09/12(火) クラシック化計画@大泉学園 in F

09/12(火) クラシック化計画@大泉学園 in F に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 変ロ長調 K.424 ( By Wolfgang Amadeus Mozart、菊池 fl & 翠川 cv Duo、約16分)
02. ルーセル:フルートを吹く人たち [Joueurs de flute op.27] ( By Albert Charles Paul Marie Roussel、菊池 fl & 塚本 pf Duo、約9分)
03. ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」ト長調 op.78 チェロ版 ( By Johannes Brahms、菊池 fl, 翠川 cv & 塚本 pf Trio、約26分)

約58分

2nd Set:
04. ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番 ニ短調 op.108 ( By Johannes Brahms、徳永 pf & 会田 vn Duo、約21分)
05. ショスタコーヴィチピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 op.67 ( By Dmitrii Dmitrievich Shostakovich、菊池 fl, 翠川 cv & 塚本 pf Trio、約28分)

約54分

Member:
翠川敬基(cv)
塚本瑞恵(pf)
菊池香苗(fl)
会田桃子(vn)
徳永洋明(pf)


実は”クラシック化計画”は、保谷時代の in F が発祥だったことを知った前回に引続き3ヶ月ぶりの優雅な至福の一時、”クラシック化計画”@大泉学園 in F、勿論足を運ばせていただきました。更に今回は、超強力ゲスト、日本タンゴ界を超え、幅広い活動を展開中の美しき新進気鋭の女性ヴァイオリニスト会田桃子さんと会田さんがパートナーとして連れていらっしゃった徳永洋明さんのデュオによるブラームスのヴァイオリンソナタ第3番が演奏されるとあっては、この機会を逃がすと一生の悔いとばかりに足を運ばせていただきました。

前回のプログラムが余りにも凄まじ過ぎたので、今回は軽めにと主宰の翠川さんが仰ってましたが、またまた大曲尽くしの豪華なプログラム、我々聴き手としては嬉しい限りなのですが、演奏者の負担の大きさを考えるとそれだけで涙と共に胸の奥から熱いものが込み上げてきます。

またもや今回も私的には好きな曲ばかり(特にショスタコのピアノトリオ第2番!嵌った高校時代を思い起こさせます)なのですが、こんな形で身近に、通して聴くことなど、夢見たことさえない破格のプログラム、やはり重いです。聴き手でさえ、事前にそう思う毎度のプログラムの重さに、終演後は毎回懲りたと言いつつも次には必ず挑もうとするオーガナイザー兼チェリスト、翠川敬基さん、この飽くなきチャレンジ精神、それもフリー・ミュージックの中ならいざ知らず、全く畑違いの純粋クラシックフォームの中でのこのチャレンジには頭が下がるばかりでなく、その姿勢に触れるだけで神々しいまでの精神性の高さに涙が溢れてきます。そして、天上のフルーティスト菊池香苗さん、影となり縁の下の力持ちとなりサウンドを支える塚本瑞恵さん、ゲスト参加される、日本タンゴヴァイオリン界のアフロディテ会田桃子さん&ピアノの賢者徳永洋明さん、クラシック化計画のチャレンジは、様式美で凝り固まった西洋古典音楽、クラシックがそのフォームを保ちつつ、かつ音楽性の高さを保ちつつ、如何に前衛足り得るか?に挑んでいるかのようです。


また時間見つけて更新します。


n.p. 黒田京子トリオ「Do you like B ?」