11/28(月) スズキイチロウ・カルテット@入谷なってるハウス

11/28(月) スズキイチロウ・カルテット@入谷なってるハウス に行ってきました。まずはセットから、

1st Set:
01. サボテンブラザース (スズキイチロウ作曲、小森 ss、約9分)
02. リマのミロンガ (スズキイチロウ作曲、小森 bcl、約9分)
03. Boo-Ko (スズキイチロウ作曲、小森 ss->bcl->ss、約22分)

約43分

2nd Set:
04. Missing(Child) (スズキイチロウ作曲、小森 bcl、約9分)
05. Return (スズキイチロウ作曲、小森 bcl、約9分)
06. 校庭 (加藤崇之作曲、小森 ss、約11分)
07. Far East (スズキイチロウ作曲、小森 bcl->ss->bcl->ss、約20分)

約52分

Member:
スズキイチロウ(g)
小森慶子(ss,bcl)
磯部ヒデキ(b)

Special Guest:
大沼士朗(dr)


今年最後のイチロウQ、勿論足を運びました。今回は大沼士朗さんをゲストに招いてのスズキイチロウ・カルテット Special Edition にて締め括る形です。大沼アニキ( By イチロウさんの MC )とイチロウQのコラボは、7/29 の@市川りぶる以来2度目となります。この形だとどうしてもイチロウ&大沼、小森&大沼の取り合わせに心奪われがちですが、磯部さんの柔らかいグルーヴと大沼さんの艶やかなリズムの絡み、これもまた絶妙で、磯部さんのアルコと大沼さんのマレットが絡む際など正にリズム・オーケストレーションの深みを実感させる素晴らしい演奏を具現化して下さいまして、イチロウQの持つチェンバー的要素を更に膨らませて下さったイメージですね。イチロウさんも大沼アニキとの絡みが嬉しい為か、いつも以上に弾きまくっていらした印象ですし、小森さんのアドリブも大沼さんの色っぽい艶やかなリズムコーディネーションを受けて冴えまくってました。1曲目は「サボテンブラザース」、明るく陽気なテーマを主体にフリー気味な展開も絡めつつ怒涛のバンドサウンドが疾走します、大沼さんの切れの良いシンバルリードに乗って、磯部さんは柔らかいフレージングでミドルをガッチリと支え、イチロウさんのギターは唸りを上げて激しいパッセージを連発、更に小森さんの ss が高らかにリズミカルに咆哮します。細部は繊細ながら、サウンドの感触はワイルドそのもの、割と短めに纏め上げます。続くはイチロウさんがリマタンゴのため(リマさんに捧げる曲?)に書き下ろしたタンゴベースのミロンガ、その名も「Mironga de Rima - リマのミロンガ -」です。イチロウさんのリリカルなイントロフレーズに小森さんの絶妙の bcl が憂いを帯びつつ絡んできて美しく展開する、この曲における大沼さん&磯部さんのリズム隊は何処までも限りなく優しく、音像を柔らかく包み込むようにリズムコーディネーションして進行します。そして3曲目、来年春に来日するオーネット・コールマンのフリージャズに対するイチロウQからの回答「Boo-ko」です。


取り敢えずここまでアップします、また時間見つけて更新します。


n.p. スズキイチロウ・カルテット「Far East -Live at Knuttel House-」