04/05(火) 渋さチビズ@大泉学園 in F

04/05(火) 渋さチビズ@大泉学園 in Fに行って来ました。セットは以下、

1st Set:
1. 行方知らズ (不破大輔作曲、小森 as -> ss -> as、約48分)

約48分

2nd Set:
2. 股旅 (不破大輔作曲、小森 ss、約20分)
3. ヴァルタザール (不破大輔作曲、小森 ss 、約27分)
4. ナーダム林栄一作曲、小森 as、約9分)
5. 仙頭 (不破大輔作曲、小森 as、約2分)

約60分


本日の渋さチビズは b, dr x 2, sax x 2 の5人編成、その上、太田惠資(5-e-vln, etc.)さんを加えた豪華編成でして、チビズ側は不破大輔(b), 小森慶子(ss, as), 立花秀輝(as), 倉持整(dr), 岡村太(dr) です。普段は、余りチビズのライブには足を運ばないのですが、本日は、小森さんと太田さんの絡みに期待を抱いて足を運んでみました。いやー、面白かったですね、1st Set の48分「行方知らズ」も、Key となってその展開の鍵を握っていたのは小森さんだったように思います。全体の音像を捉えつつ、センス溢れ、先鋭的ながらメロディックなフレーズをオーソドックスに差し込んだかと思うと、すっと身を引きつつ、音像の緊張感を煽るようなメインメロと対位的なフレージングをリズミカルに絡めてきたり、2つのメロディが同時進行するようにポリリズミックにアプローチをかけたりと有りとあらゆるアプローチを駆使して、不破さんのリードを理解しつつ先取りするかのように音像と展開の組み立てに貢献していらっしゃった気がします。勿論、そんな小森さんの動きを見越しての不破さんのウッドベースによるリードは、もう流石としか言い様の無い程見事でした。in F では通常有り得ないツインドラムも大迫力でして、倉持さんと岡村さんの男気溢れ、力強く、切れの良いドラミングがユニゾンしたり、ポリリズミックに絡む様子は堪りませんでしたね。スタートでこそ、焼きそば待ちで皆を待たせた立花さんも、演奏に入れば相変らずのフリーキーなフレージングでテクニシャン振りを発揮していらっしゃました。そして、何と言っても太田さん、アブドゥール・ワハハを用い、エフェクト類を駆使しつつ演奏され、鏤められる魅力的な音の数々には、耳と心がついつい奪われてしまいます。特に2部の「ヴァルタザール」では、Violin は勿論のこと、得意の絶妙なセンスでの鳴り物ぬいぐるみやおもちゃのパーカッション、ダフを用いた民族音楽的アプローチ、ホーミー風ヴォイス、ハンドマイクによるアジテーションと殆ど反則とも言えるアプローチが堪りませんでした。そこに、踊りを交え嬉しそうに絡んで行き、太田さんとの掛け合いを楽しむ小森さん、素晴らしい呼吸の合い方で、期待以上の素晴らしさでした。今後、ますます太田さんと小森さんの組合せに期待したいところです。


n.p. 渋さ知らズ「渋旗」