08/21(土) KBB vs Pochakaite Malko @江古田 Buddy

08/21(土) KBB vs Pochakaite Malko @江古田 Buddy に行ってきました。セットは以下、

KBB:
壷井彰久(vln)
Dani(b)
菅野詩郎(dr)
高橋利光(key)

01. Discontinious Spiral (2nd)
02. Inner Phrase (新曲:壷井)
03. 白虹 (2nd)
04. I am not here (2nd)
05. Backside Edge (2nd)
06. 果てなき衝動 (1st)

Special Session:
07. Tono ( ERA 2nd、Guest: 鬼怒無月)

約87分


Pochakaite Malko:
荻野和夫(key)
桑原重和(b)
立岩潤三(dr)
壷井彰久(vln)

01. Lanka (1st)
02. Holly Mountain (1st)
03. It came from ... (2nd)
04. Laya (2nd、旧タイトル: Change-Up)
05. 不整脈 (1st)
06. Acid Rain (1st)
07. Somewhere In Time (2nd、Guest: 金澤美也子)
08. D.N.A. (2nd、Guest: 鬼怒無月)

Encore:
09. Clam Liquid Machine (デモ盤収録、未発表曲、Guest: 鬼怒無月&金澤美也子)

約84分


Special Guests:
鬼怒無月(g)
金澤美也子(key)


凄まじい一夜でした。KBB vs Pochakaite Malko、なんて恐ろしい企画を実施するのかTUTINOKO Label と思いきや、発案は壷井さんだったようで(MC にて発覚)、なんて自虐的なと思わず考えてしまった、そんな企画。当初、壷井さん祭りとなると思われてたそんな企画に、横から主役の座をさらって行ったのが、誰あろう、現代最高のギタリスト、鬼怒無月さんでした。KBB の枠では、最後の Special Session にて、Electric 版「Tono」(ERA 2nd「TOTEM」収録、壷井さん作曲の名曲)を Vanzandt の水色のストラトで、凄まじいソロを絡め、更には高橋さん -> 壷井さん -> 鬼怒さんと繋いでいくソロ回しも最後に常に凄まじいソロで締め括る。独壇場とも取れる素晴らしい大活躍でしたし、Pochakaite Malko の枠の本編最後の荻野さん作曲による現代音楽色の強い名曲にして、超絶技巧曲「D.N.A.」でも、鬼怒さんをソリストとする現代音楽的ギターコンチェルトととも取れる至高の芸術的演奏を見せて下さいました。勿論、る*しろうの金澤さんも「Somewhere In Time」の後半のトリオパート(Key, B & Dr、通称 EL&P パート)にて、いつものエレピ音によるダイナミックな素晴らしい演奏を見せて下さいましたし、関西ツアーを経た KBB も、よりバンドサウンドがタイトになり、細部のアレンジもより多彩に充実した演奏を見せて下さいましたし、Pocha のみの本編も昨年の12月時のライヴに比べ、細部のアレンジの詰めにより音像がシャープに、よりクリアに表現されており、飛躍的にバンドサウンドが向上している印象を受けましたが、鬼怒さんと Pocha による「D.N.A.」は、Rock と現代音楽の究極の融合の姿を具現化していたかのようで、個人的には音楽史に残る名演であったと認識しています。鬼怒無月という、音楽史上稀に見る全方位的ギタリストと時代を共有でき、この最高のギタリストと、今、シーンの最先端を行く Pochakaite Malko との邂逅の場に立ち会えた喜びは喩え様も有りません。今後もこの鬼怒さんと Pocha には、是非ともまた素晴らしい形で共演して行って欲しいと切に願います。お腹一杯です...幸せです...


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