06/01(火) Prince@HP Pavilion, San Jose, CA

eiji002004-06-03

06/01(火) Prince@HP Pavilion, San Jose, CA に行ってきました。先ずはセットから、

01. Musicology
02. Let's Go Crazy
03. I Would Die 4 U
04. When Doves Cry
05. Baby I'm A Star
06. Shhh
07. D.M.S.R.
08. I Feel For You
09. Cotroversy -> JAM -> Key Solo - Sax Solo - Key Solo -> Band goes out from the stage
10. Little Red Corvette (Prince: Acoustic Guitar & Vo)
11. Cream (Prince: Acoustic Guitar & Vo)
12. Sometimes it snows in April (Prince: Acoustic Guitar & Vo)
13. Dear Mr. Man (Prince: Acoustic Guitar & Vo)
14. Raspbery Beret (Prince: Acoustic Guitar & Vo)
15. Jailhouse Rock (By Leiber/Stoller, Prince: Acoustic Guitar & Vo)
16. On The Couch (Prince: Acoustic Guitar & Vo)
17. Sweet Thing (By Rufus, Prince: Acoustic Guitar & Vo)
18. Computer Blue (Prince: Acoustic Guitar & Vo)
19. 7 <- Band comes into the stage
20. Sign 'O' the Times
21. The Question of U
22. Let's Work (Prince & Rhonda: Bass)
23. U Got The Look (Audiences on the Stage)
24. Life 'O' the Party (Audiences on the Stage)
25. Soul Man (By Sam & Dave, Audiences on the Stage)
26. Kiss
27. Take Me With U

Encore -
28. The Beautiful One
29. Purple Rain

20:20 - 22:40 (140 min)

Prince (Vo,Gt,B)

Band:
Rhonda Smith (B,Vo)
Renato Neto (Key)
Chance Howard (Key,Vo)
John Blackwell (Dr)
Mike Scott (Gt)
Maceo Parker (Sax)
Candy Dulfer (Sax, Vo)
Mike Phillips (Sax)
Greg Boyer (Trb)


何と、入場者全員に最新アルバム「Musicology」の CD が配られてました!私は勿論持ってますのでこれで、2枚目です(^^); 会場は、San Jose Sharks (NHL) のホームである HP Pavilion、かなり大きく、2万人ぐらいのキャパはありそうな気がします。ステージはリンク中央に十字の四方に伸びる花道とその4隅に Drums Set,Keys Set x 2 を配し、その上方に巨大な照明&スピーカー群が宙に浮いているように天井から吊り下げられ、そこに巨大スクリーンが設置されています。私は運良く、Sharks Bite Gate と呼ばれる控え室からの花道脇、スタンド席の前から7列目をゲットしました。HP Pavilion はリンクに対して観客席(スタンド)が低く配置されているので、かなり観易いです。20:20 キッカリに客電が落ち、空かさずバンドメンバー(現在、世界最強の Funk 集団!)が私の横を通ってステージに向かいます。John が、Meceo が、Candy が私の直ぐ横を通っているのです!そして、厳重な警備員が箱を取り囲んで押していきます、恐らく中には Prince が入っているに違い有りません!!バンドメンバーが配置につき、暫らくすると、ステージ中央に煙が立ち昇り、突然、Prince が姿を現し、行き成り最新アルバム冒頭の曲「Musicology」の演奏を始めます。当然と言えば極当然の話なのですが、サウンドのハネ具合が半端じゃないですね。行き成り全開で全身バネと思えるような変態的ロールをかませ、何処を取っても人間業と思えないドラミングをみせる John Blackwell、一音一音が爆発するかのように弾け飛んでくる Rhonda Smith のスラップベース、超強力な4管!Maceo, Candy, Mike, Greg、ファンキーないつもの Gretch で Mike はカッティングをかまし、そして対角に配置された Chance と Renato の ダブル Key が炸裂します!Prince も行き成り上機嫌で Funky に踊り、叫び、観客を煽っていき、1曲目から会場は興奮の坩堝!というか、これだけの人数が同時に狂ったように叫ぶと本当に叫びが渦巻き、会場中を駆け回るのが見える気がします。それがバンドサウンドと激しくぶつかり合い、音がそこかしこで爆発し、弾け飛んでいます。2曲目にはイントロだけで皆が狂い出す「Let's Go Crazy」、天井からは無数の細かく切られた紙が雪のように舞い落ちて会場中を埋め尽くし、白銀の世界の中、バンドが激しく演奏し、観客が狂ったように叫び、踊ります。その後も懐かしの曲が連続で演奏され、もう、個人的には放心状態で歌い、叫び、踊り狂ってしまいました。「Controversy」からの JAM では、4管がそれぞれ十字の先に散り、それぞれの観客席に向かって煽り、また中央に戻って、4人で天井を崩さんばかりに4管を吹き上げます。いきなりサッとステージに静寂が訪れ、Renato がリリシズム溢れるソロを取ります。会場に音が静かに染み渡り、そこに更に吐息をかけるように Maceo のこれまた情感がこもった Sax Solo で、音を会場中に染み渡らせます。再び静寂の中、Prince が一人イスに腰掛け、Acoustic Guitar を携えてステージ中央からせり出して来て、アコギによる弾き語りで「Little Red Corvette」を演奏、観客の一人一人と小さな場末のライブハウスでコミュニーケーションを取っているように優しく語り掛けながら奏でれらる音は、一音一音が心に染み入り、優しく直接心を撫でるように、温もりが直接心を包み込むように捉えて放しません。「じゃあ、ブルースをやろうか?」「上手いね、ステージ上で歌う?」「もっとミシシッピー風にやらなきゃ」「おっと、俺はキング(Elvis Presley)じゃ無くて、王子(Prince)だったね」と語りかけながら演奏される音は、シンプルでありながら、堪らなく一つ一つがカッコ良い!9曲ほど弾き語りで演奏を行い、そして、バンドがフッと行き成り姿を現して「7」へ、序章は Prince の Acoustic Guitar での弾き語りのノリのまま、最小限の音でサポートしていたバンド演奏が、曲調に合わせ徐々にクレッシェンドして行き、そのまま弾けるように曲を閉じます。続いては、印象的なイントロに誘われ「Sign 'O' the Times」へ、途中に4管強力ブラスセクションによるブレイクを度々挟み、大胆なアレンジを施して来ていましたね、かつ時折メンバーのフリーインプロまで挟んできていましたので、個人的には最高のアレンジ!と大ウケにウケていたのですが、会場内ではノリ遅れる人、スカされる人がチラほらと見られましたが、流石アメリカ!それぞれが自分に合わせるように Prince と Band にキッチリ声や態度に出して要求してました。続いては、Renato の妖しいインプロによるイントロから「The Question Of U」へ、ただでさえ妖しい曲が一層妖しく冴え渡ってまして、ゾクゾクと背筋が寒くなるほどの冴えたエキゾチックな雰囲気が堪りませんでしたね。曲のエンディングのフェイドアウトに合わせて会場は暗転に変わります。フッと明かり点き、Prince がベースを持って徐にステージ中央に、それに呼応するように Rhonda もステージ中央へ、2人のツインベースによる「Let's Work」、どちらが Funky かを競うかのようにスラップフレーズをかまし合い、お互いに一歩も引かない火花散る激しいベースバトル、ただただ凄まじかったです。そして、イントロからそれと分かる「U Got The Look」が流れると、観客の一部(恐らく NPGMC )がステージに上がって踊りまくり、観客を煽ります、殆んどがスタイルの良い黒人女性ですが、中にはすっかり Prince を意識してバッチリ衣装を決めている白人男性もいました。ノリノリのファンキーなパーティー感を煽るように「Life 'O' the Party」に続き、更には Chance が堪らずステージ中央に乗り出して Sam & Dave の「Soul Man」へ、Chance は観客に背を向け、お尻を振るように挑発しつつ、ステージ狭しと踊りまくります。曲が終わり、観客を下ろすと、「Kiss」が流れ出します。やはり、大胆にアレンジを加えながら、4管が映える展開に仕上げています。Maceo のソロの導入では、Prince が、The Teacher of Funk と Maceo を紹介し、Maceo がコールに合わせて高らかに、Funky に吹き上げ、それに添えるように Candy が絡んでいく、そのまま本編最後の「Take Me With U」へ、素晴らしき大団円にて本編をまとめ上げます。勿論、それで許すはずの無い観客のヴォイスによるアンコール要請、声にならぬ声、叫びが辺りに反響し、凄まじい声の波となって会場全体を揺るがします。Prince もそんな声援を引っ張りつつ、徐にバンドが位置につき、中央に下げられた白い筒状の吹流しの位置に Prince が現われます!アンコール1曲目は「The Beautiful One」、Prince の手にはラヴシンボル型で紫に設えられた例のギター、しっかり紫の雰囲気を整えつつアンコール2曲目で出ました!「Purple Rain」、最高のギターフレーズとヴォイスにて観客を煽り、当然観客もコーラスで応える、果てしなく続く観客と Prince のコールアンドレスポンス、紫の雨は果てしなく観客の心に降り続き、全てがその終わりの時に向かう、最高の曲を最高の演奏で、そして最高の瞬間を彩って、140分間に渡るライヴの幕が閉じる。


n.p. Prince「Musicology」