04/18(日) スズキイチロウ・カルテット@入谷なってるハウス

04/18(日) スズキイチロウ・カルテット@入谷なってるハウス に行ってきました。まずはセットから、

  • 1st Set:

1. Far East (スズキイチロウ作曲、小森 ss )
2. ???? (小森 cl )
3. Boo-Ko (スズキイチロウ作曲、小森 ss )

約50分

  • 2nd Set:

4. フライ・デ・パーン(スズキイチロウ作曲、小森 ss、ゲスト:広沢哲(ts) )
5. リマタンゴ(スズキイチロウ作曲、小森 ss、ゲスト:広沢哲(ts) )
6. Missing (Child) (スズキイチロウ作曲、小森 b-cl )
7. Petit Boy (スズキイチロウ作曲、小森 ss )

約45分


メンバーは、スズキイチロウ(g), 小森慶子(ss, cl, b-cl), 磯部ヒデキ(b), 金子清貴(ds) の4人、以前からリーダーのスズキイチロウさんのお名前を高岡大祐さんのバンド GYRO で見かけて気になっていたのですが、自身のリーダーバンドに小森さんも参加されているようなので、今回見に行ってみました。結果的には大正解!特異なサウスポーから繰り出されるフレージングは、非常にユニークでありながら、ECM 期の Pat Metheny を彷彿とさせ、非常に楽しめました。さらには、先日の黒田・小森デュオの一部最後で演奏された「Far East」が、スズキイチロウさんの作曲であることが判明!嬉しいことに、この日の1曲目はその「Far East」でした。イチロウさんは左利の Gibson ES-335 を使用し、小森さんは、この日は、先日と同様、B♭管セット(ss, cl, b-cl) で、「Far East」にては ss を用い、イチロウQにて 20分を超える演奏で堪能させて下さいました。2曲目では、イチロウさんはこの日、初御披露目の新調ギター(注文後納品まで2年半!を要したそうです)を用いていたようで、セミアコ風のアコースティック感が心地好い素晴らしいギターを使用、小森さんは cl に持ち替え、素晴らしい演奏を見せてくれました。1部最後の3曲目では、イチロウさんは ES-335、小森さんは ss に持ち替え、オーネット・コールマン色も伺える熱い演奏を見せてくれました。2部は、なってるハウスの店長、広沢哲さんがゲスト参加されて、「フライ・デ・パーン」という曲にて幕を開けますが、変拍子で民族色も強く、Jazz というフォームでは捉えることが出来ない楽曲で、かつ広沢さんの爆音がハードロックにも近い雰囲気を楽曲にもたらしてました。2曲目の「リマタンゴ」は、イチロウさんと広沢さんが組んでいる不思議なタンゴユニット、その名もリマタンゴでの曲らしく、本日は、イチロウQバージョンにてプログレハード風不思議タンゴに仕上がっていましたね。続いて「Missing(Child)」、これ、元々は GYRO 用に書かれた曲らしく複雑なコード進行の難解な曲ですが、聴いていると不思議と和む、非常に良い曲ですね、小森さんの b-cl とイチロウさんの新調ギターの絡みは絶品でした。最後はカリプソ風の和やか&爽やかな「Petit Boy」で締めていらっしゃいました。どの楽曲をとってもオリジナリティが高く、非常にユニークなバンドですね。小森さんがしっかり要所を締めて技術的にも安心して聴くことができます。月一、第3日曜日に入谷なってるハウスで演奏されているようですので、ご興味の向きは是非とも足を運んでみて下さいませ。私は、最近、Pat Methey の「80/81」に嵌ってましたので、タイミング良くかなりのヒットでした!また、機会を見つけて伺おうと思います。と同時に、高岡大祐さんとスズキイチロウさんのバンド、GYRO も要チェックであることを強く認識しました。


n.p. Pat Metheny「80/81」