08/07(土) 矢井田瞳@横浜臨港パーク

eiji002004-08-08

08/07(土) 矢井田瞳@横浜臨港パーク「Summer Festival Girls Talk 2004」に行って来ました。まずはセットから、

Opening: テクノ風イントロ 〜 ハード・パンクロック調SE
01. 一人ジェンガ (4th)
02. Chapter01 (11th Single : スズキソリオCMソング )
03. Buzzstyle (2nd)
04. I'm Here Saying Nothing (2nd)
M.C.
05. Ring my bell (3rd)
06. 会いたい人 (3rd)
07. Dizzy dive (3rd)
08. Girl's Talk (1st)
09. Look Back Again (3rd)
10. How ? (1st)
M.C.
11. 馬と人参 (New!)
M.C.
12. i can fly (3rd)
13. Not Still Over (2nd)
14. アンダンテ (3rd)
15. もしものうた (1st)
16. B'coz I Love You (1st)
17. My Sweet Darlin' (1st)
18. 月のなみだ (11th Single C/W )

Encore 1:
19. 見えない光 (4th)
M.C.
20. Life's Like A Love Song (2nd)

Encore 2:
21. 手と涙 (2nd)

約111分


やはり夏は野外ライヴ、でも、個人的には明確な目的やテーマを持って楽しみたい気持ちが強いので、沢山のバンドが集まる野外フェスよりは、今回のような単独アーティストの野外ライヴが好きですね。今回のライヴのメンバーは、前回のツアー(Yaiko / Rocks 50 Rounds)と同様、矢井田瞳(Vo, Gt, etc), 西川進(Gt), 村田昭(Key), 松田"FIRE"卓巳(B), 田邊晋一(Perc), 臼井かつみ(Dr), 鶴谷崇(Key)の7人、本当に一人一人が個性的で、エンターテイメント性に優れ、メンバー間の素晴らしい相性を持ってますね。また、今回も、明らかに野外ライヴを意識し、かつ Yaiko / Rocks 50 Rounds で残念ながら盛り込めなかった、初期の(と言っても、ホンの3、4年前ですが)作品を要所要所で取り上げ、曲間と全体の流れを踏まえた凝ったアレンジが施されていました。やはり、片岡大志(Sound Producer)さん(今回の野外からは Sound Producer の任は解かれたようで、ヤイコがセルフ・プロデュースしているようです)の存在は、ヤイコの、特にライヴにおいて欠くことのできない大きな要素ですね。オープニングのテクノ風イントロから、アラビア旋律を絡ませたかなりハードなパンクロック調のオーケストレーションSEで会場は早くも熱気ムンムンでそこ彼処から歓声が上がります。そこから、6/8 のチープながら味のある「一人ジェンガ」のイントロへ繋ぎます。今回はグレッチでチープ感を煽る形ではなく、懐かしの爽やか感でオープニングを飾る意図を持ってか、ヤイコは、Martin で繊細にテーマを奏でます。そこから、清涼感を維持させつつヤイリに持ち替えて「Chapter01」へ、ここで、イントロに西川さんの熱いソロを持ってきて「Buzzstyle」へ、また、一陣の爽やかな風を送り込むように「I'm Here Saying Nothing」へ更に繋ぐ。この辺りの、引っ張らずに後半部分を少しまとめて曲間を取らずに繋ぐ手法は、爽やかな曲調と合間って素晴らしい効果をもたらし、この伸びやかで果てしない野外空間に広がります。その後も、素晴らしいセットとアレンジの数々。やはり、初期からのファンとしては嬉しい「How ?」を絡め、更には新曲「馬と人参」を持ってきます。これはツアー中に、ある朝起きて、「頑張っていかなあかんなぁ」と思って作った曲らしく、ファイヤーのベースランニングが心地好いです。が、これって、3 + 3 + 3 + 4 の 13 拍子じゃないでしょうか?でも、かなり自然にノレますので良いのですが。で、M.C. で空が好きと言う話で繋ぎ、「空を作るつもりで書いた曲」「i can fly」へ。観客の心を何処までも広く広げた後は、郷愁でくすぐるように「Not Still Over」へ、なんと!ヤイコはここでバンジョーに持ち替えます。ヤイコバンジョーの調べは、薄暗い空に溶け入るように観客の心に染み入っていきます。本当に素晴らしいアーティストへとどんどん成長してくれる姿は、初期から見ていて微笑ましい限り。「アンダンテ」で再び、観客を煽り、本日のオープニングのイントロをここで再び持ってきて、絶妙に「もしものうた」へ繋ぎます。そして、「B'coz I Love You」では、西川さんとファイヤー、ヤイコの3人で客席中央まで出てきて、リフターで客席中央に浮いたような形で激しく観客を煽ります。曲が終わり、前方ステージに帰る途中にも観客とのコールアンドレスポンスで熱気を維持させつつ「My Sweet Darlin'」へ、当然、曲中でも観客とのコールアンドレスポンスを繰り返し、エンディングでは美しく完全に暮れた夜空に花火を打ち上げます。もう、素晴らしい演出の限り。余韻が残る会場に、エンディングに相応しいミディアムテンポのポジティヴなメッセージを載せたバラード「月のなみだ」でライヴ本編を感動的に閉じます。勿論、満員の大歓声のアンコールを受けて「見えない光」で優しく観客の心をクールダウンさせ、観客の波のような左右に大きく振る手とコーラスを受けての「Life's Like A Love Song」で1度目のアンコールを閉じ、そして、再びアンコールに応え、本当に最後の「手と涙」で、約111分に渡る感動のライヴを閉じます。やはり、夏の夜は観客参加型のライヴが心地好いですね!


n.p. 矢井田瞳「Yaiko's selection」