08/30(月) COIL @関内 Stormy Monday

08/30(月) COIL @関内 Stormy Monday に行って来ました。先ずはセットから、

1st Set:
01. Cramp (鬼怒作曲、3rd 収録)
02. Eleki Dragon (早川作曲、2nd 収録)
03. タイトルが決まっていない曲(通称:アフロ、鬼怒作曲、新曲)
04. Spoonful ( By Willie Dixon, 2nd 収録)
05. マルエー (鬼怒作曲、新曲)

約57分

2nd Set:
06. Profligate song(鬼怒作曲、アルバム未収録)
07. タイトルが決まっていない曲 (以前「04.05.10」と呼んでいた曲、早川作曲、新曲)
08. Land (鬼怒作曲、2nd 収録)
09. Earth Man (鬼怒作曲、2nd 収録)

Encore:
10. I've Got My Mojo Working ( By Muddy Waters )

約72分


メンバーは、リーダーの鬼怒無月(g), 早川岳晴(b), 田中栄二(dr) の最強の轟音パワーユニット、既に正式加入が発表されている中山努(key) さんは、本日はスケジュールの都合で参加できないとのことで、トリオ編成によるライブとなりました。COIL は、勿論、CD 音源も素晴らしいのですが、何と言ってもライヴが堪りません!それと、やはり COIL ということで、鬼怒さんが Vanzandt の水色のストラトキャスター・モデルを持ってきて下さっている点も嬉しいところですね。勿論、Baccus のレスポール・モデルも併せて携えていらっしゃいました。あと、田中さんのドラムセットのヘンに高い位置に配置していたトップシンバルが無くなってました。これが無くなるとかなりスッキリした感じですね。早川さんは、COIL と言えば、これ!とも言える Ibanez MC924 のニス有り木目4弦フレッテッド、それと、Ibanez SDGR-4 ニス無し木目4弦フレッテッドを携えていらっしゃいました。鬼怒さん曰く「中山さんが居ないので昔の曲を中心に」、そんな訳で1曲目は久々の感がある 3rd 冒頭を飾りガツンとくる「Cramp」、行き成りの凄まじい音量!Stormy Monday のお店自体が破壊されるのではと思えるほどの音量で、予想以上にガツンとやられました。そうです、これこそ COIL!2曲目への繋ぎはメドレー風に曲間を置かず、空かさずブチかまします「Eleki Dragon」、この繋ぎと流れ、凄まじ過ぎます。鬼怒さんは弦も切れよとばかりに2段、3段のチョーキングかまし、早川さんはグリッサンドで唸らせまくりそれに応えます。勿論、田中さんもキース・ムーン張りの首振りロールで煽りまくり、嵐のような演奏がこの狭い空間を蹂躙し続けます。続いては「ちょっとうるさかったので、少し静かな曲で」( By 鬼怒さん)とまだタイトルの決まっていない曲(通称アフロ)を演奏しますが、これ曲の冒頭こそ、アフロテーストのリズムで大人しく奏でますが、中盤以降は(いつも通り)しっかり爆音演奏になってます。「結構うるさかったですね、失礼しました。一応、このバンドでは今の曲はバラードってことになってるんですが、すいません、バラード感が足りなかったですね」( By 鬼怒さん)って当たり前です!4曲目は、鬼怒さんのヴォーカルと早川さんのコーラスをフィーチャーした Willie Dixon の「Spoonful」、これまた音楽史上類を見ない程の狂気と爆音の「Spoonful」で、Willie Dixon もきっとうるささに誘われて天国から聴きに来ていたことでしょう。「見事、海から生還した田中君に捧げます」(この前にしていた田中さんが海に行った話が伏線となってます)ということで、1部の最後を飾るのは新曲「マルエー」、リフと激しいフレーズで突っ走る「Bob」タイプの新曲、早川さんの BPM 早過ぎながらスウィング感を維持している超絶4ビートランニングに男気を感じます。そんな爆走とも思える演奏で突っ走りつつ1部の幕を閉じます。2部は、まずは MC から幕を開けます。「僕は合コンって余りやったことが無いんですよ、田中君は詳しいらしいんですが。で、休憩中に、じゃあ、COIL で合コンをしようと言う事になりまして、もし COIL と合コンをやりたいって方がいらっしゃれば、」との鬼怒さんの言葉に、空かさず客席の如何にも女子大生風の女性から「やりたい、やりたい」の反応。焦った鬼怒さんが「ホントに?合コンって何を喋れば良いんですか?いや、僕はテレビも見ないし、映画とかも下らないB級SFとかしか見ないし、話題も無いので...じゃあ、あの田中君を差し上げますので、合コンでもなんでもして下さい」とすっかり逃げ腰となっていらっしゃいました。鬼怒さんらしいです。そんな、なんだかなぁという MC の後は、元々鬼怒さんが別のユニットの為に書いてた曲で、ちょっと COIL の方向性のイメージからは離れる印象を受けるファニーで明るいテーマを持つ「Profligate song」、先程の MC での照れてる鬼怒さんの様子をそのまま引き摺ったような形となり、COIL とは思えない微笑ましい展開に終始していたように感じました。2曲目は「04.05.10」と曲を書いた日付でそのまま呼んでいた、まだタイトルの無い早川さんの新曲です。ちょっとジャズテーストを有した曲で、間奏の早川さんと鬼怒さんの入れ替わりつつソロとサポートを交互に取り合うところが堪らず、早川さんの重いフレーズと鬼怒さんのワウをかけっ放しにしたパッセージが絶妙に絡む良曲で、4th の収録が待たれるところです。「ちょっと、またうるさかったので、和む話をしてよ、田中君」と振りつつ、2人の漫才 MC が始まります。一応、ネタは、佐藤・鳥越・田中セッション@大泉学園 in F を取上げて「リーダーを明確にしないで、責任の所在を明らかにしないところが現代的若者の傾向ですね」と鬼怒さんがチクリ。3曲目は「Land」、「Neil Young っぽいから通称 Young と呼んでたんですが、それも何だかなと言うことで Land にしましたが、最近、やっぱり Young の方がしっくり来ますね。ま、どっちでも良いんですが。と、責任所在を明らかにしないところが...」と「Young」の方がしっくり来る訳まで絡ませつつオチをつけます。「Land」、「Earth Man」とこの位置が定番化した曲と順番で本編の幕を閉じて、勿論、アンコールの要請に応え、最後に「I've Got My Mojo Working」を持ってきます。もう、やはり COIL の演奏は素晴らし過ぎます。ライヴでこそ映え、ここに常に真骨頂を求める素晴らしきライヴバンド。興味と機会のある方は、是非、COIL のライヴに足を運んで下さいませ。9月と10月は、鬼怒さん&早川さんが、KIKI Band の東ヨーロッパ/ロシアツアーのため、日本にいらっしゃいませんので、次回は、11月となります。


n.p. COIL「COIL 3」