11/14(月) SALLE GAVEAU & CUATROCIENTOS@江古田 Buddy

11/14(月) SALLE GAVEAU & CUATROCIENTOS@江古田 Buddy に行って来ました。セットは以下、

SALLE GAVEAU:
01. アローイ (鬼怒無月作曲)
02. パレード (鬼怒無月作曲)
03. ワルツ (鬼怒無月作曲、仮タイトル)
04. 可愛い曲 (鬼怒無月作曲、仮タイトル、約6分)
05. 7 Steps to Post Tango (佐藤芳明作曲、約8分)
06. クレーター(鬼怒無月作曲、約8分)

約29+α分

SALLE GAVEAU Member:
鬼怒無月(g)
喜多直毅(vn)
佐藤芳明(acc)
鳥越啓介(b)
林正樹(pf)


CUATROCIENTOS:
01. Los Mareados - 酔いどれたち - ( By Juan Carlos Cobian、約3分)
02. El Choclo ( By Angel Villoldo、約4分)
03. Todo Corazon - 心のすべて - ( By Julio de Caro、約4分)
04. Allegro Tangabile ( By Astor Piazzolla、約3分)
05. Romance del Diablo - 悪魔のロマンス - ( By Astor Piazzolla、約6分)
06. Escualo - 鮫 - ( By Astor Piazzolla、約4分)
07. Cancion de Abril - 4月の歌 - (会田桃子作曲、約7分)
08. Cavalla - 鯖 - (林正樹作曲、約3分)
09. Mis Guantes Favoritos - お気に入りの手袋 - (会田桃子作曲、約6分)
10. Sonico ( By Eduardo Rovira、約3分)

約49分

CUATROCIENTOS Member:
会田桃子(vn)
北村聡(bn)
西嶋徹(b)
林正樹(pf)


SALLE GAVEAU & CUATROCIENTOS:
01. 1/29 Tango (鬼怒無月作曲、仮タイトル、リアレンジ版、約8分)
02. カルカッタ (林正樹作曲、約6分)
03. 800% (林正樹作曲、新曲:初演、約9分)

約24分


タンゴ日本一決定戦と銘打たれた(?) SALLE GAVEAU と CUATROCIENTOS との対バン企画、勿論足を運びました。が、ちょっと仕事の関係で開演には間に合わず、8時過ぎに会場に入ると、そこで流れている曲は鬼怒さんの「ワルツ」、SALLE GAVEAU が先なのねと思いつつ席に着いた時には「ワルツ」終了後の鬼怒さんの MC で、これまで演奏されたのが「アローイ」「パレード」「ワルツ」であることを確認、「ワルツ」は前回の初めの一歩@Live Inn Rosa にては演奏されなかったので何とか初めから聴きたかったのですが、残念でした。ただ、続く鬼怒さんの紹介する次曲は「可愛い曲」!おまけに、現在レコーディングが済んだ喜多さんの 3rd Solo Album にこの「可愛い曲」(勿論、タイトルは変わっているようです)を提供されたとのこと、この喜多さんの 3rd Solo の発売が待たれますね。史上最強メンバー編成 SALLE GAVEAU による「可愛い曲」、やはり素晴らしいことこの上もありません。この曲でも、林さん加入による鳥越さんのアルコ率アップが大きく効いていますね、そして喜多さんの奏でるバイオリンの美しき調べは正に究極、繊細で艶やかかつたおやかな音のたゆたいに身を任せるばかり、添えられる佐藤さんの哀愁漂う物悲しいフレーズも相まって鬼怒さんの美しい曲が、究極の音像をもって瞬間の中にその姿を映し出す。本当に惚れ惚れする演奏ですね。そして、締めは佐藤さんの優美なる「7 Steps to Post Tango」、鬼怒さんのリリシズム溢れるプログレ・タンゴ「クレーター」にて SALLE GAVEAU パートの演奏を纏め上げます。

続いては、林さんがそのまま pf につく形で CUATROCIENTOS の登場です。SALLE GAVEAU の音がタンゴの壁をタブー視される技法を用いて打ち破る斬新な美しさだとすると、こちらの CUATROCIENTOS は、空くまでタンゴの範疇の中でタンゴ的様式美を新たな切り口で表現する調和の美しさと例える事ができるかも知れません。頭に古典を持ってきつつ、中盤はピアソラで固め、そして最後にオリジナルを持って来るセットも見事にこのカルテートのスタイルを表わしている気がします。相変わらず会田さんのバイオリンは美しく瑞々しい輝きを放ちます、何だかなぁ的 MC とのギャップも良い対象を為していますね、そしてやはり林さんの存在感も見事、斬新なフレーバーを程好く効かせながらこのカルテートの音像を織り成していきます。最近、方々で評価を上げている北村さんも見事にコントリビューションをもたらし、そして、林さんの良きパートナー西嶋さんも深みのあるアルコ表現でこれまた見事にコントリビューションをもたらします。4人がそれぞれ 100% を出し切り全員で 400% の表現をするというバンド名の由来に恥じない素晴らしい演奏でした。

そして、最後は遂に実現、2バンド全員による合同演奏!1曲目は鬼怒さんの美しき難曲「1/29 Tango」(仮) です、何と鬼怒さん、この日のためにリアレンジされたとのこと、


また、時間見つけて更新します。


n.p. 喜多直毅「Hypertango II」