06/30(金) クラシック化計画@大泉学園 in F

06/30(金) クラシック化計画@大泉学園 in F に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. ヴィラ=ロボス:ジェット・ホイッスル ( By Heitor Villa-Lobos、菊池 fl & 翠川 cv Duo、約12分)
02. ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第6番 フルートとバスーンのための ( By Heitor Villa-Lobos、菊池 fl & 翠川 cv Duo、約11分)
03. ハチャトゥリアン:ヴァイオリンコンチェルト ニ短調 ( By Aram Il'ich Khachaturian、菊池 fl & 塚本 pf Duo、約36分)

約63分

2nd Set:
04. ラフマニノフチェロソナタ ト短調 Op.19 ( By Sergey Vasilievich Rakhmaninov、塚本 pf & 翠川 cv Duo、約35分)
05. ベートーヴェン:ピアノトリオ第7番 変ロ長調「大公」Op.97 ( By Ludwig van Beethoven、塚本 pf, 菊池 fl & 翠川 cv Trio、約38分)

約75分

Member:
翠川敬基(cv)
塚本瑞恵(pf)
菊池香苗(fl)


2ヶ月に1度の至福の一時、”クラシック化計画”が前回の荻窪グッドマンでのラストコンサートを終え、本日は大泉学園 in F へ進出という形を取ります。そして奇しくも本日は荻窪グッドマンの最終ライヴ日、今日で荻窪グッドマンはその長い歴史を一旦閉じ、高円寺へ移転してまた新たな形でその歴史を続けることになります。そして本日のプログラムの充実ぶりは、豪華を通り越し、宇宙盛り的な破格の内容。小品を全く挟まず、通常であればそれぞれがメインに位置づけられるような大曲がズラッと並べられています。

私的には好きな曲ばかりなのですが、こんな形で通して聴くことなど、夢見たことさえないまさに破格のプログラム、重いです。聴き手でさえ、事前にそう思うこのプログラムに、たった3人で挑もうとするオーガナイザー兼チェリスト、翠川敬基さん、この飽くなきチャレンジ精神、それもフリー・ミュージックの中ならいざ知らず、全く畑違いの純粋クラシックフォームの中でのこのチャレンジには、その姿勢に触れるだけで神々しいまでの精神性の高さに涙が溢れてきます。また、天上のフルーティスト、菊池香苗さんも先日の「マラン・マレ」フェスティバル特別演奏会における天覧演奏家から、一地上人として、ヴィラ=ロボスからハチャトゥリアンのヴァイオリンコンチェルト全曲をフルートアレンジで続けざまに演奏するという、やはりこれまた、クラシックフォーム的には”あり得ない”チャレンジ。塚本瑞恵さんも、この”あり得ない”プログラムのオーケストラパートを一手に引き受けるという、これまたクラシックフォーム的には”あり得ない”チャレンジ。御三方の今回のチャレンジは、様式美で凝り固まった西洋古典音楽、クラシックがそのフォームを保ちつつ、かつ音楽性の高さを保ちつつ、如何に前衛足り得るか?に挑んでいるかのようです。


また時間見つけて更新します。


n.p. FMT「TANGO」