味のないものは、意味がある〜」