01/27(木) 黒田京子トリオ(ブラプロ)@大泉学園 in F

01/27(木)黒田京子トリオ(ブラームス・プロジェクト)@大泉学園 in F に行って来ました。先ずはセットから、

1st Set:
01. ???
02. Hooveling ( By Dave Holland
03. 「20億光年の孤独」 (黒田京子作曲)
04. 「Wind From Agri」 (翠川敬基作曲)

約45分

2nd Set:
05. 「Songs My Mother Told Me」 (???作曲, ???作詞)
06. 「It's Tune」 (富樫雅彦作曲)
07. 「Haze」 (富樫雅彦作曲)
08. 「ヒンズー」 (翠川敬基作曲, Theme by Paul Hindemith )
09. 「ヒンデ・ヒンデ」 (翠川敬基作曲, Theme by Paul Hindemith )

Encore :
10. 「ワルツ・ステップ」 (富樫雅彦作曲)

約57分


仕事の都合で、恐らく2曲目だと思われる Dave Holland の「Hooveling」の演奏途中から遅れて入りましたが、本日も本当に心の底からこの音楽に触れることが出来て良かったとしみじみ思い、目から涙溢れ捲くりとなった素晴らしいライブでした。前回の仙台から余り日程が空いてない事を考慮されてだと思われますが、(特に印象として)ガラリとセットを変えたように、また全体の印象を含め室内楽としてのピアノトリオの要素が強調されたかのようなライブでした。実際、太田さんの「仙台の時より、更に孤独だったですね」、翠川さんの「これだと”こ”独じゃなくて”おお”独だね」の言葉を引き出した「20億光年の孤独」の演奏は、まさに宇宙の果てで独り佇む”孤独感”が音楽表現の中でものの見事に昇華されていた印象で、この曲がこのトリオの為に書き下ろされたものではなく、黒田さんが '86年に書かれた事実にも、驚きで、やはりこのトリオは組むべくして運命付けられた感が否めませんし、2部1曲目の「Songs My Mother Told Me」は母への想いを唄に乗せた太田さんの毎度お馴染みのぶっ飛び即興歌詞、続いて翠川さんの丁寧で趣き深い英詩朗読と日本語詩朗読に黒田さんのリリカルなフレーズが重なる非常にノスタルジックな印象深い室内楽に仕上がっていた印象ですし、続く富樫さんの「It's Tune」「Haze」と続く2曲から Hindemith のテーマを用いた翠川さんの2曲への流れは、まさに極上な現代室内楽の極み!繊細な弱音のたゆたいに満たされた至高の贅沢な一時を過ごさせて頂き、そしてさらに嬉しい富樫さんの「ワルツ・ステップ」をアンコールに持って来て下さった辺りも感謝感謝の素晴らしき演出でした。やはり、ブラプロ、まだまだ底知れぬ懐の深さで我々を深遠なる音楽の境地へ誘って下さいます...ブラプロからは目が離せません!また、機会を見つけてライブに足を運びたいところです。勿論、1st Album に関する動きも気になるところですしね。