08/13(金) 鬼怒無月 Solo @大泉学園 in F

08/13(金) 鬼怒無月 Solo @大泉学園 in F に行って来ました。先ずはセットから、

1st Set:
01. 即興1 (約15分、c-ag )
02. 即興2 (約11分、s-ag )
03. 即興3 (約13分、c-ag )
04. My Back Pages ( By Bob Dylan、約6分、s-ag )
05. ランマー・バーダー・ラタサンナ (エジプト他で演奏されるアラブ曲、約4分、c-ag )

約53分

2nd Set:
06. Juke ( By Little Walter、約5分、s-ag )
07. Stoneflower ( By Antonio Carlos Jobim、約14分、c-ag )
08. 即興4 (約13分、c-ag )
09. The Saga of Harrison Crabfeathers ( By Steve Kuhn、約6分、c-ag )
10. La Pasionaria ( By Charlie Haden、約12分、c-ag )

Encore:
11. 3 Views Of A Secret ( By Jaco Pastorius、約5分、s-ag )
12. My Back Pages ( By Bob Dylan、約4分、s-ag )

約71分


もう、全てを超越してます!何なのでしょう、この凄さは。演歌から現代音楽まで、有りとあらゆるジャンルを、ギターを抱えて渡り続ける孤高のギタリスト、鬼怒無月(g)さんのソロライヴです。本日、鬼怒さんが持っていらっしゃってらしたのは、2本のガットギターのみ(1本は、通常のクラシック・タイプ、もう1本は、ヘッドエンドとホール周りにスパニッシュ風の細工が施されたタイプ)、そして、本日も in F の BGM は素晴らしい選曲! Karin Krog / Jacob Young の「Where Flamingos Fly」、ノルウェーのトップ・ジャズシンガー、Karin Krog とノルウェーの若き腕利きギタリスト、Jacob Young のデュオ、この静謐感を、期待されてのマスター、佐藤さんの選曲だと思われます。まず、1曲目は即興、クラシックタイプのガットギターを用い、ピックと指弾きを合わせ、ピッキングはルート音を意識しつつ、指弾きのカッティング風と合わせた感じ、目を瞑るとベースとギターで合わせている感じに聴こえます。個人的には、最近、DVD でその驚異の演奏が明らかになった8弦ギターの名手、Charlie Hunter を彷彿とさせる素晴らしい即興でした。2曲目は、スパニッシュ風ガットギターに持ち替えて、ハンマリングオン/プリングオフによるトリルを主体に情熱的でダイナミズム溢れる即興演奏、見た目の効果もあってか、スパニッシュ風だったように思います。3曲目も即興、こちらは不思議なコードヴォイシングを用い、時折、そのコードの構成音をバラして提示しますが、本当に不思議な響きを堪能させてくれます。この即興演奏は、Mike Keneally の「Wooden Smoke」を連想しました。そして4曲目は、Bob Dylan の「My Back Pages」、Keith Jarrett (p) Charlie Haden (b) Paul Motian (ds) の Kieth Jarrett Trio が「Somewhere Before」の1曲目で取り上げたことで知られる曲ですが、鬼怒さんも Kieth 経由で聴くようになったそうですが、本日、Bob Dylan 詩集でその歌詞を初めて読んで、その重さに驚いたそう、「と言っても、演奏は変わりませんが」と演奏を始めます。

取り敢えずここまででアップします。また、時間見つけて更新します。


n.p. 鬼怒無月「Quiet Life」