09/20(水) 小森慶子4@入谷なってるハウス

09/20(水) 小森慶子4@入谷なってるハウス に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. ルリー (フランス・バロック曲、小森 ss、Alan acc、ノミヤ dar、守屋 wb、約3分)
02. dondestan ( By Robert Wyatt、小森 cl、Alan crap&vo、ノミヤ dar、守屋 wb、約5分)
03. Pastral (小森慶子作曲、小森 cl、Alan acc、ノミヤ shaker->dar、守屋 wb、約9分)
04. プリザデューア・ジュマル (ロシア曲、小森 b-cl、Alan acc&vo、ノミヤ dar、守屋 wb、約6分)
05. すり傷ボーイ ( By Alan Patton、小森 cl、Alan acc&vo、ノミヤ crabes、守屋 wb、約5分)
06. L'Affrontement des Pretendants ( By Louis Sclavis、小森 bcl、Alan acc->笛->cl->acc、ノミヤ dar、守屋 wb、約15分)

約49分

2nd Set:
07. ラ・マルシェ (小森慶子作曲、小森 cl、Alan acc、ノミヤ dar、守屋 wb、約9分)
08. Half wit goat ( By Alan Patton、小森 cl->bcl->cl、Alan acc&kazoo、ノミヤ dar、守屋 wb、約8分)
09. インディル・ティタス (ルーマニア曲、小森 cl、Alan acc、ノミヤ dar、守屋 wb、約10分)
10. Lent 〜 (小森慶子作曲、小森 bcl、Alan saw、ノミヤ daf、守屋 wb )
11. 〜 タイトル未定 (小森慶子作曲、小森 bcl、Alan acc、ノミヤ daf->kaj、守屋 wb、約14分)
12. ファンタ・シュリク (クレズマー曲、小森 bcl、Alan acc、ノミヤ dar、守屋 wb、約11分)

約57分

小森慶子4 Member:
小森慶子(ss,cl,bcl)
Alan Patton(acc,saw,etc.)
ノミヤタカコ(perc)
守屋拓之(wb)


遂に始動した小森慶子さんのオリジナルユニット、その大いなる初めの一歩に立ち会うため、なってるハウスに足を運ばせていただきました。

まず、何といってもメンバーが凄い、日本を代表する女性アラブ系パーカッショニストであるノミヤタカコさんをパーカッションに据え、GHOST 等でそのハイセンスなフレージングと絶妙のタイム感でシーンの注目を集めるウッドベース奏者、守屋拓之さんをベースに、そして小森さんが以前から意中の人として狙っていたジプシー&ヨーロピアントラディショナルミュージック・デュオ、Kecske Broasca で活躍する陰の実力者 Alan Patton を遂に引っ張り出し、この素晴らしく魅力的なミュージッシャン3人と共に、小森慶子さんの豊かで多彩な音色とアプローチを有するマルチリードが、その本来の持ち味を如何なく発揮できる小森さんのオリジナル曲を中心に紡がれ織り成されていくパリの香り漂い郷愁を誘うメロディとウィットに富み、斬新な楽相解釈による特異なアプローチと個性的な編成による見事なアンサンブル、このような高度で味わい深い魅力的な音楽が、パリに行かずとも、日本の、それも入谷(合羽橋?)のなってるハウスで身近にリーズナブルに堪能できることは、とても嬉しいことですね。

この日のなってるハウスは、そんなこんなで満員御礼、立見も出る盛況ぶり、小森さん自身「わぁー、渋さ以外でこんなにお客さんが入ってるの初めて見たー!」とのこと。

勿論、いくつか細かいところでミスやアンサンブルの崩壊があったりしましたが、それも本当に些細なことに過ぎません、この大いなる初めの一歩は大成功と言っていいのではないでしょうか、小森慶子4(仮)が、今後益々その音楽性を磨き、東京の、日本の、世界の音楽シーンを引っ張って下さることは間違いありません。リスナーとしてもこのユニットと共に今後成長し、より豊かに音楽を楽しんで行きたいと思うところです。



また、時間見つけて更新します。



n.p. Richard Galliano New York Trio「Ruby, My Dear」