04/24(土) 大沼・小森デュオ@新宿ゴールデン街ナマステ

04/24(土) 大沼・小森デュオ@新宿ゴールデン街ナマステ に行って来ました。

渋さ知らズでお馴染みな、大沼志朗(dr)、小森慶子(as, ss, cl) の2人による全編即興の2部構成、約100分の濃密な時間を堪能させていただきました。この日は、小森さんは as, ss, cl という E♭管−B♭管持ち替えを行っていらっしゃいまして、その前に行っていたライブが、菊池成孔さん(この日はテナー無しだったようですが)でしたので、図らずも世にも珍しい E♭管−B♭管持ち替え奏者のハシゴとなりました。この日の小森さんは、大沼さんとのデュオと言うこともあってか、ライブの冒頭は、as から入り、何時もにも増して迫力の力強いサウンドで大沼さんを煽っていらっしゃいました、それに応えない筈が無い大沼さんの煽り返しで、いきなり冒頭から大迫力の展開!お2人のユニークな展開解釈とアプローチが相互に絡み合い素晴らしい即興演奏に仕上がってましたね、この場に足を運んで大正解!思わず冒頭から心の中でガッツポーズを取ってしまいました(^^); 曲毎に小森さんが楽器を持ち替え、アプローチを変えながら即興演奏を行っていくのですが、改めて小森さんの技術の確かさと懐の深さ、そして音像解釈のユニークさを実感しました。そして何より、聴く者、競演する者を魅了するコアサウンドの愛らしさ、これは素晴らしいものが有りますね。失礼ながら、大沼さんのドラミング、渋さでのそれより明らかに歌ってましたし、パワーに溢れてました。その嬉しさが、聴いているこちらにもダイレクトに伝わってくるほどに。「大沼さん、自分のトリオでの演奏より、良いじゃない」と洩らすお客さんも近くにいらっしゃいましたね。それ程に、小森さんのサウンドは、周りを惹き込みポジティヴパワーを引き出してくれる素晴らしい力を持っている気がします。3本の管の持ち替えの中でも絶品なのが、Clarinet、今回も小森さんの Clarinet には泣かされました。心の奥底にジワッと染み込む、力強くも繊細で、非常に温かみのある素敵なサウンドなのですね。様々なバンド形態とアプローチで多岐に渡る表現活動を展開していらっしゃる小森さんからは、益々目が離せません。ご興味の向きは、是非ともライブ会場に足を運んでみて下さい、魅了されること間違い有りません。


n.p. The Brecker Brothers「Heavy Metal Be-Bop」