04/04(日)Bondage Fruit / Djamra @shibuya eggman

04/04(日)Bondage Fruit / Djamra @shibuya eggman に行ってきました。まずはセットから、

  • Djamra:

1. Time Flies Like an Arrow
2. Neo Skin
3. The Cave
4. Nest

約30分

1. Bondage 新 (ミニマル3部作:3)
2. ミニマル・アフリカン (ミニマル3部作:2)
3. I/O
4. Train
5. Rocomotive
6. ミニマル (ミニマル3部作:1)

  • Encore:

7. Frost And Fire

約100分


Djamra は、大阪のレコメン系ジャズロックグループで、メンバーは、中来田正晴(b), 赤埴大(tp), 北村 信二(sax), 榎本 明宏(dr) の4人、2nd「Transplantation」で参加していた Key と Guitar は今回のライブには来ていませんでした。その為、少しメロディ面で音の薄さが気になりましたが、その分、Bass の中来田さんがフレテッド/フレットレス、エフェクトの使い分けでカバーされてました。それも有って、レコメン系の要素より、Funk Fusion の色合いが濃く見て取れたように感じます。一時期の Weather Report の方向性ですね。ただ、Sax と Bass が裸足でステージに立っていたのはかなり謎でした(^^);


続いて、Bondage Fruit、メンバーはご存知の通り、鬼怒無月(g), 勝井祐二(vn), 大坪寛彦(b), 高良久美子(per), 岡部洋一(per) のオープニングは、未だタイトル無しの新曲、鬼怒さんも MC で語ってましたが、最近 ミニマルづいているボンフルのミニマル3部作その3です。相変らずの高速ループをシーケンシャルなギターフレーズで奏で続ける鬼怒さん、1曲目から元気です。ギターは Buccus のレスポールタイプ。勝井さんは ZETA、ROVO の時と同様、時折挟み込む ZETA を使用しないエフェクト音の入れ方に、もう第一人者の風格すら漂ってます。行き成り凄まじく高度で繊細な音像の提示に、もうすっかり1曲目から惹き込まれてしまいました。2曲目は、ミニマル+アフロリズム+アラビア音階というミニマル3部作その2です。岡部さんが、前半ジャンベを使用して、アフロのリズムを構築し、その上で鬼怒さんがアラビア音階を使用したフレーズでループを重ねていきます。今日は、鬼怒さんが演奏の途中で、ビブラフォンとのレイヤー構成を狙ったようで、鬼怒さんが高良さんにアイコンタクトでループに対し、レイヤーとなるフレーズを要求し、阿吽の呼吸で高良さんが重ねていくシーンを目の当りにしましたが、まさに今この瞬間に織成されていく音楽の素晴らしさを実感しました。3曲目で鬼怒さんは、ドブロギターに持ち替え「カントリーとミニマルをくっつけました」に、「ミクスチャーね」と勝井さん。続く鬼怒さんの「まあ、何でもくっつけりゃ良いってもんじゃねえだろ!という人もいるでしょうが」に、空かさず「何でもくっつけりゃ良いんだよ」と勝井さん、相変らず良いコンビです。4曲目は「自分が悪いんだけどチャカチャカ弾いてて疲れたので」と「Train」、ブルースノートでサスティーンを効かせて思い入れたっぷりに弾き切る様は、ミンガスの「Good-Bye Pork Pye Hat」を演奏する Jeff Beck を彷彿とさせます。5曲目は「Rocomotive」、レスポールボトルネックを使用し、スティールギター風にゆったりとした演奏で、スピリチュアルにまとめる。鬼怒さんが自分の書いた曲の中で一番好きだそうで、それも納得のスピリチュアルな名曲です。そして本編最後は、「ミニマル」、素晴らしい演奏で最後を締め括りました。勿論、続いてアンコールに応え、3rd に収録の「Frost And Fire」、高良さんがドラムセットにつき、岡部さんとの怒涛のツインドラムで曲に導入。鬼怒さんの凄まじい演奏に途中、弦を切りながらも演奏を続け、最後は力尽きるようにまとめ上げました。今有るべき最先端の音の形を瞬間の中に具現化し続ける本当の意味での Progressive なバンド、Bondage Fruit の動きからは、やはり目が離せないですね、今日のライブを体感して改めて実感しました。


n.p. UA「SUN」