05/05(水) Man Drive Trance Special vol.2 @日比谷野外音楽堂

eiji002004-05-06

05/05(水) Man Drive Trance Special vol.2 @日比谷野外音楽堂に行って来ました。

エマーソン北村
ハモンドオルガンを使用し、心地好い響きにて、1930年代の曲や19世紀の曲など古き良き時代の名曲を軽やかに奏でる。響きと曲想が、往年の Johnny & The Hurricanes の「Red River Rock」を思い起こさせ、もの悲しく心に響く。3曲ほど1人で演奏し、ゲストの女性バイオリン奏者、伊勢三木子さんを呼び込み、デュオにて2曲を演奏、なかなかに味のあるデュオでした。最後にソロにて、1曲演奏し、約30分のマッタリとしていながら心地好い時間をもたらしてくれました。


Buffalo Daughter:
シュガー吉永(g,vo)、大野由美子(kbd,b,vo)、ムーグ山本(turntable)の3人にサポートのドラムが加わっての bd、実は、最新である 4th アルバム「Pshychic」、まだチェックしていないもので、演奏されていた(恐らく)新曲が分かりませんでした。演奏されていた感じからすると、リズム的な遊びの要素が強くなっているように感じました、勿論、生ドラムだった点も大きいとは思いますが。吉永さんの MC によると、今後、関東でのライブの予定が無いとのこと、残念です。早めに「Pshychic」ゲットして取り敢えずはアルバムを堪能したいと思います。とは言いながら、個人的に好きな 2nd「New Rock」からも「グレート・ファイヴ・ロックス」、「シルバー・ターキー故障中」などの曲をアレンジ変えてやってくれたので、嬉しかったですね。個人的に久々の bd ライブ!約65分に渡って堪能させていただきました。


GOMA:
ROVO の演奏の為にステージ上の転換を行っているその後ろで演奏始めていらっしゃいました。初めてライブを観たのですが、あのアボリジニーが使用する世界最古の木管楽器ディジュリドゥーを使ってましたね、用意したサンプリングやフレーズを流しながら、このディジュリドゥーにて、深く、太古よりの人類本性を呼び起こすかのような幾重にも重なる倍音が包み込み、独特の音響感を奏でていらっしゃいました。非常に興味深い演奏で、約50分、しっかり堪能させていただきました。


ROVO:
1. LARVA
2. URMA
3. LOQUIX
4. HAOMA
5. REOM
6. WARP SESSION ->
7. PYRAMID
Encore
8. SUKHNA

約120分

山本精一(Gu), 芳垣安洋(Dr,Perc), 益子樹(Syn,Key,Efx), 岡部洋一(Dr,Perc), 原田仁(B,Harmonica), 中西宏司(Syn,Key), 勝井祐二(Vln) の7人による脅威の Man Drive Trans Band、ROVO のライブ!会場では、開演前から撮影している複数台のビデオカメラが目に着く、恐らく今回のライブを DVD で発売する予定なのでしょう、こちらもかなり楽しみです。まず1曲目は、山本さんの堪らなくカッコ良いギターによって演奏の幕が開き、そこに他のメンバーがそれぞれ絡んでくる「LARVA」、延々と続く山本さんのギターの上を浮遊するように漂う勝井さんのバイオリン、この僚感がカッコ良過ぎ!ブレイクを挟んで、芳垣さんのドラムが疾走します!もう、1曲目から Rock のカッコ良さが爆発したかのような素晴らしい演奏、再びブレイクし、アンビエントな間奏へ、個々の楽器がエスプリの効いた会話を交わすように美しく絡み、そして演奏を閉じる。2曲目は「URMA」、芳垣さんの豪快な7拍子ドラミングが先頭を走り、他のメンバーは、個々に、ポリリズミックに絡んでいく形、何故これほど複雑な曲がこれほど心地好く、自然に身体を揺り動かすように響くのか全く理解できませんが、でも事実、心地好く身体を音のたゆたいに浸す自分がそこにいます。間奏の緩やかな展開を挟んで、再び芳垣さんの7拍子での怒涛の疾走!岡部さんの煽りもカッコ良く、そのまま2人のツインドラムによるジャムセッションへ!三度、芳垣さんが走り演奏を閉じるのですが、ここまでで30分超えてます!踊り狂っていると、時間があっと言う間に過ぎてしまいます。凄まじくテンションの高い素晴らしい演奏です。3曲目で、ドラム2人が立ち上がり、何やら大きな二胡のような楽器をそれぞれ用いて、GOMA さんのディジュリドゥーのような、アーシーでプリミティヴな響きを生み出します。それを受けるようにハーモニクスを効果的に絡めながら勝井さんのバイオリンが曲の展開を引き継ぎ、岡部さんがアフロテーストをたっぷり効かせた素晴らしいコンガを叩きまくり、芳垣さんがホイッスルを絡めて、全体の音像に緊張感を持たせ、整えます。その後の展開が、よく覚えていないのですが、勝井さんのバイオリンが祭囃子のように日本的なフレーズを奏で、リズム隊と上モノで全く違う地域性を全面に出しながら、何故か演奏全体としては一体感を持っているという不思議なサウンドを生み出していたように思います。その後に2曲演奏し、本編最後に信じられない曲が待っていました!「PYRAMID」です、もう、言うまでも無い素晴らしい演奏でした!この際の照明もかなり素晴らしかったです、実際にミラーボールを持ち、”人力”で回したり、様々なフィルターを手で変形させながら素晴らしい演出を行っていました!この辺りは、DVD が出るとしたら、是非ともチェックしたいポイントです!そして、アンコールは「SUKHNA」、全てが終了したのは、演奏を始めてから120分が過ぎた頃でした。踊り狂っていたので、体感時間は20分くらいでしょうか、本当に素晴らしい最高の演奏を堪能させていただきました。ROVO、最高!


n.p. ROVO「TONIC 2001」