12/18(月) Salle Gaveau@渋谷公園通りクラシックス

12/18(月) Salle Gaveau@渋谷公園通りクラシックス に行ってきました、セットは以下、

1st Set:
01. Pointed Red (鬼怒無月作曲、仮タイトル:1/29 Tango 新、鬼怒 strat、約11分)
02. Null Set (鬼怒無月作曲、仮タイトル:可愛い曲、鬼怒 strat、約9分)
03. Tempered Elan (鬼怒無月作曲、仮タイトル: Minimal Tango、鬼怒 strat、約11分)
04. 7 Steps to Post Tango (佐藤芳明作曲、鬼怒 strat、約13分)

約51分

2nd Set:
05. 新曲 (鬼怒無月作曲、鬼怒 strat、約10分)
06. Alloy鬼怒無月作曲、鬼怒 ag、約10分)
07. Arcos (鬼怒無月作曲、仮タイトル:ワルツ、鬼怒 ag、約12分)
08. Crater (鬼怒無月作曲、鬼怒 start、約14分)

Encore:
09. Calcutta (林正樹作曲、鬼怒 ag、約7分)

約67分

Salle Gaveau Member:
鬼怒無月(gt)
( strat:Vanzandt Stratcaster Kido Model、ag:ガットギター(タムラミツル))
喜多直毅(vn)
佐藤芳明(acc)
鳥越啓介(cb)
林正樹(pf)


2006年最後の Salle Gaveau Live です。微かな望みながらも、1st Album「Alloy」が本ライヴに間に合って、先行発売なるかとも期待されましたが、結局間に合わず、年明け後プレスされたCDが届いてからライヴ会場にて販売可能となるようで、1/22(月) Salle Gaveau@吉祥寺 Manda-La 2 には間違いなく先行発売できるとの鬼怒さんのお話しでした。ちなみに、Rock In Opposition France の MP3 Page で「Alloy」「Pointed Red」「Parade」の3曲ほどアップしてまして、まだ未チェックの方は、要チェックですのでお忘れなく!

そして、本編、実は前回は、鬼怒さんのストラトを使ったときのアンプ経由の音は相変わらず良かった(丁度、鬼怒さんの真ん前最前列で聴いてました)のですが、スピーカーを通して出てくる音が少し濁ったような、輪郭をぼやかしたような音だったのですが、今回はどちらもバッチリ本来の鬼怒サウンドに戻っていた印象です。恐らくクラシックス側のPAの問題だったと思われます、当然ながら冒頭の「Pointed Red」からその骨太でいてしなやかな、ビンテージをも凌駕すると思われる至高のストラトサウンドによるこれまた先鋭的かつアグレッシヴなフレージングに一発でノックアウトされてしまいました。また、今更ながら気づいてゴメンなさい状態なのですが、佐藤芳明さんのアコーディオンのマイクが、バータイプに変わってまして、以前までは前面の蛇腹から鍵盤の間の音の出てくる部分に3本のマイクを使って音を拾っていたのですが、今まではどうしてもマイクとマイクの中間から出る音が比較相対的に少し弱まっていた気がするのですが、このバータイプとなって均質に音が拾えるようになった気がしますね。何れにせよ実際に出てくる音と、スピーカーを経由して出てくる音が同じになった印象で、特に細やかなニュアンス表現に深みが増したことを感じて、逆にそこから気がついたというのが実際のところです。最近、マイク外しているなと思っていたのですが、こういうことだったのですね。

また、ライヴの冒頭から感じたのですが、1曲1曲におけるメンバー個々のコントリビューションがまた更に高まった印象で、確実に各自のソロパートが自然な形で長くなっていましたね、結果5人によって紡がれた曲も1曲1曲が長くなっていましたし、サウンド全体の膨らみと深みが、信じられ無いことに更に増していた気がします。1st Set, 2nd Set 共に4曲と言うのは、Post Tango 時代も含めて最も楽曲数が少なかった形ですが、充実感は増しているという恐ろしい状態になっていました。そして、本日リハ直前に書き上げたと言う新曲、前回演奏されたボンフルの初期の名曲「ゲルコロイド」を彷彿とさせるようなプログレ色の強い曲で、ボンフルの 1st or 2nd に入っていて、全く違和感の無いような曲でした。恐らく、RIO Festival での演奏を考慮して、意識してプログレ色の強い本曲を書かれたのかなという気がしますね。そんな鬼怒さん曰く「最近禁煙し始めて、タバコが切れているときにコノヤローと思って書いたんで、その感じが良く現れてると思う、嫌煙協会のキャンペーンソングとかにならないかな?」といった感じが本当に良く現れてましたし、初演でここまでと思わせる程に、アンサンブルを膨らまし、変奏し、仕掛けかましまくるこの5人、今更ながらですがバケモノですね、凄過ぎます。


また中身は時間を見つけて更新します。


n.p. 鬼怒無月「Wild Life」