06/07(日) 梅津和時 KIKI BAND@関内 7th Avenue

06/07(日) 梅津和時 KIKI BAND関内 7th Avenue に行って来ました。セットは以下、

Ritomo:
5曲
約44分

Ritomo Member:
清川ワタル(ds,laptop)
梶原健生(g,electrica)
井出孝幸(b)
多賀太郎(vo,electrica,tam,etc.)



旅団:
7曲
約51分

旅団 Member:
毛利元祐(djembe)
荒野政雄(ds)
大野均(djembe)
神林大地(as,fl)
釼先智史(g)
市川元太(djd,key,effects)
島一城(b)
西井睦(djembe)
野崎巌(g)
宮城太一(ds)
向山聡孝(vn)
山田芽久(perc)




KIKI BAND:
01. Squirrelly Dragon (梅津和時作曲、梅津 as、約9分)
02. Monkey Mash (鬼怒無月作曲、梅津 as、約4分)
03. Nowhere House (梅津和時作曲、梅津 cl、約11分)
04. Jumina (早川岳晴作曲、梅津 as、新曲:COIL曲、約12分)
05. IZUMOYA (梅津和時作曲、梅津 as、w/t 大野 butoh、約13分)
06. Make Make (梅津和時作曲、梅津 as、新曲、約9分)
07. Outer Stopper (早川岳晴作曲、梅津 as、約9分)

Encore:
08. Vietnamese Gospel (梅津和時作曲、梅津 as、約11分)

約79分

梅津和時 KIKI BAND Member:
梅津和時(as,cl)
早川岳晴(b)
鬼怒無月(g)
Joe Trump(ds)

Special Guests:
大野慶人&大野一雄舞踏研究所(butoh)



KIKI BAND Alchemic Tour 2009 Tour Final となる関内 7th Avenue公演、終了しました!つまり KIKI BAND 2009年の日本国内公演が終了した訳です。ツアーファイナルに相応しく、賑々しく、”祭り”の凄まじい熱狂のうちに終えた形となりました。

4人編成となった Ritomo(私的イメージでは清川さん=Ritomoなのですが)、静謐な響きを大切にしつつ、その音響空間に溢れるポップなメロディ、そして時折噴出するロック的リピドー時とのギャップ...、とても良かったです。以前の Techno もキチっと下地として活かされていますし、豊かな音楽性を持った今後ポテンシャルの開花が楽しみなバンドと言うイメージです。


続いて、12人大編成の旅団、勝井祐二さんも注目する新世代ポストロックの雄、私的には以前から興味ありながら、機会に恵まれず、今回がお初となります。ROVOの影響が多分に見られながらも、編成メンバーの若さとアグレッションを武器に、よりロック的なアプローチと展開を魅せてくれます。Man Drive Trans w/t 渋さ知らズカタルシス、溢れる若さとパワー、アグレッション、一転フォキーで哀愁漂わす展開もあり、今後が楽しみなバンドですね。


そして遂に KIKI BAND 登場!迫力の強面4人、入って来た時からメンバーの皆さんそれぞれの迫力が凄まじい。ツアーファイナルということで、気合入り捲くりであることは火を見るより明らか。ツアーファイナルの冒頭一曲目は「Squirrelly Dragon」!もう、メンバーの皆さんの一音一音が、凶器そのもの、梅津さんのブロウが切れ味鋭く空間を切り裂き、鬼怒さんの青龍刀の如きギターフレージングが唸りを上げつつ閃光を放ち、早川さんの怒涛のベースグリスが空間を抉り取り、ジョーの重く、早いフィルとブレイクが地球を根こそぎ揺らす、人類とは別の進化を遂げているモンスター級のミュージシャン4人による地球発、銀河系最前線の音楽が行き成り炸裂!音楽により放たれた Squirrelly Dragon が銀河系を縦横無尽に暴れ捲くる、Dragon Ball の世界がそのまま目の前で展開している感じでしょうか。そんな凄まじい音楽を熱く魂を込めて描き出す4人が4人とも、皆さんカッコ良過ぎです!!

2曲目はツアー前半を彷彿とさせるように「Monkey Mash」!ジョーの「Monkey Maaaaashhh!!」から導入、鬼怒さんのカッティングが行き成りのロケットスタートダッシュを見せ、梅津さんの狂気のブローが追随する、早川さんのグルーヴが唸りを上げ、ジョーの裏打ちフィルがマシンガンのように打ち込まれる。間奏のギターソロに容赦のないスリップとフィルをかまし捲くるジョー、タンギングとブローで煽り捲くる梅津さん、エグイグリスとチョーキングの嵐でこれまた煽り立てる早川さん、その中、音速を超えたフレージングで疾走する鬼怒さん、あっという間に地球を7週半、呆然と観客が見送る中、演奏を終える。凄まじいこと、この上なし。

3曲目は、梅津さんがクラリネットに手をかけ「Nowhere House」へ、



といった感じで、凄まじいツアーファイナル!!


結局、今回のツアーでは6回のみ(全16回中)参戦ながら、ファイナルには足を運べましたので、終わりよければ全て良しということで心の平安を保ちたいと思います。


梅津和時さんを始め、早川岳晴さん、鬼怒無月さん、Joe Trump、関係者の皆様、そして共に素晴しい瞬間を共有した観客の皆さん、心より深く感謝いたします、ありがとうございました!また、来年お会いしましょう!!



n.p. 梅津和時 KIKI Band「Alchemic Life」