11/06(土) 「夜壺」千秋楽@森下スタジオ内テント

11/06(土) 「夜壺」千秋楽@森下スタジオ内テントに行って来ました。東京公演CASTは以下、

うずめ劇場 第15回公演「夜壺」
作:唐十郎
脚本:ペーター・ゲスナー

俳優:
織江       松尾容子
有霧       荒巻大道
看護婦・分次郎  梅田剛利
英        三嶋太郎
禮次郎      藤沢友
バランコ     後藤ユウミ
奈田所長     平田伸介
百合谷      北原麻里
宅        坂本弘道
便        谷本仰
クリーニング屋  増田千珠
香取       伊牟田耕児
白皮夫人     ペーター・ゲスナー

音楽:
作曲 坂本弘道 
演奏 坂本弘道 cv, sow, grainder, etc.
   小森慶子 ss, cl, b-cl, pianica, etc.
   谷本仰  vln, etc.
   伊牟田耕児 trb, etc.

詳細


今回、うずめ劇場の公演は初めて観ました。演目は唐十郎の「夜壺」ということで、2000年の唐組での公演以来と言った感じですが、今回はなんと、グラインダーを使用してのパフォーマンスで知られる坂本弘道さんが、作曲・演奏・出演を担当されているとのことで、こちらがかなり気になっていましたし、本日の最終日には、3日に谷本さんの代役で演奏されていた小森さんを加えての演奏になるとのことで足を運んでみましたところ、もう、音楽がなんと言っても素晴らしかったです。最近、方々で坂本さんの表現の懐が深く幅広くなっているとの話を聞いていたのですが、実際それが反映されているかのような素晴らしい曲と演奏で、谷本さんのバイオリンとの絡みも素晴らしかったですし、本日はゲストと言うことでしたが、無くてはならない表現を随所に盛り込んでらした小森さんの演奏も素晴らしかったです。ホフマンの「黄金の壺」を下地にしたこの「夜壺」の中で、暗黒ヒロイック・ファンタジー的な側面をものの見事に支えていらっしゃった印象ですね。勿論、トロンボーン演奏等でも貢献していらっしゃいましたが、伊牟田さんの香取の怪演ぶりもかなりインパクトがありました。うずめ劇場の俳優の皆さんも若い方が多く、先鋭的で瑞々しい演技をされていたように思います。唐組での公演に比してか、白皮夫人(唐組公演時は唐十郎)はペーター・ゲスナーさんが演じてらっしゃって、ちょっとたどたどしい日本語には暫し笑いも起きてましたがとても良い公演、千秋楽となっていたように思います、とても楽しめました。音楽に関しては、何とかこの音源を出して欲しいところですし、できれば、坂本さんと小森さんの共演なども増やしていただきたいところですね。


n.p. さがゆき「GRIMPOTEUTHIS」