03/16/2003 King’s X @ K’s Dream

03/16/2003 King's X @ K's Dream

Set List:
1. Groove Machine
2. king
3. Pleiades
4. Talk To You
5. Little Bit Of Soul
6. Belive
7. Cigarettes
8. Static
9. Dogman
10. The Train
11. It's Love
12. Over My Head
13. Looking For Love
14. Summerland
15. Visions
16. Vegetable
17. We Were Born To Be Loved
Encore
18. Mission
19. Moanjam

2日目、最終日も見てきました。空は生憎の雨模様、それでも会場前には雨の中、ファンが列を作っていました。マナブさんと私は、割に早い方で、予定通り、しっかり最前列、Doug の前を確保しました。今日の Opening Act は Jet Man Edwards、US ツアーも2度ほど行っているらしく、ブリット・ポップ風なメロディをベースとして、英詞で歌い、少しラウド風な展開も見せる、言ってみれば、Pre-School のラウド風バンドと言った感じで、今後に期待が持てるバンドです、5曲程演奏してました。そして幕が閉じ、いよいよ King's X のステージの準備が始まる。幕が開き、やはり1曲目は「Groove Machine」!この1曲目で、もう完全に King's X ワールドと会場が化し、個性的で、骨太、限りなく力強いグルーヴに包まれる。しかも、PA のセッティングが昨日とは雲泥の差、これは後で分かったことだが、本日は、US から付いて来てくれた12年来のスタッフが卓を操っていた模様、Doug の顔色が見違えるようにイキイキしている!昨夜に続き Doug の”どうも!”が飛び出し、Ty は、”Good Night !”と帰る素振りを見せ、ギャグを飛ばす。そして2曲目、3曲目と昨日は演らなかった「King」「Pleiades」と続け、観客のどうなるのかと言う不安と期待感がみなぎる。この辺りで、既に会場にはバンドと観客の一体感が生まれつつあり、最高だと思われた昨日をも上回るのではと言う期待感に包まれる。続くは、昨日の因縁の曲「Cigarettes」、今日は大丈夫だぜと言った感じで、Doug がギャグとジョークを連発する、演奏は、もう完璧、ギターから蒼白い炎が噴出さんばかりの Ty のソロがキレまくり、Jerry の Jinger Baker を彷彿とさせる横殴りロールが暴れまわる!フッと嵐が収まったように静けさが戻ったところで、Doug がベースフレーズを静かに走らせ、「Static」へ、もう、カッコ良過ぎ!この雰囲気と言うか空気感、Rock が Rock 足り、音楽が生まれた起源をも彷彿とさせるような展開と間は、まさに、この最高の Live Band、King's X のみが作り出せるものだ!もう、このグルーヴと観客との一体感は止まることを知らず、そのまま怒涛の如く突っ走る、「It's Love」では、またも昨夜に続き、しっかり観客も参加し盛り上がりは最高潮へ、この流れを受けて、Doug が、”music music ...”と静かに歌い始める!そう、この展開は、Long Version の「Over My Head」!空かさず、観客にも火がつき、大合唱にて応える! Doug の Spiritual なノリも最高潮に達し、演奏全く無しで、観客に歌わせ、観客も完全にそれに応える!ここはゴスペル教会?と錯覚させるかのような凄まじい Spiritual な交流を受けて、バンドも炎荒れ狂う熱い演奏で応える!特に Ty がまた素晴らしいソロで、Jimi Hendrix が乗り移ったかのような素晴らしさ!これぞ、Rock の真骨頂、恐らく 60年代、70年代を懐かしむ多くの霊が、今日の K's Dream には一緒に参加していたことでしょう!「Looking For Love」「Summerland」にもその流れは引き継がれ、もう明らかにメンバーも予想以上の盛り上がりに笑顔が絶えません。”昔の曲を...”という Doug の前振りで「Visions」へ、ここでも観客大合唱!本当にここは千葉なのか?という思いが頭を過ぎりました。そして、「Vegitable」へ、ここでの Jam がまた素晴らしかったです! Doug のベースでの煽りに、観客が応え、更に気合の入ったベースフレーズで Doug が煽り、観客が応える。同様に Ty が、Jerry が、ソロを取りつつ、お互いに高め合いながら、一体感を失わない。長い Jam Session ですが、全く単調さを感じません。そして、バンド、観客を含めた全員の熱をゆっくりと覚ますように、静かに演奏をフェイドアウトさせていく。そして「We Were Born To Be Loved」へ、もう当然のように観客もコーラスを取り、バンドともに演奏に参加する。最後のフレーズリフレインで休符を増やしていくところでは、Doug が観客にフェイクをかけ、楽しそうに Ty と見合う。おちゃらけを加えての素晴らしい演奏が終了し、一旦、メンバーは楽屋へ、そんなことは、ここの観客が許す筈も無く、会場一体となったアンコール要請、今日は、昨日のウケに気を良くしたのか、初めからメンバー全員がそれぞれ、本来のパートとは別々のパートに散り、Jam を始める。MC では、Ty が Jerry は、昔 Guitar を弾いてたと観客に告げる、その際に紹介されたのが、今回の卓を務めた 12年間一緒のスタッフで、素晴らしい仕事で応えてくれたスタッフに感謝、の一幕でした。アンコールは「Mission」と「Moanjam」これまた、素晴らしい演奏で、ホンの少し残っていた観客のエネルギーを消費尽くさせたアンコールでした。この素晴らしいライヴを我々に提供してくれた、素晴らしきミュージシャン、Doug Pinick、Ty Tabor、Jerry Gaskill に感謝を捧げるとともに、また、再び、彼らが日本の地を訪れてくれる事を祈りつつレポとさせていただきます。長文失礼しました。