03/23(土) VIGILANTE @ 宇都宮 Hard Rock House

03/23(土)宇都宮 Hard Rock House で行われた VIGILANTE のライブに行って来ました。

まず、驚くべきことにドラムが変わりました!そして、Pony Canyon Corea から、1st & 2nd のカップリングが 4月20日に発売されるそうです。近くて遠い国、韓国にメジャーデビューを先行されてしまうところが、日本人として少々悲しい思いはありますが(ドイツ、韓国...日本はいつ?)韓国旅行の際にゲットしたいアイテムが増えたといった感じですね。で、肝心のドラムの変更ですが、ジャズ畑の人のようで、タムやスネアも固めに張られ、タイトで超絶的な手数によるドラミングは圧巻です!フィルも HR/HM では有り得ない入れ方してきますし、演奏の其処彼処に入れられる遊びとリズムの出し入れ、凄過ぎます。でありながら音に軽さは微塵も感じられない、デニチェンを彷彿とさせるような素晴らしいドラミングです。加入後初のライブとのことでしたが、演奏される新曲群が、また素晴らしく生まれ変わってます。3rd で志向されると思われるバンドアンサンブルの超絶度、独創度が信じられないことですが、また更に一段階上がっていると思われます。確かに「Psychedelic」を初めて聴いたときから、その凄まじいバンドアンサンブルに、リズムの即興性を更に強めたら、生み出される音楽は、一体どこに行ってしまうんだろうと、希望を込めてふと思ったことはありますが、ここまで凄いことになるとは、驚き以外の何物でもありません。しかし、丹羽さんも、これだけの手数の多さと予測不可能なフィルを受けて、良くあれだけ完璧に歌いこなせるもんだと改めて思いますし、新曲における様々なヴォーカルテクニックが、この強力な演奏を受けて、ますます光り輝いていました。勿論、海野さんも時折、観客に背を向け、ドラムと共に目配せしあいながら、リズムの出し入れ、ドラムへの煽りを行っている辺り、とても充実しているようでしたね。更に、水を得た魚のように、強力なリズム隊の生み出すグルーブの上を超絶的かつエモーショナルなフレーズで縦横無尽に引き倒す大本さん、凄まじかったです。堀江さんとのギターソロの競演も更に高みに上がったようで、聴いていて、鳥肌が立ってくるほどでした。ひょっとしたら、大本さんは、'88年から探し続けた理想の音楽環境をようやく手にしたのかも知れません。また、既発表曲で1曲だけ演奏された「Thumnail At You, Master」も新たな息吹を吹き込まれたかのようで、凄まじい突進力を更に力強く、そして生み出されるグルーブは更に広範囲を巻き込み、風速 50m 級のハリケーンが、70m 級の超弩級のハリケーンになったような感さえ伺えます。恐らく、殆ど出来上がっていた 3rd アルバムの楽曲群もドラムパートだけではなく、多くのパートを再度取り直す可能性が高いと思いますので、また、新譜自体の発売は先となるでしょう。もうこれ以上無いと思っていた期待感が更に高まってしまいました(^^); 本当にステージ上で見せていた VIGILANTE のメンバー間のアイコンタクトとケミカルなマジックを生み出すバンドサウンド、とても HR/HM 系のバンドとは思えません。間違い無く確信できることは、彼らが前人未到の領域に立っていると言うことで、その高らかなる世界への宣言、宣戦布告の場に立ち会えたことはこの上の無い喜びです。