3/2(火)是巨人@高円寺ペンギンカフェ

  • 1st Set:

1. Out Of Head
2. Careless Heart
3. 旧新
4. Four Holes In The Sky
5. Poet And Peasant
6. Chord Change(Camel「Moonmadness」: Cover)

  • 2nd Set:

7. A
8. B
9. C : Bundles(Soft Machine「Bundles」: Cover)
10. D
11. E
12. F

  • Encore:

13. On Reflection

1st Set が約45分、2nd Set + Encore で約60分、是巨人の素晴らしい演奏をキッチリ堪能してきました。

1曲目は「ベンソン」、って相変らず正式タイトル「Out Of Head」を忘れる吉田さんのコールによる鬼怒さんの George Benson バリのスキャットをフィーチャーしたこの曲ですが、ギターアンプの真ん前だったので、折角の鬼怒さんのスキャットがギターカッティング音に消されてちょっと残念でしたが、それを補って余りある鬼怒さんのカッティング!やはり、このバンド、最強です!こんなに心地好いリズムを奏でるバンドのライブ演奏をこんなに真近で観ることが出来ることは、この上の無い幸せですね。吉田さんのシンプルなセットながら、切れ込みの良いリズムアプローチとナスノさんのファンキーベースを受けての鬼怒さんのワウをかませたカッティング、堪んないです!で、曲が終わった後に、腕を負傷していることが判明した吉田さん、「怪我しちゃって、フルショットできないよぉ」に「やってるやんっ!嫌味ですか、それ!」と空かさずつっこむナスノさんでした(^^); で、続く曲は「Careless Heart」、「この元ネタは何? ... Careless Wisper ...じゃ無いよね?」と恐る恐る吉田さんに尋ねる鬼怒さん、「結構、Genesis ネタ多いよね」と吉田さんに執拗にネタ明かしを迫ります。演奏よりもすっかり曲のネタ探しに気持ちが行っている鬼怒さんでした(^^); その「Careless Heart」、これまた3人のファンキーでポリリズミックな展開が堪らない曲で、この頭の2曲だけですっかり気分がハイになってしまいましたね。その後も素晴らしい演奏が続きまして、前半最後の6曲目、予告通りのカバー1曲目、Camel「Chord Change」です、鬼怒さんからは「俺、Lady Fantasy 好きなんだよね、ねー、どうして Lady Fantasy やらないの?」、「Lady fantasy は高校の時にやったから」と吉田さん、それでも執拗に「Lady Fantasy」を要求する鬼怒さんに折れた吉田さんが「そのうちね」、鬼怒さん「じゃあ、次の6月のレコ発ライブでやろう!」と言うことで、2nd のレコ発ライブでカバーが決定したようです(^^); で、「Chord Change」をトリオでやろうって話自体が凄いんですが、やってました! Key パートをエフェクト駆使して再現するわ、間奏部、信じられないくらい高速化してユニゾン決めるわ、まあとにかく凄まじかったですね。それでいて曲想は、しっかり Camel !ホント、このトリオは化け物揃いですね。1回限りの奇跡の演奏、こう言う演奏に立ち会えるのもライブの醍醐味ですね。2nd Set は、新曲中心で、そのどれもが、更に進化した是巨人の曲として相応しい、良曲揃いでした。で、後半3曲目、予告通りの第二段、Soft Machine「Bundles」です!鬼怒さん、正に文字通り神を超えましたっ!もう、目の前で展開していること、音が信じられません!神、Allan のそれより鋭角的なトーンで、青白い炎が噴出さんばかりの高速パッセージ!凄過ぎます!しかし、この余りに素晴らし過ぎるギターに嫉妬した神が天罰を下したようで、曲の後半、鬼怒さんのペダルが壊れてしまいました。空かさず、アンプに直結し演奏を締め括ると「チキショー、これ3万円するんだよー!」と鬼怒さん、吉田さんの「ナスノ君のケーブルも高そうだよね」に、「はい、3万円です!あと、こっちの細いのは8千円」と機材自慢を子供のようにするナスノさん、嬉しそうでした。そんなこんなで後半もしっかり60分やってましたが、2nd、かなり素晴らしい仕上がりとなりそうです。2日後から録音して、6月に発売予定とのことですのでお楽しみに!


n.p. 是巨人「s/t」