09/24(金) Eric Johnson @川崎 CLUB CITTA’

09/24(金) Eric Johnson川崎 CLUB CITTA' に行って来ました。先ずはセットから、

> with Martin Guitar
01) Song for Life ( Seven World )
02) Dusty ( Souvenir )
03) Gift of Love
04) Fatherly Downs
05) Tribute to Jerry Reed
06) Kathy's Song ( By Paul Simon )
07) Forever Yours ( Souvenir )
08) Song for George ( Ah Via Musicom )
> with Grand Piano
09) Water Under the Bridge
10) Song for Lynette ( Venus Isle )
11) Wind Cries Mary ( By Jimi Hendrix )
> with Takamine Guitar
12) Desert Song ( Tones )
> with Martin Guitar
13) All the Things You Are
14) Devanae
15) My Finest Champion
16) Wonder
17) Once Upon a Time in Texas
Encore 1 with Grand Piano -
18) Scarborough Faire ( By Paul Simon )
Encore 2 with Martin Guitar -
19) I Need You ( By Georg Harrison )
Encore 3 with Martin Guitar -
20) April Come She Will ( By Paul Simon )
Encore 4 with Grand Piano -
21) ??? Improvisation ?

19:41 - 21:05 (84 min)


今年の1月に Ventura Theater, CA で見て以来、8ヶ月ぶりの Eric Johnson の Acoustic GIG です。当然、日本に来る際、他人に預けることが出来ないこともあっての2本( Martin & Takamine )となっていると思われます。Grand Piano は、主催者側での調達でしょう。会場に入ってみると、やはり US と同様にグラスキャンドルがステージに並べられてますが、こちらも日本で調達したものと思われ、US で置かれていたような長いキャンドルタイプではなく、ウィスキーグラス大の小型のものが並べられていました、色も青、香りもオーシャンミスト風で統一されていた US とは違って、色はバラバラで、香りも御香風だったようで、20 〜 30 個程が並べられていましたね。グランドピアノはステージに向かって右手に配置され、2本のマイクをフレーム内に送って音を取り、ヴォーカル用にも1本据えられていました。ステージ中央にイスが配置され、向かって左側にピックや恐らくアコースティック用のゲインアンプ等を置くためのテーブル、その回りを3本の返し用のスピーカーが並べられ、ちょっと離れた向かって右側にも返し用と思われるスピーカーが配置されていました。Martin は通常のブリッジ側と向かって右の両方にプラグを指す形、Takamine も同様で、更にヴォーカル用とアコギのホール口からも拾う為のマイクがセットされていました。テーブルの手前側が Takamine で、奥側が Martin です。予定時間を10分ほど過ぎて、徐にステージに向かって左手袖より Eric が登場します。黒のジーンズに、真っ白なカッターシャツでシックにキメています。1曲目は Martin を取上げ「Song for Life」、フィンガーピッキングのみで、装飾音を様々に絡ませつつ時折挟み込むハーモニクスが心地好く響きます、最後の仕上とばかりにフィンガーピッキングハーモニクスで美しく曲を閉じていらっしゃいました。2曲目は「Dusty」、こちらはテーブルからピックを取り出し、ピックを親指と人差し指で支え、残りの3本でフィンガーピッキングをする形、乾いたアーシーな響きを彩るような、鉄弦の特性を活かし、アタッキーなピッキングでキラキラと輝く装飾音を盛り込みます。「3年ぶり、新しい曲を楽しんで」の挨拶を挟んで3曲目は「Gift of Love」、フィンガーピッキングで演奏され、間奏部のタッピングを絡めたパッセージが素晴らしかったです。続いて、「数百年前のイギリスを舞台に、王様やお城や騎士が出てくる曲」との説明を加えて4曲目「Fatherly Downs」、こちらもフィンガーピッキングで通します。ちょっと緊張気味で始まったため、Eric のヴォーカルの調子が気になりましたが、やはりライヴでの、ちょっと力が入り過ぎで突っ伏した感が少々気になりつつも、ヴォーカル1曲目からかなり良い状態になっていました。いつもの通り、これで咽の力みが取れてくる中盤以降になればと期待が高まります。この曲、歌詞が興味深く、Sting の「Shape of My Heart」を思い起こしつつ楽しませていただきました。続いては「Tribute to Jerry Reed」なんですが、この曲に入る前ぐらいから、Martin のピックガードを何やら気にしているようでした。この曲は、またもやピック+フィンガーを巧みに用いつつ素晴らしい演奏に仕上ていました。演奏後、ギターテクを呼び、何やら処置を済ませ「ピックガードがぶらついちゃって、ノイズが出て困るんで、しっかりと着け直したんだ」と説明。気を取り直して6曲目の「Kathy's Song」、「Simon & Garfunkel の曲、Kathy's Song をやります」との説明からフィンガーピッキングで、Eric 独特のコード感を盛り込みつつ、素晴らしい演奏に仕上ていらっしゃいました。また、ヴォーカル2曲目で早くも本調子に限り無く近い状態、心配されたキツイスケジュールの疲れを全く感じさせないパフォーマンスでしたね。続いては「Forever Yours」、こちらもフィンガーピッキングで通していまして、「Souvenir」収録アレンジに忠実な前半から、後半部は少し装飾音を多く入れたり、絶妙でかなりカッコ良いミュートをキメたりしていらっしゃいましたし、この時点では完全に本調子になったヴォーカルも素晴らしく映えていましたね。マイクから旨く遠ざけてのヴォーカルのフェイドアウト等も要所で活かしていらっしゃいました。そして、「Dusty」に続いての乾いたアーシーな響きを活かした「Song for George」、こちらもフィンガーピッキングで通して、鉄弦の響きを最大限に活かしていたように思います。個人的にはこの辺りの Martin 使いに Eric Johnson ならではの感を抱いています。続いて、今度はピアノに変わりますが「次はピアノで Water Under the Bridge という曲をやってみるからね、良い演奏となるかどうかは分からない”やってみる”だからね(笑) 」との謙遜を挟みつつピアノにて「Water Under the Bridge」、一発で心を奪われる爽やかで軽快なテーマが、Eric のヴォーカルを伴って絶妙の表現に昇華されていて、ピアノでの演奏を Eric が選んだことを納得させる。やはり、こう言った未発表曲を聴くにつけ、是非とも Acoustic Album を発表して欲しい想いに駆られます。続いては「Venus Isle」収録で御馴染みの「Song for Lynette」、こちらも前半は、収録に忠実な形で演奏されますが、後半部の変奏と言うかアレンジが素晴らしく、音使いもかなり”抽象的”で、メロディが零れて溢れ出すように柔らかなタッチで演奏されていまして、こちらもピアノならでは演奏に仕上られていましたね。「尊敬する Jimi Hendrix の Wind Cries Mary を演奏します、ピアノで演奏するんでちょっとオリジナルとは違った感じになるけど楽しんでくれると嬉しいな」との言葉に続いて「Wind Cries Mary」、こちらはテーマに至るまでのアプローチがまた斬新で、始めは聴いていてそれとは分からないアレンジが施されています。時折激しいタッチも見せながら、リリカルなヴォーカルと併せ、激しく美しい演奏にまとめ上げられていました。


取り合えずここまででアップします、また、時間見つけて更新します。


n.p. Eric Johnson「Souvenir」