09/17(土) 大沼・小森デュオ@新宿ナマステ(ゴールデン街)

09/17(土) 大沼・小森デュオ@新宿ナマステ(ゴールデン街)に行ってきました。セットは以下、

1st Set:
1. 即興1(約20分:小森 as -> ss )
2. 即興2(約10分:小森 ss )

約30分

2nd Set:
3. 即興3(約7分:大沼 dr solo )
4. 即興4(約23分:小森 as )

約30分


大沼志朗(dr)・小森慶子(ss, as)デュオ、このお二人の組み合わせ、小森さんの渋さ欧州ツアーや高円寺百景等の活動を挟んで、7ヶ月ぶりのライブとなりました。今月末にはこのデュオでの長野ツアーを敢行する素晴らしきデュオ、個人的には5回目の参戦で、毎回素晴らしくて、ついつい足を運んでしまいます。本日は前回に続き、小森さんはダブルヘッダー、吉祥寺 SPC にての祝・ヨーロッパ凱旋!ライブからの直行となりました。大沼さんのフィルから導入、空かさず小森さんも as により合わせてくるが、小森さんの行き成りの音色とサウンドアプローチの変化に驚きました、大沼さんの飛び出しに、剥きになってフリーキーに合わせるでもなく極めて自然に大沼さんのドラムを時折押さえるようなアプローチで、そのあまりの自然さに一瞬、ベテラン奏者のような風格さえ感じてしまいました。サウンドの存在感そのものが大きくなった印象で、音楽表現のステージが更に一段上になったかのようです。その後、ss に持ち替えるやまたアプローチがガラリと変わり、油絵でのどっしりした風景画が、パステルカラーでの風景画に場面がカットアップしたかのように音像の場面展開が行われ、大沼さんのシンバルがその変化に美しく絡んできて、まるで2人で共作画を描いているような絶妙のコンビネーションに心奪われました。2曲目も小森さんが ss を用いて、1曲目の後半の展開を更に発展させた演奏にて再び2人の共作画を描き切ります。この辺り、また御二人の新たな表現の境地を切り開いた印象ですね。2部は大沼さんが「ちょっとソロで叩かせてもらえるかな?この前のスイス人とのドラムデュオ以来凄く叩きたくなっちゃって」との問いかけで、小森さんは客席から見る形で、大沼さんのドラムソロから始まる、いつもにも増して美しく激しいドラミングで、これまた完全に心奪われる素晴らしい演奏でした。最後は2人でこれまた圧巻の冒頭のどっしりとした油絵が更に濃密さを増したような充実の演奏、途中何故か「犬姫のテーマ」を差し込んできた小森さんの意図がかなり意味深でした。これは、長野ツアーを睨んでのモノだったのか、それとも本日の演奏の総括を象徴的に「犬姫のテーマ」に乗せたかは定かではないですが、何れにせよ、ミステリアスさも含んでの非常に興味深い演奏を堪能させていただきました。これは、今月末の長野ツアーは長野方面の方は見逃せないライブと成りそうですね、以下にリマインドとして上げておきますね。


大沼志朗+小森慶子デュオin長野
9月24日@伊那/住宅情報会館マルマサ
http://www.marumasa.jp/
(問)Jazz Club BASE TEL:0265731213

9月26日@松本/菜じゃ
TEL:0263344393

ちなみにこのデュオ、私は過去に4度程足を運んでおりまして、以下がその時の印象です、ご興味あればどうぞ。

02/26(土) 大沼・小森デュオ@新宿ナマステ(ゴールデン街
http://d.hatena.ne.jp/eiji00/20050227

08/28(土) 大沼・小森デュオ@新宿ナマステ(ゴールデン街
http://d.hatena.ne.jp/eiji00/20040829

06/20(日)大沼・小森デュオ@新宿ナマステ(ゴールデン街
http://d.hatena.ne.jp/eiji00/20040621

04/24(土) 大沼・小森デュオ@新宿ナマステ(ゴールデン街
http://d.hatena.ne.jp/eiji00/20040425


n.p. 渋谷毅・武田和命カルテット「OLD FOLKS