12/16(土) VIGILANTE @ 吉祥寺クレッシェンド

12/16(土)吉祥寺クレッシェンド、”LOUD&PROUD Vol,88”に出演した VIGILANTE を見てきました!

1.The Reviving World (1st)
2.Liar (1st)
3.Psychedelic 新曲!
4. 〜Bass Solo〜 Under The Strain (2nd)
5.The Silent Majority (2nd)
6.Thumnail At You, Master (2nd Bornus Truck / 欧版)
7.Relapse Of Your Privacy (1st)
 〜 encore 〜
8.Chaos-Pilgrimage (1st)

五人一首、HYDRA、WASTLAND に続くトリとしての登場です、3バンドとも、それぞれに素晴らしい演奏を見せてくれ、トリである VIGILANTE への期待は大きく高まり、居ても立ってもいられない状態の中、ステージに驚くべきモノが!6弦ベースと思しき姿が観客席に背を向けて鎮座ましましている!!「ひょっとすると、今日のステージで初お目見え?」そう思うまもなく、海野さんが6弦を取り出し、ストラップを肩にかけた!6弦に合わせ、タッピングチェックやスラップチェックを行っている!!もう、爆発しそうな心を抑えるのがやっとの状態、もう耐えられないと感じたそのとき、照明が落ち、メンバーが観客席に背を向ける。立ち込めたスモークを揺らすような赤のスポットの中、厳かにSEが流れ始め、一気に静まり返った会場に響き渡る。おぉ、「Judgement Day」かぁー、と思ったそのとき、流れてきた音がいつもと違う!やられたっ!と思う間もなく、するっと始まった曲は「The Reviving World」?完全に裏をかかれたが、既に心は持っていかれてる。それは会場内の全員に言える様で、1曲目から最高のノリ、盛り上がりも凄まじい!丹羽さんのヴォーカルも相変わらず素晴らしく、今回初お目見えの海野さんの6弦も滑らかに、メロディアスに、そして力強く演奏全体を支えている!続く「Liar」の頭のフレーズで、いきなり観客の盛り上がりも最高潮を迎える。いつもにも増して切れ味鋭い演奏で、いつものフレーズのリレー時にも海野さんの6弦が映える!そして、大本さんのソロ!この切れ味は尋常じゃない、これほどの素晴らしいギターを聴かせてくれることには、「いつも感動をありがとう!」と心から感謝を感じずにはいられない。そんな素晴らしいソロに触発されてか、堀江さんもいつもにも増して力の入ったソロで応える。更に畳み掛けるように丹羽さんのヴォーカルが襲いかかる!もうこの2曲ですっかり熱くなっているところに丹羽さんのMC、なんと、今日は新曲を披露してくれるとのこと!そして、続いては今までに無い趣向とちょっと早いクリスマスプレゼント!といったところだろうか、そして始まった新曲「Psychedelic」!複雑な展開、激しいリフも交えながらミドルテンポで押し捲る、これは正に新たな地平を開拓しているようだ。熱く、激しく、複雑、そして不思議なアトモスフィアに包まれている、間奏部のノスタルジック、サイケデリックなギターフレーズも素晴らしい、原点を見つめながら、完全に昇華されたヘヴィメタルの進化した形がここにある。ただでさえ待望のニューアルバムに、更に待ち遠しい想いを重ねるに至った、素晴らしい!続く新趣向とは、海野さんのベース・ソロ!ここに至って「このための6弦か〜!」と改めて認識、その6弦から繰り出されるフレーズは、予想を超えた感動の連続!柔らかく、表現豊かな音色、インプロヴィゼーション、展開、構成、すべてが渾然一体となり、ハーモニーを醸し出している。そこから、大本さん、堀江さん、吉村さんが加わり「Under The Strain」へ!おぉ、ここでインストでつなげる辺り、VIGILANTE はもう既にホールを意識した構成を取っているかのよう、それを Live House で!こんな贅沢に思わず頬が緩んでしまうようだ。それも曲は、激しいうねりが幾重にも襲ってくる前半部から、しっとりと聞かせる間奏、そして熱く盛り上がる後半部、繰り返し心を抉るコーダ、こんな素晴らしい演奏が、こんな間近で演奏されている。全篇に渡る大本さんのギターの切れ込み感が素晴らしい!空間を切り裂き、体を切り裂き、そして心を抉るかのようなハードエッジなギターが、縦横無尽に暴れまわっている。そして、2nd Album の展開と同じく「The Silent Majority」へ、巨人が大地を踏む鳴らし、近づいてくるかのようなイントロを受けて、丹羽さんのヴォーカルが冴える!伸びやかに、艶やかに、そして神々しいまでの、"Silent Spree" のフレーズが会場内に響き渡る。そしてブレイクし一瞬訪れる静寂、再び襲う音の塊、聴衆に抗う術などあろうはずも無い。そしてMCを挟み、怒涛のハイスピード「Thumnail At You, Master」!奔流のように襲ってくる音の洪水、天空より打ち下ろしてくるかのような丹羽さんのハイトーンヴォーカル!それを受けて益々研ぎ澄まされる大本さんのギターソロの連続スィープからタッピングへのつなぎも、恐ろしく流麗で、果てしなく力強い。さらに畳み掛けるかのように続くハイスピードナンバー「Rerapse Of Your Privacy」!ブリザードのように吹き荒れ、全てを氷つかせ、薙ぎ倒す音の塊が聴衆に襲いかかる。更に嵐を煽り続けるかのような凄まじいヴォーカルを受け、大本さんと堀江さんが前面に並び立ち、ユニゾンの高速フレーズ、スィープをかませる。嵐の終焉を告げる海野さんのグリスも力強く会場に響き渡る。演奏を終えたメンバーの後姿にすがるように続く、アンコール要請の拍手の中、丹羽さんの「終電間に合わなくても知らねえぞ!」に続き、2000年最後、20世紀最後となる「Chaos-Pilgrimage」!丹羽さんのカウントに合わせ、観客もブレイクするイントロ、海野さんのグリースが響き渡り、丹羽さんのデスヴォイスが地の底より襲いかかってくる。様々に展開し、音の離散、集合を繰り返す音の塊を受け、丹羽さんのヴォーカルは高みへ高みへと上り続ける。そしてライブは終了した。素晴らしすぎる内容に賛美の声が胸を駆け回り、感謝の気持ちが胸を締め付ける。

次のライブは年明け、 1月 7日(日) 静岡SUNASH です!機会と興味があれば、楽しみましょう(^○^)/