08/27(日) 平松・林・箭島・海沼セッション@平塚 Santana

08/27(日) 平松・林・箭島・海沼セッション@平塚 Santana に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. 夢のあとで (平松加奈作曲、約11分)
02. Manha de Carnaval - 黒いオルフェ - ( By Luiz Bonfa、平松 vln->plm->vln、約10分)
03. Spirit of the Forest (林正樹作曲、約13分)
04. La Fiesta (By Chick Corea、平松 vln->plm->vln、約14分)

約61分

2nd Set:
05. コンセグラの風車 (平松加奈作曲、約8分)
06. Misty ( By Erroll Garner、箭島 5-fletless、約10分)
07. キルテ (平松加奈作曲、海沼 darbuka、約10分)
08. 丘 [おか] (林正樹作曲、50音シリーズ #3、約7分)
09. The Glacial Queen - 氷の女王 - (箭島裕治作曲、平松 vln->plm->vln、約13分)

Encore:
10. Spain ( By Chick Corea、平松 vln->plm->vln、約8分)

約78分

Member:
平松加奈(vln)
林正樹(pf)
箭島裕治(b)
海沼正利(per)



平松加奈さんのリーダーセッションです、最近はスパニッシュ・コネクションを飛び越え、アンダルシアからアラブに渡ったり、その自己の表現領域を広げている傾向を感じていたのですが、その中でのリーダーセッション、誰を選ぶか非常に興味深かった中、実際に選ばれたメンバーは、林正樹さん、箭島裕治さん、海沼正利さんの3人、まさにポジティヴ・パワー爆発派凄腕なんでも屋とでも言えそうな豪華なメンツ、それで有りながらキャラ的に言うと天使の微笑を持つ悪ノリトリオ、平松さんの女神の微笑に隠された大雑把な関西ヤンキー魂との掛け合い含め(勿論、音楽的に)どこまでも想定外の表現領域を拡張し続ける予感を多いに感じて足を運んでみたところ、もう絶妙そのもの!いやー楽しいカルテット漫才で...って違います!生み出される音楽が素晴らしい!平松さんのオリジナル曲って、昔からもっと色々な方向性で膨らませるとより素晴らしいものに成るのではと思っていたのですが、このメンツで膨らませると、それがまさに現実のものに。そして、平松さんが大好きだとおっしゃる林さんのオリジナル曲も、平松さんも含めたこのカルテット色で見事に描かれていく、そしてそして、予想以上に素晴らしかったのが、Chick Corea の名曲2曲「La Fiesta」「Spain」、現在来日中の Chick Corea にこそ聴いていただきたかったこのカルテットならではの解釈と表現、平松さんが「絶対ペース配分間違っているよ、もうすっかりこれで終わりって感じだったよね」と満面に笑みを浮かべて嬉しそうに演奏後仰ってらしたブレリアでの「Manha de Carnaval - 黒いオルフェ - 」、こんな「黒いオルフェ」聴いたことも、想像したことすらありません!アフターフェスティバルの物憂げな朝が、すっかり朝から「2日目、行くぞー!」的に盛り上がりまくっている表現に...、まさに呆気に取られ、茫然自失ながら、演奏の熱気に踊らされていた感じで、これぞ平松加奈カルテット!(すいません、勝手にパーマネントなバンド的に扱ってます)予定していた6曲から2曲飛ばして4曲の演奏となった(それでも、しっかり60分強!)ことからもその盛り上がりぶりの一端が窺い知れるかと思います。そして、実際に聴いていると当然と思えるのですが、1st Set 終了後に早速、お客さん&お店から熱烈歓迎のラヴコールを受けたらしく、2nd Set の MC にて「早速、全くメンツを変えないで次回お願いしますとのオファーをいただいたので、この忙しい皆さんのスケジュールをしっかり調整して、またこのサンタナに舞い戻ってきますので、機会の許す方はまた是非とも足をお運び下さいませ」と、またもや満面に笑みを浮かべてのメンバーのスケジュール調整宣言が平松さんから力強く出されました!



n.p. 海沼正利「O Primeiro Passo」