1/7(日) VIGILANTE @ 静岡SUNASH

21世紀初、1/7(日)静岡SUNASHで行われたVIGILANTEのライブレポです!!

1.Judgement Day (2nd)
2.Tease Of Influence (2nd)
3.Prisoner Of Fate (2nd)
MC -
4.Liar (1st)
5.Fatal Superstition (1st)
MC -
6.Chaos-Pilgrimage (1st)
7.Thumnail At You, Master (2nd Bornus Truck / 欧版)
Encore -
8.Relapse Of Your Privacy (1st)


生憎の雨降りに見舞われながらも、VIGILANTE 初お目見えの地、静岡SUNASHにて行われたライブは、雨を吹き飛ばすかのような熱〜く、かつ温かい雰囲気に包まれました。地元のバンド、Real Tension、Kaizerに続いて3番目で現われるVIGILANTEを前にして、いつもと違う会場の雰囲気にビックリしつつ、周りを見渡すと、通常のライブ会場では見ることが出来ない、おじさま、おばさまの一群が...、実はお初でありながら、ベースの海野さんの地元ということで、おそらく海野さんの親類縁者、関係者の皆様ではないかと。この一団のおかげでいつもの熱〜い雰囲気に、ほのぼのとした温かみが交じり合い、狭い会場を一面に満たす不思議なアトモスフィアに包まれる中、凱旋公演である本日の主役ともいえる海野さんが、またしても6弦ベースを肩に調整を行っている。爆発しそうな期待感の中、一瞬の静寂が訪れる。ライブの始まりだ!静寂を破り、音の塊が襲ってくる、今日はSE無しの「Judgement Day」だ!メンバーの冷えたからだがまだ温まっていないのか、幾分グルーヴを失いかけるもすかさず立ち直す。いつもにも増して気合が入ってると思われる海野さんのベースランニングと吉村さんのバスが地響きをもたらし、大本さんと堀江さんのユニゾンが雷鳴を轟かす。そして怒涛のつなぎ「Tease Of Influence」へ、丹羽さんが登場し、英語にての挨拶と煽り!一気にヒートアップし、観客も呼応する。SUNASHのセッティングのミドルが弱いためか、全体的に音が一体化しないことなど、ものともしない音の塊を作り出す、丹羽さんのヴォーカルも通常抜けてしまいがちなセッティングを逆に逆手に取るかのようにヴォイスの輪郭を浮かび上がらせ、力強く歌い上げる。素晴らしく高いテンションを維持しつつ、最強のオープニング、2ndの冒頭からの3曲目「Prisoner Of Fate」へ、大人し目に聴いている観客をアジテートするかのような「Don't be shy」の丹羽さんの煽りに引き上げられ、更に渦巻き高みへ導かれ、観客の興奮度も最高潮に達する。殺人的な大本さんのギターの切れ味が更に鋭角感をまし、それに引きずられるかのように堀江さんのギターソロも鋭角感を増してくる。音の渦の中、いつもよりもボトムを強調し、気合の入りまくった海野さんのベースと吉村さんのバスに腰を突き上げられるかのように高みへ持ち上げられる。怒涛の3曲を終えMCへ、日本語に戻り丹羽さんが「日本語話せますよ〜、怖がらない下さい」と観客を和ませる。続いて「Liar」!頭の入り方もアレンジを加え、ラフなブルースフィーリングをも加えたような雰囲気を醸し出す。ベースのオカズの加え方にも海野さんの気合が見て取れるよう、大本さんのギターソロがいつもと少しニュアンスを変えてるようで、3rdの先出しかとも思わせるアレンジに痺れっぱなし。最後の大本さんのギターソロに被せるように丹羽さんが次曲をコールする「Fatal Superstition」、カッコ良過ぎるぐらいカッコ良いつなぎを受け、時には激しく、特にはしっとりと聴かせる。会場内に丹羽さんの「...end of time」が哀愁を漂わせつつ響き渡る。ここで再びMC、途中に本日の主役、海野さんの優しさが伺える「汗引く前にラスト2曲やっちゃいましょう、風邪ひかないようにね」のコメントを受け、会場内は大盛り上がり、「Chaos-Pilgrimage」の頭でのつまずきはご愛嬌、丹羽さんのデスヴォイスが地の底から襲い掛かり、ブリザードのごとき大本さん&堀江さんのユニゾンも吹き荒れまくる。様々にアレンジを加え、メロディアスにボトムを支える海野さんの6弦ベース、凄まじい音の塊が会場内を翻弄する。大本さんのソロも素晴らしく、触発されたかのような堀江さんのソロも切れ味鋭い、更に2人のユニゾンが畳み掛けるように襲ってくる。そしてラストのスピードナンバー「Thumnail At You, Master」へ、もう観客に抗う術は無く、ただ、ひたすら音の奔流に身を任すのみ、丹羽さんの「Disaster!」の叫びが会場内に響き渡り、大本さんのソロを呼び起こす、連続スィープからタッピングへのつなぎも流麗でありながら殺人的な切れ味を見せる。爆発的な熱狂の中、曲が終了しメンバーが下がる。アンコールを促す拍手の中、再びメンバーがステージに戻ったとき、観客内でも熱気が再点火したよう、観客とコミュニケートを取りながら、丹羽さんが更に煽る。アンコール曲は「Relapse Of Your Privacy」!ラストを飾るスピードナンバーにまたもや翻弄される観客、残り火を打ち消すかのような音の洪水に身を切り裂かれただひたすら流れていく中、二重にも三重にもなりながら更に畳み掛けるツインギターとベース、そしてライブは終了した。初めての地に相応しい最高のナンバーの畳み掛けでした〜!

次のライブは、2月3日(土)難波ロケッツ(大阪)!興味と機会のある方は是非一緒に楽しみましょう!!