04/15(木) 翠川・太田・黒田@大泉学園 inF

04/15(木) 翠川・太田・黒田@大泉学園 inF へ行ってきました。不完全ですがセットは以下、

  • 1st Set:

1. 即興1
2. La Pasionaria (Charlie Haden)
3. バカな私 (黒田作曲)

約45分

  • 2nd Set:

4. BELFAST (梅津和時作曲)
5. 即興2
6. Wrong Key Donkey (Carla Bley)
7. ジャズのスタンダードナンバー(タイトル思い出せませんm(_ _)m)

約60分


既に公然化している秘密のプロジェクト、ブラームス・プロジェクトも今年の1月より月一で既に4回目だそうです。メンバーは、翠川敬基(vc), 太田惠資(vn), 黒田京子(p) のトリオ、この3人が 大泉学園 inF にて、月一でトリオ演奏を行い、毎回ライブ前にブラームスのピアノトリオ 第1番 ロ長調 作品8 を練習し、半年(6回)で完成させようというもの、クラシックの中でも美しく難しいことで知られるこの曲を、音楽の神 MUSE に深く(偏って?)愛されたこの3人で演奏しようという訳ですから、この稀代のプロジェクトの行く末は、音楽を愛でる者としては、見守らずにはいられませんね。今回は、持ち回りの MC が黒田さんの番のようで、黒田さんの冒頭の挨拶後、演奏に入ります「じゃあ何かやりましょう」って始まり方、どきどきモノですが、即興のようです。ブラームスをも何処となく匂わせる美しい即興演奏に仕上げられていました。続いては Charlie Haden の「La Pasionaria」、太田さんの演奏前の「で、どうやる?」に、翠川さんが「そう言うのは事前に話すものだろう」、「ま、どうなっても良いという事で」と太田さん、しかし、演奏は美しいアンサンブルでまとめられていて素晴らしい限り。この人達に打ち合わせとリハは必要無いようですね。演奏後の「ブラームスもこんな感じで」(太田)、「それは無理!」(翠川)とのやり取りも良い味出してました。1部最後の曲は黒田さんの「バカな私」、非常にシンプルなワンフレーズのテーマをトリオで変奏して行くと言うもの、何故こんなシンプルなテーマから豊穣な演奏が導き出されるのか、全く不思議です。休憩を挟んで2部は何故か「BELFAST」から、梅津さんの名曲ですが、梅津さんと清水一登さんのデュオや鬼怒無月さんとのデュオでしか聴けないイメージがあるので嬉しい驚きです!太田さんが選曲されたようですね、太田さんのハンドドラム、ヴォイスを絡めながら素晴らしい演奏に仕上げていきます、間奏の黒田さんのテーマ演奏に翠川さんのチェロが美しく絡み、太田さんがハンドドラムでリズム的に煽り、続いてヴァイオリンに持ち替えて3人が絡むアンサンブルが絶品です!美しきアイリッシュの調べ、ここに極まれりと言った感じですね。続いては、「即興で」と黒田さん、しかし奏でられる曲は、即興というのが信じられないぐらい美しくまとまっています。途中、5拍子になり、「Take Five」を想起させる展開を見せつつまとめ上げられてました。続いて、黒田さんの Carla Bley の曲で「Wrong Key Donkey」のコールにより、曲に導入、タイトなアンサンブルがバッチリ決まってました。「最後はかいみじで1曲」との黒田さんの紹介でテーマが奏でられます。一発目のテーマではっきりそれと分かる超有名なスタンダードですが、すいません、タイトル忘れました。途中、太田さんの自虐的な歌(サボっている男にはブラームスは弾けやしない的な即興の歌詞でした(^^);)を絡めつつ、最後には3人で素晴らしい演奏にまとめ上げてました。勿論、ブラームスが楽しみですが、月一のライブの方も凄いことになっています。興味の向きは是非とも大泉学園 inF まで足を運んで下さいませ。次回は、5/31(月)です。


n.p. Pat Metehny「80/81」