10/17 Planet X @ On Air East

10/17 Planet X @ On Air East

Set List:
1. Clonus
2. Space Martini
3. Inside Black
4. Warfinger
5. Bitch
6. Derek Solo
7. Apocalypse
8. Lost Island
9. Tony Solo
10. Her Animal
11. Dave & Virgil Solos
12. Dog Boots
13. Europa
Encore:
14. Pods Of Trance

10.16.2000 at On Air West


今日は、On Air West にての Planet X の来日公演にいってきました。会場に着くと、SE としてカンサスの「Audio-Visions」が使われていました、渋いっ!!期待が嫌が上にも高鳴り、まさに Waiting is the hardest part. って感じでしたね。アナウンスを受け、遂に Planet X の面々の登場です、スモークの中、各自が位置に就くとVirgil Donati のカウントを受け、遂にライヴの始まりだ!凄まじい音圧の中、いきなりのインプロヴィゼーションの嵐、特に Virgil が凄すぎ、アルバムでも凄まじかったけど、ライヴでは輪を掛けて攻撃的な演奏を見せる。他のメンバーがソロを取ってようがお構い無しの変拍子、リズムの出し入れ、フィルやロールをかましまくる。しかし、他のメンバーも Virgil の攻撃的なドラムを受け、それを自らのエネルギーに変えるかのように、自分のフレーズにフィードバックを掛けつつ、ドラムを煽る。ホントに信じられない光景が目の前で展開されている。Virgil の攻撃的なドラムをベースで受け、スラップを所々にかましてアクセントを付け、さらに Virgil の側に寄って、高速フレーズからのグリスでバスドラを煽りまくる Dave LaRue、サステインの効いた長いフレーズで Virgil の怒涛のドラムを受け、高速フレーズで煽り返す Tony MacAlpine、2台の KORG を重ねて、客席側に倒し、観客を煽りながら、超絶フレーズを繰り出しまくる Derek Sherinian、4人の演奏は、凄まじいインタープレイの応酬を繰り返し続ける。そこには予定調和は無く、隙さえあれば、他のメンバーにソロを奪われる緊張感に満ちている。大技小技を交えつつ、今まで地球上で演奏された事の無い音楽世界を形作っているかのようで、圧倒的な迫力のアンサンブルを続け、唯一無二のグルーヴとメロディを奏で続ける。3曲目には、Derek 一人が残りソロタイムが始まるが、これがまた凄まじい!2台重ねの上のキーボードを使って、和音を弾き、そのリフレインの中、下のキーボードで指一本一本が別の生き物のような超絶フレーズを奏でる。これが客席側に傾けた目の前2メートルのキーボード上で演奏されている!凄まじい!凄まじすぎる!!他のメンバーが戻ってきて演奏を括り、続いて Tony のソロが始まる。パガニーニカプリース風フレーズで始まり、変奏曲風に様々な展開を見せる、フルピッキングからトリル、タッピング、スウィープを織り交ぜながら、荘重な音世界を築く、まるで協会の中で、幾重にも重なるパイプオルガンの調べに身を浸すかのような厳粛な雰囲気が漂い、Tony の演奏している姿が神々しいまでの光を放つ、美しいソロでした。また、全メンバーで演奏を終わらせ、続いてのソロは、Dave LaRue!! Virgil のハイハットとスネアのサポート受けつつ(でも常に変化させる、全然サポートじゃない!)、Jaco や John に比肩し得るオリジナリティ溢れるフレージングを展開する、ハイスピードフレーズに同音異弦フレーズを絡ませつつ、最高のソロを奏でまくる!!途中のタッピングやスラップにも完全にしびれまくり、でも、そんな大技、小技を絡めつつも大きなグルーヴ感は決して失っていない、やっぱり彼は現代最高のベーシストだ!!Dave のソロが終わるとそのまま、サポートしていた Virgil のソロタイムへ、しかし、ここまで叩きまくり、好きな事やりまくりの Virgil にソロタイムなんか必要なのだろうか?の不安もすぐに一掃まだまだ奥が深かった!やるぜ Virgil!!彼のボジオ張りの変態プレーもさる事ながら、特に凄まじいのは、ロール!バスロールをしながら、カンフーのヌンチャク張りに振り回すスティックから奏でられるロールは幻想世界への誘いのように、ついつい惹き込まれ我を失ってしまう、もう芸術の域まで達しているロールだ。その後、また4人での更に凄まじいインタープレイの応酬を繰り返し続ける。また、彼ら4人のブレーク&3人のユニゾンプレイは凄まじすぎて、鳥肌が立ってしまう。Tony と Derek のユニゾンに完全についていってる Dave には改めて驚愕を感じずにいられない。アンコールでの Tony と Derek の掛け合いも凄まじいプレーの波状攻撃、お互いがお互いのフレーズを展開しつつ、相乗効果をもって高みへと上っていく様は、まさに神々の至高の共演!素晴らしいライヴは、一切の妥協無く、1時間40分間観客を Planet X へと誘い、至高の音楽体験をもたらした。いやー、生きてて良かった〜!!最高でした〜!!