04/01(土) 翠川・菊池デュオ@西荻窪音や金時

04/01(土) 翠川・菊池デュオ@西荻窪音や金時 に行って来ました。セットは以下、

1st Set: 〜 ヴィラ・ロボス 〜
01. ジェット・ホイッスル (約12分)
「子供のためのピアノ曲」 〜 ペティサーダ より 〜
02. 貧しい小さな小さな田舎娘 (約2分)
03. 小さい白いドレス (約2分)
04. サッシー (約2分)
「子供のためのピアノ曲」 〜 輪になって遊ぼう より 〜
05. 君の小さな手を引いて (約2分)
06. 腰の膨らんだ小さな杖 (約3分)
07. 三人の騎士 (約2分)
「子供のためのピアノ曲」 〜 ブラジル民族舞曲集 より 〜
08. さよなら美しいモレーナ (約3分)
09. オルフェ・エラーナ・アニーラ (約2分)
10. みんな行ってしまった (約2分)
「ブラジル風バッハ第6番」
11. アリア・ショーロ (約4分)
12. ファンタジア (約6分)

約50分

2nd Set: 〜 フリー&現代曲 〜
13. Wish (富樫雅彦作曲、約13分)
14. Passing (富樫雅彦作曲、約7分)
15. Haze (富樫雅彦作曲、約10分)
16. Menou (翠川敬基作曲、約8分)
17. ビオラとチェロのためのデュエット ( By Paul Hindemith、約5分)

約46分

Member:
翠川敬基(cv)
菊池香苗(fl)


時代の扉が開く音が聞こえた、そんな想いを抱かせる素晴らしきひととき。遂に翠川さんが秘蔵の禁を解き、一人の素晴らしい即興室内楽フルーティストを、行き成り日本の先鋭的なシーンのど真中に送り込んできました。その真意は、本日の恐ろしいまでに素晴らしいプログラムを見ただけでも一目瞭然、日本では演奏される機会さえ殆んど無い南米史上最大最高のコンポーザーにして、世界的にも20世紀の音楽家として非常に重要な功績を残したヴィラ・ロボスのナンバーのみの構成で、日本クラシック・ミュージック・シーンに活を入れ、同時に日本即興音楽シーンに一石を投じるような形で第一部を彩り、そして第二部には、日本即興音楽界が世界に誇る素晴らしきコンポーザー、富樫雅彦さんの曲を中心に、しかもその富樫さんの曲の演奏を一つの柱としている黒田京子トリオにおいてさえ演奏されたことも、リハに持ち込まれたこともない幻の、秘中の秘的楽曲「Wish」を第二部冒頭に据え、御大自らのペンによる最高傑作とも誉れ高い「Menou」(緑化計画の「abor day」にも未収録)を挟み、最後には現代作曲家中でも未だにその全貌が解き明かされていない Paul Hindemith の「ビオラとチェロのためのデュエット」を持ってきてミステリアスに幕を閉じる。そして、この仕掛け人は、これからのチェロを Jacqueline du Pre から託された(3月30日分参照)現代に生きる伝説のジャズチェリスト、翠川敬基その人で、室内即興楽フルーティストとして新たにデビューを飾るのは、日本クラシック・ミュージック・シーンで、その類稀なる至高のテクニックと、天上のフルート・サウンドにて高い評価を得ている菊池香苗さんなのですから。

ちなみにご本人のブログ、フルートの森 に感想等が載ってます。


また、時間見つけて更新します。


n.p. Michel Debost & Andore Sennedat「Villa-Lobos BACHIANAS BRASILEIRAS No 6 pour flute et basson」