07/18(日) スズキイチロウ・カルテット@入谷なってるハウス

eiji002004-07-19

07/18(日) スズキイチロウ・カルテット@入谷なってるハウス に行ってきました。まずはセットから、

1st Set:
1. Far East (スズキイチロウ作曲、スズキ gut-g、小森 ss )
2. Boo-Ko (スズキイチロウ作曲、小森 ss )
3. Missing (Child) (スズキイチロウ作曲、小森 cl )
4. Free Way II(スズキイチロウ作曲、小森 ss )

約55分

2nd Set:
5. フォレストフラワー(チャールズ・ロイド作曲、小森 ss )
6. まだタイトル無(スズキイチロウ作曲、スズキ gut-g、小森 b-cl )
7. リマタンゴ(スズキイチロウ作曲、小森 ss )
8. ホボブラジル(スズキイチロウ作曲、小森 ss )
9. Return (スズキイチロウ作曲、スズキ gut-g、小森 b-cl )

約60分


メンバーは、スズキイチロウ(g), 小森慶子(ss, cl, b-cl), 磯部ヒデキ(b), 金子清貴(ds) の4人、個人的には日本ジャズ/フュージョン・シーンの良心とでも呼びたい位のカルテットで、本当に心に染み入る楽曲、演奏を堪能させてくれます。しかも、毎回趣向を凝らして、丁寧なセットと編成、アレンジを考えて下さるので、もうすっかりイチロウQにメロメロです。本日も、イチロウさんは、ES-335 に加えてガットギターを持ってきて下さいまして、何と!1曲目は行き成りの「Far East」、しかも、イチロウさんはガットギターで演奏して下さいます。抽象的なフレージングからテーマに入っていく辺り、ゾクゾクッとする程にカッコ良い導入です!そこに小森さんが ss でユニゾンで絡み、金子さんが軽やかに瑞々しくシンバルワークを駆使し、磯部さんが柔らかいメロディとリズムで、バンドサウンド全体を包み込むようにまとめます。この後に、そんな素晴らしいサウンドを受けて、小森さんのソロが高らかに清々しく吹き渡ります!なんて、素晴らしい演奏なのでしょう、1曲目から、すっかり心を持っていかれてます。2曲目は「Boo-Ko」、1曲目のテンションをそのまま維持した形で、フリージャズへ。テーマが奏でられつつ、メンバーそれぞれが徐々に別れていく、個々に分散しつつも絶妙な距離感と緊張感で、楽曲全体の広がりは持ちつつ決して散漫にはならず、瑞々しい音と涼感を伴った音空間を構築する。そして、時折4本に別れた支流がまた合流するかのように交わり、テーマを奏でつつ音の奔流を作り出す、やはりいつ聴いても素晴らしい演奏ですが、今日の出来は行き成り1曲目で持ってきた「Far East」でのテンションを維持しつつの演奏でまた格別、本当にオーネット・コールマンの哲学が、40年以上も経て、異国の地日本で花開いたかのような素晴らしさ、心の底よりオーネット・コールマンご本人に聴いて欲しい素晴らしい演奏です。3曲目は「Missing (Child)」、ここで小森さんは、バスクラに持ち替えます。


また、時間見つけて更新します。


n.p. 渋さ知らズ「渋旗」