12/18(日) AUSIA@西荻窪音や金時

12/18(日) AUSIA@西荻窪音や金時に行ってきました、セットは以下、

1st Set:
01. Idiots' Delight (????作曲、約11分)
02. Innocent Desire (????作曲、約7分)
03. Night Dance (足立宗亮/一噌幸弘作曲、約3分)
04. Chance Meeting ( By Roxy Music、約7分)
05. Short Summer In Valhalla (足立宗亮作曲、足立 mandolin、約10分)

約50分

2nd Set:
06. Indian Rain (足立宗亮/一噌幸弘作曲、約15分)
07. Spring Silky Shower Landscape (足立宗亮作曲、約4分)
08. Housewarming in Alaska (足立宗亮作曲、約6分)
09. Jack Frost and the Fooded Crow ( By Ian Anderson、約4分)
10. Kasa Kasa (足立宗亮/一噌幸弘作曲、約15分)
Encore:
11. Lost On The Way Home (足立宗亮作曲、約7分)

約68分

AUSIA Member:
足立宗亮(gt)
一噌幸弘(笛)
壷井彰久(vn)


個人的に久々の AUSIA ライブ、と言っても AUSIA のライブ自体が少ないためで、私が単にサボっていた訳でもないのです。この雑記では行った全てのライブについて書いている訳ではないですが、2004年2月15日 AUSIA@吉祥寺Silver Elephant に足を運んだ際には、こう書いていました。

超絶技巧ギター表現、深みのあるヴォーカル表現、そして類稀なるコンポージングとどれをとっても最高レベルの才能を有する神に愛されたミュージシャン、足立宗亮さん率いる AUSIA、笛の世界のジミヘンとも言えそうな超絶的な技巧を有しながら常に自らの表現世界を拡張し続け、能楽界では一噌流家元として確固たる活動を続けつつ幅広く活動領域を広げ続け、先頃は遂に Death Metal(と言うか黄泉メタル)バンド捜血鬼(ex. 凶音)との共演まで行ってしまった稀代の笛奏者、一噌幸弘さん、鬼怒無月さんをして”プログレ界の貴公子”と呼ばしめるプログレッシヴ・バイオリニストの雄にして、実は理系マルチ・ミュージシャン、壷井彰久さんの3人による究極的なトラディショナルとプログレッシヴの融合トリオであるこのユニット、音楽性は ERA の原型とも言える究極的なユニットながら、足立宗亮さんの毒の効いた MC と一噌幸弘さんのそれまでの素晴らしい音楽を全て帳消しにしてしまう程の寒過ぎるダウナー駄洒落に耐える事が出来るかどうかが問題であったりします。私は基本 NG なのですが、音楽性が余りにも素晴らし過ぎるため、心構えを持って臨んだ本日のライヴ、音楽性も懸念も爆発してました。

いつものように、御三方がそれぞれにチューニングを行い、そのまま抽象的な音の交換にてそれぞれに十分に語り合った後、頃合を見計らって御三方が一気に切り込みます、まずは「Idiots' Delight」からの導入。この緊張感の演出、それが高まりきったところから一気に疾走を始めるこの AUSIA ならではのオープニング、堪りません!大波となった音の奔流が一気に傾れ込み、聴く者全ての心を感動の渦で洗い流すように走り抜けていきます。三者三様の特徴有るサウンドが三重螺旋を思わせるように絡み合い、時には溶け合って一つの音塊となりながらも疾走を止める事無く突き進みます。最後のメインテーマのリフレインから響きに余韻を残す一噌さんの突き抜けるようなハイトーンで曲を締めますが、もう気絶しそうな程の感動的な音に身体を突き抜かれたままのよう、演奏後に漂う寂寥感がまた堪りません。が、続く MC にて早くも一噌さんの駄洒落が爆発、足立さんと壷井さんは「一体何を考えているんだろうね」とお二人で一噌さんの分析を始める始末。この音楽と MC のギャップの凄まじさにも毎度ながら驚きを隠せません。

2曲目は「Innocent Desire」、壷井さんのリリカルで物悲しいフレージング、その寂しさを煽るかのような一噌さんの伴奏、足立さんの音の雫が零れていくようなサポートカッティング、このようなバラードにおいても AUSIA の演奏は一遍の曇りも無く見事に美しき音像を描ききります。演奏後の MC にては、紅白の話題、今年は一噌さんは出演されないようです。かと思うと「キングコング」の話題になり、映画絡みでまたまた一噌さんの駄洒落が飛び出し、続く「Night Dance」は一噌さんが20万円落とした時の曲だとか色々と話題が発散しながらも要所要所(?)で、一噌さんの駄洒落が飛び出してました。あれだけ素晴らしい音楽を奏でた後に来るこの駄洒落の連発には一瞬殺意すら頭を過ることも...。気を取り直すように3曲目は「Night Dance」、またまた素晴らしい演奏ですが、意外なほどに演奏さっと切り上げます。


また、時間見つけて更新します。