09/03(日)VIGILANTE @ 目黒ライヴステーション

09/03(日)VIGILANTE @ 目黒ライヴステーション

1.Judas Priest - Exciter (Stained Class)
2.Iron Maiden - The Wicker Man (Brave New World)
3.Sanctuary - ? (2nd Album)
4.Sanvoisen - ? (2nd Album)
5.Fates Warrning - The Apparition (The Spectre Within)
6.Vigilante - Thumnail at you, Master(Single / 欧版 2nd Bourus Track)


9/3(日)目黒ライヴステーションにての VIGILANTE のライヴは DEFIELD 主催による“Bizzare Voice 〜変態のつぶやき〜 Vol.19”として DEFILED、CASBAH、HYDRA、RITUAL CARNAGE、SIGH、VORTEX との対バン企画となり、しかも、オフィシャルの期間限定 BBS にて集めたリクエストを元にした[ VIGILANTE 全曲カバー Day ]企画!!嫌が上にも期待は高まり、VORTEX、HYDRA、CASBAH に続く4番手として登場してきたときには、完全にはやる気持ちを押さえることが出来なくなってしまっている自分がそこにいた。丹羽さんの「今日はカバーDay!」の言葉に早くも会場は興奮のるつぼと化し、そして待ちに待った1曲目は、Judas Priest「Exciter」!!観客の歓声を切り裂くように大本さんのリフが叫び、丹羽さんのシャウトが応える、6/30 目黒鹿鳴館における VIGILANTE with 坂本英三”絶叫 NIGHT”の好評に応えての再カバー!観客のいきなりの盛り上がり方も半端じゃない、丹羽さんのヴォーカルも1曲目から素晴らしい張りと響きを見せる。続く2曲目は、Iron Maiden「The Wicker Man」、まさか最新アルバムからくるとは思っておらず、ベタであるにも関わらず、ある意味裏をかかれた選曲、見ただけでもそれと分かる海野さんのスティーヴ・ハリスに対する思い入れたっぷりの指弾きながらアタッキーなベースフレーズが堪らない、丹羽さんの力の入ったパワフルなヴォーカルにブルースに対する思い入れを感じ、最新アルバムを高く評価していたことが思い起こされる。そして、いきなり3曲目に Sanctuary!、聴いたことがあるが、曲名を忘れてしまいましたm(_ _)mがしかし、ダークな雰囲気と異常な展開はまさに Sanctuary やはりこれは嵌まります。丹羽さんのショートMCを挟み、ますますマニアックに進行するとのこと、その時の正直な心境は「一体どうなってしまうんだろう」、そして出てきた4曲目は、Sanvoisen!!これは未聴ですが、丹羽さんによると 2nd からの選曲とのこと、良く言われる Elegy 風という感じはなく、力強いパワーメタル的色合いを強く感じた。そして、ついに5曲目に Fates Warrning「The Apparition」展開が複雑、コード進行がまた複雑、ギターソロもヴォーカルラインも複雑を通り越して異常ともいえるこの曲!!しかし、それらの複雑さを包み込むほど美しく響くメロディラインの根底には、なぜか”日本の哀愁”を感じてしまうようなこの曲、Fates Farrning「The Apprition」をライヴで、それも VIGILANTE によるカバーで聴けるとは!予想を越えた嬉しさに感動の波が押し寄せる、リクエストではライヴ映えを憚って「Point Of View」で抑え目にリクエストした自分を嘲笑うかのような素晴らしい選択、そして何より素晴らしい演奏!変拍子のドラム展開、その切り替えも素晴らしく、旋律を先導し、支えるベースも美しく、そして逞しく響く、音像を形作り緊張の糸を張り巡らすツインギターが絡み付くように音の空間を重ねていく、ヴォーカルは展開に合わせ、その色を様々に変えながら、神々しいまでの力強さで空間を支配する。此れほどまでに素晴らしい曲に仕上がるとは、まさに VIGILANTE によってしか為し得ないカバーであったと改めて実感した。この感動を引き継ぐ曲など存在するのだろうか?次曲への一抹の不安を募らせたとき、まさに神の啓示ともいえる曲が、5曲目は、VIGILANTE のセルフカバー「Thumnail at you, Master」!怒涛の音の津波が押し寄せ、会場を一気に押し流す、音の奔流に晒された観客はもう既に贖う術を失い、「Kill 'Em All」のコーラスに呼応する。丹羽さんのハイトーンが響き渡り、大本さんのギターソロが空間を切り裂く、ハリケーンのような凄まじい演奏が通り過ぎ、本日のライヴは終了した。