01/22(土) 黒田京子トリオ@仙台ギャラリー蒼sou

eiji002005-01-22

01/22(土)黒田京子トリオ(ブラームス・プロジェクト)@仙台ギャラリー蒼sou へ行ってきました。セットは以下、

1st Set:
01. 「ヒンデ・ヒンデ」 ( By Paul Hindemith )
02. 「パッション」 (富樫雅彦作曲)
03. 「バレンシア」 (富樫雅彦作曲)
04. 「パラ・クルーシス」 (翠川敬基作曲)
05. 「ベルファスト」 (梅津和時作曲)

約50分

2nd Set:
06. 「バカな私」 (黒田京子作曲)
07. 「Drinking Music」 ( By Carla Bley
08. 「20億光年の孤独」 (黒田京子作曲)
09. 「ワルツ・ステップ」 (富樫雅彦作曲)
10. 「Check 1」 (翠川敬基作曲)

Encore 1:
11. 「Csardas」 ( By Vittorio Monti )
Encore 2:
12. 「Oblivion(忘却)」 ( By Astor Piazzolla )

約62分

ブラプロ in 仙台!昨年のブラプロ本番以前から温められ、そして遂に実現したこの素晴らしい企画、今、日本の先鋭的なシーンで最も注目を集め、その動向がミュージシャン間からも注目される黒田京子トリオ(ブラプロ)、翠川敬基(vc), 太田惠資(vn), 黒田京子(p)、この個性をそれぞれに極めた超一流の3人が、三身一体をなし、既成概念からは全くかけ離れたところで、Jazz, Classic, 現代音楽, 民族音楽, etc. がちらほら顔を出しつつ、そのどのジャンルにも囚われない”今、其処に有るべき音”を瞬間の中で紡ぐまさに夢のトリオ。この日、ギャラリー蒼sou を埋め尽くした東北6県+新潟、そして東京組(ブラプロ生みの親、Exective Producer 大泉学園 inFマスター含)を含む空間に解き放たれた様々なエッセンスを含んだ音と音のたゆたい、この夢の一時を心ゆくまで堪能させていただきました。冒頭の Hindemith のテーマを引用し、この3人が今奏でるべき音として昇華された「ヒンデ・ヒンデ」から幕を開け、2部の幕開けには影のプラプロのテーマ曲(?)とも言える黒田さんのアコーディオン、鳴り物をフレーム内に落としてのパーカッシヴなプリペアード的サウンドを絡めた「バカな私」、本編最後の翠川さんの暗黒チェンバー的な響きを持つ新曲「Check 1」、そしてアンコールの1曲目では、太田さんを大フューチャーし、Lakatos も真っ青のバイオリンとヴォイス、小型メガフォンを駆使し独自のアプローチをみせた「Csardas」、そして大団円、アンコールの2曲目は Piazzolla の「Oblivion(忘却)」、この余りにも素晴らしく、繊細で、優雅で、お茶目で、心からの喜びを誘う”音楽”を提示されては、もう付いて行き続けるしか有りませんね!そして、この編成ならではの富樫雅彦さんの曲の演奏、特に「タンゴ・ステップ」におけるピアノ・ピアニッシモにての3人による微弱で繊細な温かみ溢れる豊穣でたおやかな音空間、ずっと居続けていたいこの空間の中で止め処も無く涙が溢れてしまいました、素晴らし過ぎです。機会を見つけて(次の 01/27 @大泉学園 inF ?)是非ともまた足を運びたいと思います。また、終演後の打ち上げ、2次会にても熱き魂を有した仙台の音楽愛好家の方々のお話を伺って、この素晴らしき地に多くの先鋭的なミュージシャンが訪れる訳を心の底より理解できました。共に素晴らしき”音の場”に立ち会えたことに感謝を捧げます、そして、また次の機会を楽しみにさせて頂きます。